【業務改善メソッド3】MTGでダイジなのは合意形成よりも共通認識
AとBという課題があってどちらをやるべきか?という状況のとき、リソースが限られている中でAかBを決めなきゃいけないのは当然ですが、このときダイジなことは、その課題の背景や全体像を把握する共通認識を持てていることの方がもっとダイジだ。
これは先日あったことなのだが、会議が紛糾し、AかBかと議論になり、5人中3人はAだといい、他の1人はBだといって対立をしていたことがある。2つの部署から参加をしていて、同じ部署のメンバーも意見が割れながら、喧々諤々話していたのだが、私からみれば答えは【AもBも】だった。
とはいえ、このときはAを対処するという話で終わり、後日、また同じMTGを進めた際にBも対処する方向で進めないといけないよね、という結論にいたったのである。
つまり、議論が紛糾したり、長時間に及ぶとググッと話の焦点が絞りすぎて論点が狭まりがちになってしまうのだが、そこをグッと堪えて、全体像を把握しつづけることが重要だ。
また、MTGで「Aを対処しましょう」と合意形成をはかるのは当然ではあるが、それ以上に、課題全体を通した共通認識や、互いの目線から見た業務と業務フローの理解の方がダイジなのである。
(ちなみに、AとBの関係は業務フローの前工程と後工程のどちらもが複数ファイルを使っていてそれを1つずつにまとめられないか、というような話題だった。シンプルに考えると、前も後も1本にするならどちらも対処しないといけないのはわかるはずなのだが。なぜなら、トンネルを掘るときも一方通行でしか掘ってはいけないわけじゃないし、両方から掘るでしょう。なので、このときの問いは「AかBか」ではなく、「どちらからやるか」であったし、前工程部署と後工程部署が仕事を「押しつけ合う」のは不毛でしかない。そして、まだまだ共通認識と理解が浅いのが露呈した場面であった)
といっても、この間のシナリオ思考ではないけど、知的体力がいると思います。思考停止にならないように、また、Aのことを話しまくった後に、Bも同じレベルで話すべきことを話せる体力を持てるように努力しましょう。私もがんばらねば。
(こういうところが強い企業とそうでない企業の違いになるんだろうな。強い企業は脇道に逸れすぎずに共通理解ができて合意形成へのステップが短いとか、議論の深め方がよりシャープなのかなと。一方で、人が合わなかったり、政治的だったりするとキツいでしょうが…)
ということで。ではでは〜
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