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ロボカップジュニアに取り組む指導者の方向け!3DCAD習得を成功させる方法

結論は作ったデータで3Dモデルが製作できる環境を整える事です。
座学で3DCAD講習を行っても、その先に美味しい(加工作業が楽・早い・綺麗に仕上がる)ものがぶら下がっていないと、講習後に3DCADに向かうモチベーションを保つ事はできません。

何を導入するのか?
3DCADのデータから部品製造する装置は、3Dプリンタ、NCフライス、レーザー加工機が候補となります。

決して安い買い物ではないので慎重に選びたいところです。
学校の完全下校時刻は18:00の所が多い様です。
授業のコマ数にもよりますが、部活時間は2~3時間と言う事になります。
とりわけ加工時間が部活開始から終了までに収まる事が重要となります。

下表は直径40mmのスプロケットホイール1個を作るのに必要な時間と前処理、後処理の有無など、運用の概略比較をしています。
緊急停止を行う必要があるので必ず近くに在席する必要があり、下校後にオールナイト運用する事はできません。
つまり例題のモデルよりツールパスの長い(大きい)部品は3Dプリンタ、3軸CNCでは部活時間内に作れない事になります。
出前授業で私がレーザー加工機の導入をお勧めする理由の一つです。

概略比較

参考までに、以下それぞれのツールパス作成ツール(加工時間算出)の画面です。

3Dプリンタスライサー
3軸CNCツールパス生成
レーザー加工(DXDファイルを並べる)

レーザー加工の場合は組立が必要ですが、溶剤型接着材は接着力が非常に強力で乾燥時間も1分程度なので、組立作業時間は例題のスプロケットホイールで5分程度です。

刃先が0.1mm程度なので、このように詰めて配置する事ができて材料に無駄がありません。
また非接触なので、樹脂スーペーサなどの小さな物も、部品の抜き穴の中に作り込む事が可能です。
ちなみにロボット1台分の加工時間は28分27秒です。
3時間(部活1日分)あれば、切り出しからロボットの組立までを行う事が可能です。

レスキューラインロボット1台分

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