13:グローバル化された世界でどのように生きていけば良いのか・・・
「あなたのような実業界で活躍している方のグローバルな視点や経験、考えをうちの学生に話していただけませんか?」と、ある大学の経済学部の教授から頼まれたことがあります。
その時、ある学生が「グローバル化された世界で我々はどうあるべきか、どう生きていけばいいのか悩んでいます」と言いました。
私は即座に、「本業を持った上で、プラスアルファとして英語の対話力を身につけることです」と説明しました。
「グローバル化された世界で英語が使えないと、軽く見られたり、見下されたりして損をすることがあります」と伝えました(詳しくは「2:AI搭載の…」をご参照ください)。
英語会話力というプラスアルファの力を標準装備することで、多くのチャンスに巡り合うことができます。
今流行しているワーキングホリデーでも同様です。英語が話せないと、裏方の仕事や農場の仕事に従事し、日本人相手の商売の店員など、英語を使わなくても済む仕事ばかりに回されてしまいます。すなわち、英語で同僚たちと会話する必要のない部署ばかりになり、挙句の果てには、日本人同士で集まって愚痴を言い合うばかりになってしまいます。それは非常に残念なことです。
英語が話せるというプラスアルファの力を持つことで、大きな違いが生まれます。
例えば、寿司職人を例にとってみましょう。。
一目瞭然ですね。
英語は決して最終兵器ではありませんよ! あくまでも本業で力を発揮してこそ輝く未来はあります。
エピソード13:
ある方から「息子が英語力をアップするためにワーキングホリデーで海外に行きたいと言っているのですが、本当に英語力は上がるのでしょうか?」と尋ねられたことがあります。
私は「当然、英語を使い慣れる環境があれば上達しますよ!」と答えました。しかし、実際にはそれほど簡単ではない場合もあることを説明しました。私は以前、食品開発兼輸出会社の他にイタリアンケータリングの会社を経営しており、その時に多くの日本からのワーキングホリデーの子を雇いました。しかし、現地のマネージャーたちは彼らを対面の業務に使うのは難しいと判断し、皿洗いや清掃、調理の手伝いなどの裏方に回すことが多かったのです。そのため、現地の同僚と多く話す機会がなく、日本人同士で集まって慰めあうことが常でした。
さらに、私の姪とその夫は現地で英会話教室の先生をしており、よくこう言っていました。「日本からの子たちは英語の知識は他の国々の人々よりもはるかにあるのに、シャイだから発言しようとしない。本当にもったいない!」と。
それゆえに、私は相談を持ってきた親にこう言いました。「表舞台に立てるだけの英語力と技術を習得させてからでも遅くない!」と。
具体的には、日常会話がスラスラとできるくらいに英語を習得させると同時に、手に職をつけることが大切です。例えば、スターバックスで働かせてバリスタの経験を積ませることも良いでしょう。少しお金はかかりますが、数か月の寿司職人養成学校に通わせて卒業証書を取得させ、その後日本食ブームの国へ送り出すことです。そうすれば、きっと表舞台で仕事ができ、現地のお客様との会話で英語力は急激に上昇するでしょう、さらに思いもかけない大きなチャンスに巡り合えるかもと伝えています