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12:英語で考え英語で話せ! ????

本当にそんなことができるのでしょうか?
 
日常英会話なら、反射的に覚えた言葉が何も考えずに咄嗟に出るかもしれません。しかし、雑談や会議、説明、伝達などの状況下では、日本人の場合、頭の中で言いたいことを日本語で考え、それを翻訳して言葉に出すのが通常ではないでしょうか?
 
異文化間に40年以上籍を置き、グローバルビジネスの世界で生きてきた私でも、よくよく考えると、上記のような作業を頭の中で行っているような気がします。ましてや、通常英語を使う機会の少ない人にとって、「英語で考え英語で話せ!」というのは到底無理なことではないでしょうか?
 
英会話力の差は、頭の中の作業スピードの差ではないかと私は思います。頭に浮かんだ日本語の文章を英訳し、口から放出するそのスピードの差です。英語を使い慣れている人は、そのスピードが速く、スラスラ・ペラペラ会話ができるのです。
 
従って、英語はできるが話せない人々は、そのスピードを上げる稽古をすれば良いのです。では、

どうやって?
 
Yahoo Japanのニュースを上から下まで頭の中で片っ端から訳せば良いのです。とにかく知っている単語を見つけ出し訳してみることです。最初から翻訳機を使ってはなりません。

なぜか?

翻訳機で調べた単語や表現法は身につかないからです。

どういうこと?

ああでもない、こうでもない、と脳の中の単語貯蔵庫や文法貯蔵庫から必死に引き出す努力をした人のみ、翻訳機で調べた単語や表現法が身につき、その後の同じ場面でもすっと口から放出されます。翻訳機に頼り、考える努力をしなかった人の脳には何も残らず、次の機会にも翻訳機を頼ることになるのです。
 
エピソード12:
こんな私でも、「英語で考え英語で話す」経験をすることがあります。というより、英語でも考えず英語が口から機関銃の弾のように飛び出す時があります。その瞬間とは、ジャジャーン!
 
怒りを覚えたとき、不思議と英語が機関銃の弾のように放出されるのです。外国人から「Pardon me?」や「What’s your point?」と聞き返されたとき、「俺の英語がわからんのか!?」「俺の言っている意味がわからんのか!?」と頭にカチンときた瞬間にスイッチが入ります
 
本当に不思議です。怒りに任せて感情のなすがままに話す瞬間は、頭の中で考える暇もなく、不思議と英語が自然と放出されている。スポーツで言えば「ゾーン」に入っていた瞬間なのかな? 


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