iPad miniに最適な折りたたみBluetoothキーボードを選ぶ
最近、iPad miniだけで大学の授業や作業をすべてこなしたいと考え、色々工夫しています。しかし、実際に使ってみると、不便に感じる場面もあります。
最初にiPad miniが便利なところ
・小さい
まあコレに尽きます。
では不便なところは?
・小さい
少し冗談めいて聞こえるかもしれませんが、小さいことにはメリットもあればデメリットもあります。今回はその小さいデメリットを打ち消すために折りたたみBluetoothキーボードを提案します。
小さいデメリット
もう少し具体的にデメリットを見ていきましょう。デメリットが発生するユースケースはこんな感じです。
状況:授業で行う英語のWebテスト
理由:理由:ソフトウェアキーボードが画面の大部分を占有し、一度に長文の英文が読めません。また、大学のウェブサイトがモバイル対応しておらず、キーボードがコンテンツを隠してしまうことも多いです。
状況:休み時間などの高速な入力をしたい時
理由:ソフトウェアキーボードよりハードウェアキーボードの方が流石に入力が速いので自分の入力速度にイライラしてしまう。
状況:ミーティングの時に画面共有しながら話す
理由:ファシリしながら議事録をその場で簡単に取る時、ソフトウェアキーボードが画面共有ではめちゃくちゃ邪魔になります。そもそも使える画面が半分くらいに制限されてしまいます。
簡単にまとめると、このような感じです。1つ目の理由に関しては割と大学のシステム的な問題の方が強いのですが、そう簡単に解決はできないので自分の方でどうにかしていきます。
今回のソリューション
上記に上げたデメリットはBluetoothキーボードを使うことで解決できます。
ソフトウェアキーボードでコンテンツが隠れる・使える画面が狭くなる
→ハードウェアキーボード使えばソフトウェアキーボードは出現しないので解決
入力が遅い
→慣れているハードウェアキーボードを使えばいい
ということでBluetoothキーボードを購入したのですが、まあ不満も出てくるわけです。今回購入したのはこちらの2つです。
https://www.yodobashi.com/product-detail/100000001004243633/
片方がAmazon、片方はYodobashi.comで購入しました。購入した順番としてはAmazonが先です。購入した所感と合わせて時系列で説明しますが、その前に結論を先に述べます。
購入すべきキーボード
明らかにAmazonで購入したEWINのキーボードの方がいいです。
その理由は以下の通りです。
良い点
・各キーが正方形で、無理に小さくされていない
・打鍵感がしっかりしていて快適
・通信が安定している
・軽量でコンパクト
ダメな点
・滑りやすいので滑る机などでは使いにくい
・打鍵音がうるさい
注意点
・JIS配列としてしか使えない
EWIN レビュー
所感
まず質感ですがかなりいいです。ヒンジ部分もしっかりとしており、耐久性も悪くなさそうです。また折りたたみキーボードとしてちゃんとコンパクトでありながら無理やりキーのサイズを変更するなどを行なっていないので、初めて使うときも打ちやすいです。打鍵感も悪くなく、普通にパンタグラフの打鍵感です。キーにもそれぞれの接続のコマンドが記載されており、説明書を読まなくてもほぼわかります。金額についてもクーポン使えば3500円程度で購入でき、気軽に試せる価格帯だと思います。充電については2時間程度であれば問題なく連続使用でき、現状電池切れになっていないです。
不満
不満としては裏面に滑り止めなどがないので打鍵中にキーボードが動きます。これについては家にあった涙目の滑り止めを貼付して解決しようと思います。そして割としっかりしたキースイッチのおかげで打鍵音がうるさいです。具体的には2020年くらいのmacbookくらいのパンタグラフのうるささです。結構なスピードで入力してると少し周りの人に顔を顰められても仕方ないくらいな感じです。
JISしか使えない
これは不満というか私のミスなのですが、今回紹介しているものに関しては日本語配列です。このエンターキーの形で日本語配列なのか!?とも思うのですがめちゃくちゃ日本語配列です。私は普段はUS配列を使っているのでこれもiPad側の配列設定で変更してUS配列にすればいいと考えていたのですが、このキーボードは配列の変更ができません。「いやいや設定>一般>キーボード>ハードウェアキーボードの1番下に配列変更あるよね?」と思ってるあなた。できません。こちらのスクショの1番下に本来は配列変更のボタンがあり、ANSIなどを選択できるのですがこのキーボードとの接続時にはなぜか表示されないです。なので現状JIS専用キーボードです。
別に普段から印字は見ていないのでキートップが何も書いていなくても問題ないのですが、配列をUSに変更できないのは少し辛いです。。。ということで次にUS配列のSANWAのキーボードを購入してみることにしました。(実際は微妙だったのでEWINをメインで使っています)
SANWA SUPPLY
所感
EWINより少し薄く、約0.4mmの差があります。フラットな形状で軽いです。ポケットに入れられるくらいの薄さで、EWINに比べると角張っていないので形状的に携帯性は高いです。キーボードはちゃんとUS配列になっていて私としては嬉しいです。打鍵音も多少はマシな程度です。自分は普段家では分割キーボードを利用しているので、左右が若干離れているのは逆に好感を持てました。ヒンジ部分は布のように剛性がないので膝の上で使うなどには明らかに向いてないです。外装の素材自体はプラスチックですが、机の上で使ってもEWINよりは動かないのでその点で打鍵はしやすいです。それでも少しは滑ります。
不満
まずキーサイズです。見ていただければわかりますがV、Bがすごいことになっています。100歩譲ってTとかHのように大きい分には問題ないです。なぜならタッチタイピングした時に自分の予想する位置にキーがあるので問題なく利用できます。しかしVを押そうとしたらBを押し得るというのは明らかに問題です。これならもう少し幅を広げてもいいので普通のキー配列にしてくれた方がマシだなと思います。
また矢印キーを無理やり入れようとした結果?のキーもすごいところにあります。普通に?とかは使う機会があるのでよくその位置にある↑キーと打ち間違えてます。慣れの問題かもしれませんが、矢印キーは無理に十字配置にせず、←↓↑→の配置にしてくれた方が良かったと感じます。さらには、hjklをFnキーと組み合わせて矢印キーとして使えるようにしてくれると嬉しかったのですが、これは少し高望みかもしれません。
配列変更
EWINではなぜかできませんでしたが、本来はこのように設定から配列を変更できます。まあUS配列なので自分は変更する必要はありませんが。
両方使ってはみましたが、個人的にはSANWA SUPPLY側はUS配列以上のメリットは感じませんでした。配列が変則的であり、幅をEWINよりとります。十字キーも配置がよくなく、慣れないうちはタイポします。膝上で使うのにも向いていません。もちろん慣れれば変則的な配列も問題はないのですが、そういったところで無駄な学習コストは払いたくないですね。
EWINのJIS配列も記号がUS配列と異なるというデメリットは当然あるのですが、正直プログラミングをiPadでするわけではないのでそこまで問題にはならないです。なので耐えながらEWINを使うという選択肢を今回は取りました。ここまでツラツラと不平不満を言ってきましたが、「じゃあお前の要望を叶えられそうなものはあるのかよ」と思うことでしょうが、あります。
それが次に話すiCleverのキーボードです。
1番おすすめ iClever
本当は1番購入した買ったキーボードがあります。それがこのiCleverのキーボードです。大体の折りたたみキーボードが横に折る形式に対してこれは縦におります。よく考えてみればロースタッガード(行にずれがなく、列にずれがある配列)の通常のキーボードの配列を再現しようとしたら、折り目は行に合わせてくるべきで、むしろわざわざ横に折るのは無理があるのは明らかです。
良い点
・US配列
・打鍵感がよさそう
・コンパクトで無駄な余白が左右にない
と言う感じで現時点ではこれが最適な選択だと思いますが、大きな欠点があります。
ダメな点
・生産終了
これに尽きます。非常に悲しいですがAmazonの在庫がなくなり次第と公式サイトにも記載があり、実際にAmazonでも品切れです。
実際にiPad miniと合わせて使っている方がいらっしゃるのでそちらの投稿をいくつか貼ります。
ご覧いただくとわかる通り、縦に折るので棒状になります。これ自体結構面白いのですが、横に余白がないところが注目のポイントです。他の横折りのものに関しては、今回購入した2点でも横に余白があります。そこに電源スイッチなどがあるのですが、当然そのぶん横に長くなっています。しかしこのiCleverのキーボードはそういう余白はなく、完全にキーボード部分だけの幅になっていて非常にコンパクトです。
一応他のメーカーで似た製品を探しました。しかしBlutooth3.0だったりで結構古めの製品が多いです。また利用報告がなかったりして不安も大きいです
iPad miniに最適なキーボードのため、現在縦折Bluetoothキーボードを自作で設計中です。そのうち開発の記事でも出します。
おわり
今回は、iPad miniに最適な折りたたみBluetoothキーボードを探して、実際にいくつかのモデルを試してみた結果を紹介しました。iPad miniはそのコンパクトさが魅力ですが、文字入力に関してはソフトウェアキーボードの使い勝手に限界があり、Bluetoothキーボードはその問題を解決する大きな助けになります。
最終的には、EWINのキーボードが優れた選択肢であることがわかりました。軽量で持ち運びしやすく、打鍵感や通信の安定性も高評価でした。しかし、すべてのニーズを満たす「完璧な」キーボードは見つかりませんでした。理想の縦折りキーボードは残念ながら生産終了となっており、今後も探求の余地があると感じています。なのでないなら作るしかないので自作に取り組んでいこうと思います。
iPad miniと一緒にどのキーボードを選ぶかは、使う場面や個々の好みによって変わりますが、この記事がキーボード選びの参考になれば幸いです。
今後もより快適な作業環境を求めて、新しいガジェットやソリューションを試していきたいと思います