トラックボールを取り外せるトラボ付きキーボード
最近はトラックボール付きキーボードを使っています。持ち運びもしますが、トラボ分の高さがあるためあまりコンパクトにはなりません。なので今回はトラックボールを磁石で取り外せるようにしていきます。
今回のキーボードはこちら。
やってみた
100均で磁石を買ってきました。これでコンスルーに差し込む形で入れるだけでトラボを装着できていい感じです。
しかしコンスルーはそもそも高頻度の取り外しを想定されているものではありません。なので本来の用途から離れており、今後接触不良などの不具合が予想されます。
なのでAliexpressで次の磁気ポゴピンというものを購入しました。こいつはよくあるスマートウォッチの充電などでも使われている、よく取り外すもののコネクタに使われています。なので今回の用途もバッチリのはずです。今回は写真のネジ穴付きも購入しました。
とりあえず取り付けてみます。思ったより固定力が強く、簡単にはずれないです。ただベースの基板との接続部は無理やりピンヘッダにはんだ付けする形での力技での実装をしています。。一応L字の磁気ポゴピンもあるようなので購入しましたが、配送はだいぶ先なようです。
このままでもいいのですが、磁気ポゴピンが露出していてあまり見た目がよろしくないです。なのでトラックボールを修正します。いい感じになりました。
やり方
簡単に作り方をまとめておきます。使ってる磁気ポゴピンは上にリンクを置いています。実際に行う場合にはトラボケースの修正が必要なので簡単な3D CADができる必要があります。
キーボード基板
コンスルーを外す
ピンヘッダーを入れて、それに対して垂直に磁気ポゴピンをはんだ付け(少し無理やり)
トラボ基板
磁気ポゴピンをはんだ付け
時期ポゴピンのはんだ付けする側のピンは基板厚と同じくらい短いので、半田をスルーホールに流し込むようにはんだ付けします。
元のトラボケースにこのポゴピンが干渉するのでケース側の修正は必須です。
実際につけている動画
外装
トラボ基板を修正したのでそれに合わせて修正します。基板をトラボケースに入れるだけでは抜けてしまうので、トラボケースに基板を入れたあとに角に瞬間接着剤を流し込みます。接着剤は失敗しても力づくで剥がせる程度の少量でいいです。
最後にベース側に磁石をつけます。磁石の位置決めは最後にやります。相対的に磁気ポゴピンから決めていきます。
おわり
今回の実装でいくつかの問題点も感じました。
磁気ポゴピンがAliexpressくらいしか7ピンがない
磁気ポゴピン自体の規格が結構まちまちで長期的なパーツ調達性に欠ける
L字の磁気ポゴピンが全然ない
既存設計を流用するとポゴピンの厚み分だけトラックボールの位置がずれる
こういうところに問題点はありますが、実際に作ってみて結構満足のいくものでした。動作も問題ないです。現在専用にセンサー基板を発注しているのでそれが届いたらもっといい感じに実装できると思います。
将来的には簡単にユースケースごとでパッとトラボをボールごと交換できるようにしたいです。例えばCADの時は大きいボールに入れ替えるとかできると嬉しいですね。
今後も色々と自作キーボード試していこうと思います!
※本記事を参考にした改造で発生した責任は負いかねます。
追記
交換できるようにしました
外せるようになったため、もう少しコンパクトなケースを使えるようになりました。
サイズ感といいすべてがフィットしています。
moNaを購入されて、しかもトラックボールを取り外しされる方には特におすすめです。これによって結構コンパクトに収まっています。