自宅のインターネット回線契約が2つどころか4つあった話
やらかして大枚をはたいた話です。
概要
人生に楽しさを感じず生きるも死ぬも一緒という気持ちで日々を過ごしていたらいつの間にかインターネット回線の契約が4つもあって、使ってもいないサービスに月合計2.5万円ほど払っていた。このnoteを書き始めた日に気づいて使用していない回線をすべて解約、一部は高額な違約金を支払うことになった。
発端
その当時、仕事で役に立てていないという焦燥と趣味のゲームや作曲ですらうまくいかない自分への期待の薄さ、自分が幸せだと感じにくい性格が相まって精神的にかなり追い詰められていた(上記の感情の殆どが今では「思い込みの産物」だということに気づけている。今でもまだ困ってしまうことはあるが)。もう正しく考察して返答する気力も残っていなかった私は、あろうことかセールス電話に二つ返事をしてしまったのだった。
電話の内容はこうだ。
「現在使用中の回線をそのまま、NG社(多重契約回線1)の回線に転用します。数か月後、オプションだけを外してください。さらに数か月後、キャッシュバックのお電話を差し上げます」
当時はたぶん「へーそうなんだ」とか鼻くそをほじりながら思っていたに違いない。そんなことはどうでもよかったからだ。
間もなく、光コラボ回線はNG社の回線に変更された。回線は普通だが、少し速度が遅かった。ソフトバンクBBはほどなくした解約を行った(よせばいいのに)。
上記のような電話口の契約を、当時の私は2年ほどで3つほど繰り返していた。以下にその契約の内容を表す。(社名は伏せさせていただく)
YN社回線1(YN社の光コラボ回線。2年間使用。未使用)
NG社回線2(NG社のWiMAX Wi-fi子機。半年契約。未使用)
AO社回線(光コラボ回線。3年間契約。未使用)
B社回線(光コラボ回線、現在使用中。2年間契約。)
そしてこれらの契約は、前の契約で条件を満たしたときに次の契約を行う、その際にキャッシュバックを受け取る、というものであった。
契約の問題点
わざとなのかどうかはわからないが、上記の乗り換えプランは失敗するようにできている気がする。例えば
前の契約を解除するタイミングを教えてくれない、電話するので出てくださいといわれたタイミングで電話をしてくれない
すごい時間に連絡が来る(朝の6:00 ~ 8:00 , 夜21:00 ~ 23:00など)
キャッシュバックを受け取れるタイミングが先過ぎる(4か月後~12か月後)
これらの要因と私自身の問題、過失が重なり、私は前の契約を解除するのを忘れた状態で次の契約を行い、気づかないまままた次の契約を・・・という事態に陥ってしまった。
一般的な社会人なら通帳を見た時点で、少なくとも気づくことができる。しかし当時の私はすべてその日暮らしな上自分自身の面倒が見れない、終わった人間であった。通帳なんて見向きもせず残高確認のみで済ませていため、なかなか気づけなかったのだ。
なぜ今になって気づいたのか
ここ数年で精神的にかなり安定し、自分自身に興味を持ちはじめ、いわゆるセルフネグレクトからの脱却が進んだ。その時に「それなりに収入がいいはずの私は、なぜこんなに借金が多いんだ」「一人暮らしの上毎月の出費をそれなりに計算しているのになぜこんな家計が火の車なんだ」ということにようやく気付いた(自慢ではないのだが、それなりに有名な企業に勤めており、下っ端ながら多少贅沢しても暮らせるくらいの給与はもらえている)。
また、スマホで確認できる滋賀銀行の通帳アプリと出会えたことが大きかった。これによって、通帳を付けなくともスマホから入出金明細を確認できるようになった。
その際に、家計簿で計算している出費にそぐわない身に覚えのない引き落としが3件あることに気づいたのだ。
脱出
現状の把握
通帳アプリで確認した身に覚えのない(=契約したのに忘れている)支払いの内容は三つ。
クレジットAP (ネツトプロ
クレジットAP (オーシーシー
クレジットAP (インターネットリヨウキン
電話に電話を重ねる
まずは滋賀銀行に電話した。その際、自身の取引先店舗に電話をすることを勧められたので改めてかけなおした。
事情を説明し、不明な支払いの送金先を調べてもらい以下のことが分かった。
クレジットAP = SBI新生銀行グループのアプラスカードのこと。
しかし私はアプラスカードを持っていないため、自身の利用歴ではないこと。
これ以上は滋賀銀行でわからないためアプラスへ問い合わせるほうがいいという旨と連絡先。
まるで推理ゲームみたいだと思いつつ、今度はアプラスへ電話。以下のことが分かった。
ネツトプロ = ネットプロテクションズ。現金出納システムを扱っており支払い代行などのサービスをしている。支払先はYN社。
インターネットリヨウキン = 一般社団法人 メディカル医療共済会。介護やデイサービスのほか支払い代行サービスも行っているとのこと。
クレジットAP (オーシーシー = NG社への支払い。
ここから先はアプラスではわからないので、さらに各社へ電話をかけてほしいという旨と、連絡先。
ややこしいことになってしまった。結構心折れそうになりながらも気合でYN社とメディカル医療共済会へ電話をかけていく。
YN社はNG社の親会社。なんとYN社にかけるとNG社の担当が電話に出たのだ。
2つの回線の解約を申請。違約金45000円なり。
メディカル医療共済会の支払先はAO社であった。
AO社に連絡し解約を申請。こちらも違約金35000円なり。
高い出費であった。。
その後
AO社の回線の解約を済ませた翌日、朝起きるとインターネットが止まっていたのだ。しかし、現在我が家にはB社の回線が来ているはず…。そう思って、ルーターの設定を確認したところ、プロバイダはAO社のものが指定されていたのだ。なんとB社の回線を使用していたと思っていた2年間、ずっとAO社の回線を使用していたようだ。
ルーターの設定を変更し、現在は正常にインターネットが使用できている。
学び
通帳やカードの明細は定期的に見ろ
昨今、サブスクライブサービスなどの増加で契約を行う機会が増えた。もう使っていないのに払ってるサービスや、解約を忘れているサービスなど、あなたは自信を持って「無い」と言えるだろうか。
回線やケータイの契約は仲介を挟むな、自分で調べろ
電話口でインターネット契約をセールスする業者は99.99%回線を運営している業者ではなく、セールスを専門にしている仲介業者によるものだという。たとえ彼らが「ソフトバンクBBの〜」とか、「OCN光の〜」とか言ったとしても、契約を仲介しているだけでそれら回線業者とは直接関係のない奴らである。
彼らは契約を取るためには手段を惜しまない。中には完全に詐欺的な手段でもって契約を迫ってくる業者もある。電話口で初めて知り合っただけの奴らの話は絶対に聞くな。自分で調べた、もしくは有力で信頼性のある情報筋から聞いた情報を頼りするべきだ。
知らない人間の勧めたものは買うな
ものを勧める人間は、基本的にメリットの部分しか紹介しない。大抵のものにはメリットがあればデメリットもあるのだ。まずは調べること。今や大多数のサービスや商品はインターネットに口コミが書かれている。
自分を捨てるな
今社会的な問題となっているセルフネグレクト。自身に興味がない、人生に希望がない、自分に使える時間が少なすぎるなどの要因で自分自身の面倒が見れなくなるといったことを指す。
人生でいちばん大事なのは自分である。自分のことを守れないような人間は誰も守れないのだ。
何があっても自暴自棄になってはいけない。個人の問題だと思ってたことも、いつか他人に降りかかることになるかもしれないのだから。