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マリカ(稀人)は永遠の都出身ではない理由

考える金仮面卿のワンポイント考察です

今回は、マリカ(稀人)は永遠の都出身ではない理由を述べます



<マリカ(稀人)が永遠の都出身ではない理由>


皆様の中には、マリカが永遠の都出身の子孫と思ってる方も少なくないのではないかと思います。
稀人や、暗殺者集団としての「黒き刃の刺客」が、永遠の都出身の子孫と考えている人も同様です
私もかつてなんとなくそう思っていました。その理由を考えたところ、一つに、ロジェールの以下のセリフがありました

以前お話しした、黒き刃の陰謀の夜…
その実行犯は、永遠の都の末裔たる、暗殺者だと言われています
姿隠しの衣を纏い、銀の鎧に身を包んだ、女性ばかりの一団であったと

魔術師ロジェール談

確かに一見すると、「黒き刃の陰謀の夜は、永遠の都の末裔である暗殺者、稀人により構成された「黒き刃の刺客」である、と、そういう風に読めます

しかし冷静になって考えると、ここにある「黒き刃」とはどのような意味を指しているのでしょうか

①「黒き刃(武器)=永遠の都発祥の技術」
でしょうか、それとも
②「黒き刃の刺客(人)=マリカと同じ稀人による集団」
でしょうか

①が永遠の都発祥だからといって、②も永遠の都の末裔だとは限りません
武器としての「黒き刃」は、手に入れさえすれば誰でも使えるのです

実際、マリカはマリケスを使って宵眼の女王から死のルーンを奪い封印しました。この時点で、死のルーンはノクスからエルデの手に移っています。つまり、永遠の都とは無関係に、マリカは使えます。その死のルーンの一部をラニがマリケスから奪ってライカードと共に作ったのが、陰謀の夜に使用された「黒き刃(武器)」です。

そこまではロジェールの調べで分かっています。しかし、肝心な実行犯は誰か、という点については明らかにせずに、ロジェールはこの世を去りました

よって、ロジェールの談にいう「黒き刃」とは、あくまで武器としてのそれを指すに留まり、稀人たる「黒き刃(の刺客)」が永遠の都出身であることを証明するものではありません

いやそれでも、「実行犯は、永遠の都の末裔たる、暗殺者」だと言ってるじゃん、それも「女性ばかりの一団」だった、と

確かにそう言っています。ですが、この段階のロジェールの談は、巷の噂を伝え聞いたもの、伝聞推量の域をでません。

仮に真実だとしても、前述のように、黒き刃(武器)を使った永遠の都の末裔たる暗殺者=黒き刃の刺客(稀人)とは限りません

自説の陰謀の夜の回を見れば分かるように、その実行犯は、黒き刃の刺客たちの装束をまとって彼女たちの仕業と見せかけた、ザミェル一族です。ザミェル一族はしろがねの末裔なので、ある意味「永遠の都の末裔たる、暗殺者」であることは確かです。しかし稀人の集団である「黒き刃の刺客」とは違うのです。そのため黒き刃の刺客がノクスの勢力であるとする根拠が失われます

でも、「女性ばかりの一団」って書いてある!
はい、ザミェル一族は女性ばかりの集落で暮らしています。とても背が高く、痩せた長髪の男性に見えますが、女性タイプのトロルです。男性のトロルはよくトロル車など引いてるから分かりますね。女性タイプはザミェル一族のようになります。自説は、しろがねと炎の巨人の混種だと考えています。以上により、女性であることも矛盾しません

何より、これは陰謀の主犯(自説は二本指とラダゴン)が流した噂に過ぎないのです。一言一句信用して検証するべき内容ではないのです

その他の誤解を生む原因

また、DLC発売以前までの、稀人の出身地をぼかす表現も、稀人永遠の都出身説の浸透に拍車をかけていると思います

異界の民の末裔とされる、稀人の外見
皆長命であるが、産まれる者はごく少ない

 キャラメイク 稀人顔テキスト

稀人は、かつて狭間の外からやってきた
女王マリカの同族であるという

稀人のルーンテキスト

この「異界」とか「狭間の外」の不明確さがまた、稀人永遠の都出身説を漠然と後押ししてる気がします。また

夜人と呼ばれる僅かな者たちの外見 かつて、その血は銀色であったという

 キャラメイク 夜人顔テキスト


この「僅かな者」という夜人のイメージと、「稀な人」「産まれる者はごく少ない」というイメージが被るので、稀人の地も銀色みたいなイメージがつきます

しかし、そのようなイメージもただの誤解です

以上が、マリカ(稀人)が永遠の都出身でないと考える根拠です

ではそうであるとして、稀人はどこ出身なのでしょうか?


<DLCで稀人の出身地が明らかに>



DLCの発売によって、ようやく稀人たる巫子たちの出身地が、影の地の巫子村と明らかになりました

異界」「狭間の外」とは、影の地を指します

・稀人が稀なのは、ボニ村でたくさん虐殺されてしまったからです
また、一般人にとって稀人は老婆としてドミヌラで確認されるだけで、若い人はいないと思われています。若い巫子は黒き刃の刺客としてマリカに隠されている、あるいは二本指に指巫女として召喚されるまで隠されているか、一般人に紛れているのでしょう。故に、稀と解されているのです

・また、ノクスの民の肌は基本的に白、蒼白、グレーといった色です
これに対して稀人の巫子たちは血の気の通ったベージュであり、これは黄金の民の特徴と考えられます

・さらにメタ読みすると、本作は黄金の勢力と白銀の勢力の争い、というメインのバックボーンがあるところ、黄金のトップのマリカがノクスの民だったら物語が成立しません。マリカが白銀の勢力(子孫)だったら、王位争奪戦において、ノクスのラブゲーム、完封勝利です。それではせっかくの対立軸が、消滅するからです

・また、マリカもマリカの半身ラダゴンも、その子ら(GとMのデミゴッドたち)も歩行可能ですね
しろがね人は、異種交配またはカエル顔第二世代以外は歩行できない、という設定があります(白銀と黄金の混血種は歩行できません。後述します)

以上より、マリカ、稀人、巫子は影の地出身です


<まとめ>


マリカが永遠の都出身ではない理由
・黒き刃を最初に作った宵眼と、暗殺者集団としての黒き刃の刺客は別の勢力である
・影の地出身である
・皮膚の色が血色のよいベージュである
・歩行可能である
・イメージが紛らわしいだけである
・金と銀の対立構造が崩壊し破綻する

以上の理由から、マリカ、稀人、暗殺者集団としての黒き刃の刺客、これらはみな永遠の都出身ではありません。影の地巫子村の出身で、黄金の勢力です






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