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三本指とシャブリリの考察

こんにちは、考察界の小舅(こじゅうと)、考える金仮面卿です
今回もエルデンリング考察、進めてまいります

<考察の指針>

なお、本考察は体系に矛盾なく、テキストにも
則する範囲で、比較的自由に物語を膨らませて
います

そういう解釈も有りなのか、と楽しみながら
読んでいただけると幸いです☺️




三本指とシャブリリが謎だった理由


前回は二本指について考察しました
今回は、未踏峰のテーマ、三本指、そしてシャブリリ

三本指の考察は、これまで難攻不落でした
関係者であるシャブリリの考察を避けては通れず、このシャブリリの実体がどうしても掴めなかったからです

しかしまたしてもおそらく考察界初、シャブリリの正体がめくれましたので共有します

今まで誰もシャブリリの正体を解き明かせなかったのは、はっきりとした理由があります

それは、彼を「敵」だと思いこんでいたからです

どういうことか

敵と一口にいっても様々な勢力、立場があります
ここでは、褪せ人を呼んだマリカと、その後ろ盾二本指
その勢力(エルデの勢力)にとって敵、と思っていたからです

じゃあ味方なの? 狂い火エンドは黄金樹を焼き溶かして、黄金の生命を全滅させるよ!? メリナがキレて追ってくるよ!? 味方なわけないじゃん!!

いえいえ、落ち着いてください

順を追って話します

そして、この考察を読み終わる頃には、あなたはシャブリリを、そして三本指を「かっこいい……彼こそヒーローだわ」と称賛するようになります。混沌の王に誓います。本当です



嫁と姑と舅


私たちは二本指の回で、マリカと二本指の関係を見ました
マリカを騙してエルデの神人に引き入れた二本指は、さながら嫁と姑の関係でした
お互いに違う価値観。仲が悪く、あれこれ嫌がらせをする二本指、それに逆らってエルデンリングを砕くマリカ
でも子どもたちが役に立たないと知ると、一致団結して褪せ人を次々呼び寄せ、家……つまり、エルデンリングの修復に努める
騙し騙され、よく言えば是々非々、二人で黄金の民の一族をもり立てるために争いながら協力する
そんな嫁と姑の関係。それがマリカと二本指でした

そんな関係でいいますと、三本指は「舅」です
古いジェンダーの価値観を例えに使って恐縮ですが、ステロタイプの舅とは、あれこれ細かい指示は出さず、こっそり影で支えながら、いざとなれば大きな決断をして一家をまとめる、そんな存在のはずです

なのでほとんど作中には姿を表しません
しかし、マリカや二本指と「目的」を同じくして、エルデの一族に仇なす外敵に立ち向かう

そんな「舅」のイメージ、それが三本指であり、シャブリリです

従来の私たちは、そのマリカ、二本指、三本指の「共通の目的」を把握せずに考察にあたっていました

単に個々の現象だけ見れば、生命も霊も黄色の炎で焼き溶かす三本指とシャブリリは、黄金の勢力の敵です

しかし、その「共通の目的」を理解し、マリカたちの味方、と捉えると、あらゆる謎が明らかになるのです

その共通の目的とは、銀の雫、ノクスの勢力の廃絶、です



ノクスの勢力の戦略と、それに対する防衛おさらい


<プランAとプランB>

ノクスの民は、次のような戦略でエルデの民から、狭間の地の
支配権を奪おうとしていることは角人の回で前述しました

ノクスの戦略は、三層構造になっています

①自由意志的階層 ラニが主人公を、レラーナがメスメルを
好きになり口説いたように、通常の自由意志の意識階層で、
ノクスの種を繁栄させてゆく。人との混血種(しろがね人)
や、獣人や竜人、亜人や蛇人(神肌)などの混血種はこの
レベル

②集団潜在的階層 ノクスの民としての潜在意識が、盲目的
に王の創出を志向し、そのために種族を増やすこと。
二本指誕生前の時点で宵眼の女王がその志向でファルム・
アズラの神人となっている

③植物的階層 もはや意思はなく、植物や物質として拡散
され、土壌や作物を通じて取り込まれ、肉体を支配していく
こと。角人や混種などの坩堝の諸相はこのレベルの肉体変異。

①のレベルでやっている分にはいいのですが、②③は、こっ
そり、相手の同意を得ず、騙し討ちでやっている

それが問題なのです

これに対して次のような手段で防衛しているのが二本指です

①アステールの残した輝石源流魔術で、カーリア(しろがね)
を追い打ちし、魔術を独占する

②メスメルの炎で焼き払い、坩堝の混種を根絶する

③黄金樹の聖なる生命力で、坩堝の病原体を根治する

④忌潰しなどを使い、残ったノクスの勢力を狩る

⑤還樹と永遠の生命でエルデの純血種族を保護する

しかしもしこれがうまくいかなかったとき、ノクスの勢力は
エルデの地征服を完了して、また宇宙へ発つでしょう
(ラニエンドはそのようなエンドと考えています)
新たな星を侵略して勢力を拡大するのです
そうなればいずれ、大いなる意志の母星などの脅威となります
それを防ぐ必要があります

そのためのプランBです

それは、 「原初混沌の火で全てを焼き溶かし、エルデの地を、
この星が誕生した初期の、灼熱のマグマオーシャン時代まで
巻き戻す」プランです

例えるなら、ゾンビや最悪の伝染病に汚染された地域を核で
焼き払う そんな非常手段
それがプランBです 
そのための請負指、それが「三本指」なのです 

いや、それ、でも、やりすぎだよ
そう考える方ももちろんいるでしょう

ただ、エルデの民から見れば、全てがノクスの生命に乗っ取
られて、狭間の地にエルデの種がなくなる未来なのです

それを避けたいと思うのは無理からぬことでしょう

三本指としても、二本指の計画が上手くいけば文句なしなの
ですが

でも、嫁と姑が失敗して家が立ち行かなくなったとき
つまり、エルデの地が破砕戦争の後に荒廃したとき、いざと
なればその決断、狂い火エンドをしなくてはならない

そういう指令を、メーテールから受けたのでしょう

三本指は密かに勢力を維持しながら機を伺っています
時折、エルデ勢力を助けるようなムーブも見せるでしょう

そしてその判断は、新たなエルデの王、褪せ人の自由意志
に委ねています

決して勝手にエルデの地を混沌の火で焼き溶かすことはない

これから話すのはプランB

陰日向でマリカを支え、いざというときの備えとなる、三本指
とシャブリリの話です


指の母メーテールが宵眼の女王に切りつけられ、壊れ、その瞬間防衛プログラムとして二本指と三本指を残したことは、二本指の回で詳述しました

現在メーテールがいる場所は、マヌス・メテル大聖堂地下のミアの指遺跡。多くの考察で重ねられている本編DLC統合マップの位置関係でいうと、現黄金樹の地下、大樹根と呼ばれる場所のすぐ南あたりです。ほぼ真下といってもいいかも知れません

次に、三本指が囚われているのが、王都ローデイルの地下牢です
メーテールの場所と三本指の幽閉場所は、実はさほど遠くないのですね

二本指と異なり、本編で三本指はこの一体しか確認されていません

しかし、DLCでは痕迹ではありますが、別の場所に三本指が現れたであろう事実が確認されています
それは影の地、奈落の森深く、ミドラーの館のボス部屋、「対話室」にあります
床に残る、激しく焼け焦げた跡。また、王たる聖防護テキストには、指との交信(指読みの巫女が読む指様の筆談のようなジェスチャートーク及び翻訳に、褪せ人が立ち会うこと)のことを「対話」と呼んでいることから、ここに三本指が現れていたと解されます

二本との長き対話の後、ギデオンは悟った
すべて、とうの昔に壊れていたのだ
老いさらばえた震える指も、黄金樹も

王たる聖防護テキスト

さて、だとすると、ここまでの事実から、次の4つの謎が生まれます

①三本指は複数いたのか、
②いたとしてなぜミドラーの対話室から消えたのか、
③また、ローデイル地下の三本指はどのようにして捕まえたのか、
④なぜ三本指は大人しくそこに収まっているのか、

三本指と敵対していると考えるとこれらの説明がとても難しくなります

しかし、三本指は二本指と協力関係にあり、二本指のカバーできない範囲を補充的にサポートしている、と考えると簡単に説明がつくのです

③④捕まえたのではなく、出番が来るまでそこに自分で収まって待っているだけです。大人しく

①②複数はいません。ローデイルの地下に一体のみです。ミドラーの館に現れたのは、本体から遊離した思念体のようなもの。ちょうど、モーゴットが地下に拘束されながら、狭間各地にマルギットを思念体として飛ばしていたようなものです。地下に幽閉繋がりで、同じだと気づかせる伏線ですね

あっという間に①〜④が説明できました

こじつけでは? 協力していたという証拠は?

まあ落ち着いて下さい。協力関係に関しては、おいおい証拠を積み重ねていきます

以下、時系列を追って、謎を解いていきます


狂い火の初確認


シャブリリという名のその男は
讒言の罰として、人々に瞳を潰され
やがてそこに、狂い火の病を宿したという

シャブリリの禍

かつて、大商隊として栄えた商人たちは
異教の疑いにより、一族郎党捕らえられ
地下深くに生き埋めとなった
そして彼らは、絶望の呪詛を唱え
狂い火を呼んだ

放浪商人テキスト

狂い病を呼び、地に埋められた一族の霊体
瞳から、恐ろしい狂い火を迸らせるが
病み人であるため、HPは低く打たれ弱い

放浪の民の遺灰テキスト

シャブリリは、狂い火の病の起源とされ
歴史上、最も憎悪された男である

シャブリリの叫びテキスト

これらのテキストを併せ読むと、シャブリリという男がかつて大商人の一族の一人で、讒言、つまり人を陥れる嘘の罰として瞳をくり抜かれたこと、そこに狂い火を宿して、それが狂い火の病の起源となったことが分かります
シャブリリは狂い火の神性を宿してからはこれを広めるための異教の布教活動を始めるのですね。変わらず讒言を弄し、人々を次々に発狂させ苦しめます
彼と彼の一族郎党は捕らえられ、地下深く生き埋めの刑に処されました
そこでシャブリリは呪詛を唱えます

おそらくその呪詛の波動を三本指がキャッチして、彼の魂をスカウトしたのでしょう

<狂い火と三本指の関係>

三本指や二本指、ノクスの民など、直接眷属を送り
込んで支配を拡大しようとする神を直営系の神と
自説では称するのに対し、ロミナの腐敗、血鬼の血、
トリーナの永眠、巨人の炎のように、あくまで
インスパイアする神性として生き物に関与してくる
神を外なるインスパ系の神といって区別します

エルデの神、ノクスの神 ⇛ 直営系の神
外なる神 ⇛ インスパ系の神

このインスパ系の神は、デミゴッドや民や生物に
降りてくる他、例えば二本指のように直営系の神の
使いも降ろせばその能力を使えます

そして狂い火もインスパ系の外なる神です

その外なる神を降ろして身に宿しているのが三本指です

つまり狂い火と三本指は異なる神ですが、降ろすことで
協力関係、というか、三本指が狂い火の神の力を使役
している、という関係になります

それゆえ、初めてシャブリリに狂い火のインスパ系
外なる神の神性が宿った時、三本指はまだ関与して
いません

三本指のボス大いなる意志と、狂い火は別の神です

ちょうど、二本指がマリカをスカウトしてプランAを推進したように
三本指はシャブリリ(の魂)をスカウトして、その魂を利用してプランB……ノクスからエルデの勢力を護り、万が一のとき終局発動に備える計画を推進したのです

この時点で、シャブリリの魂も、三本指も、狂い火の神性を受領し、その力をある程度自由に扱えるようになっている(血の神性を操るモーグや、腐敗の神性を駆使するロミナと同じような状態)と解されます

なお、シャブリリに関するテキストにこのようなものがあります

シャブリリと名乗った男の鉄笠
(略)
一人の女を、心の深窓に住まわせていた

浪人シリーズテキスト

後述のように、シャブリリは女性の体で女性を演じることが多々あることから、トランスジェンダー、あるいは両方、または二重人格だったのではないかと考えています(心の深層に女を住まわせていた、とのテキストから)。従ってシャブリリは、彼であると同時に、彼女だったと言ってもいいかも知れません

<ティエリエも心は女性?>

ティエリエを倒すとドロップする「トリーナの微笑み」
というタリスマンにも次のような一節があります

「聖女トリーナの微笑を象ったタリスマン
ある男が、心の深窓に住まわせた幻」

心の深窓に住まわせ、が同じ
独特の表現だから記憶に残ります

ティエリエもここで性別を書かれなければ、てっきり
女性と思い込んでいた方もいるかも知れません

心が女性、あるいは中性的な男性を、本作ではこのよう
に表現するのかも知れませんね


1.ミドラーの館の謎


次に、時系列的にはミドラーですね。もう一度ミドラーの話に戻ります

①なぜ狂い火は奈落の底に蔓延したのか
②責問官の配置
②ミドラーはなぜあのような状態で耐えていたのか
③三本指は何をしていたのか
④ナナヤの正体

これらのミドラー関連の謎を、順次解いていきます


④まずナナヤの正体から

これは中身がシャブリリです
ナナヤは責問官の服装をしています
責問官のうち、若い責問官だったのでしょう。

逆棘の燭台を持つ、責問の老婆たちの霊体
責問は、時に幼い心を迷わせる
故にそれは、老いた者たちの役目だった

責問官の遺灰テキスト

若さゆえに、責問を巡り何らかの事情で命を落とした
その遺体に入り込んだのがシャブリリ
(そうでなくても、若い女性の遺体に宿ってミドラーの館を訪ねて入り込んだのでしょう)

その後ナナヤを名乗るシャブリリは、ミドラーとの間に子をなします(ナナヤの肖像画はお腹に手をおき妊娠していることを仄めかしています)
その子は幼くして死んだのでしょう、脊髄だけが残っています
狂い火の王の転生体で、生まれながらに狂い火の王のような、生まれたとき首がなく、それから立ち上がって、頭がプロミネンス恒星のように燃える奇異な赤ちゃんだったのでしょう
しかし、なりそこない、成れの果てだったのですぐ死んでしまい、その脊髄が松明のように狂い火を宿して、ナナヤに抱かれました


ナナヤの灯
赤子の脊髄のよう


卑小な背骨の先に
消えかけの狂い火を灯した松明
古い時代、遠い場所で生まれた
狂い火の王のなりそこない、そのなれの果ては
ナナヤにそっと抱かれていた

ナナヤの灯テキスト


①なぜ狂い火が蔓延したのか

ナナヤの灯の狂い火が、館のネズミに伝染、そこから森の生物に伝搬して、奈落の森はあっという間に狂い火が蔓延する土地になりました


③三本指は何をしていたのか

ナナヤ(中身シャブリリ)を三本指巫女にして、ブドウを集めさせ、ミドラーを讒言で惑わせ、狂い火を受領、狂い火の王にしました


②ミドラーはなぜあのような状態で耐えていたのか

ただし、ミドラーの館での三本指の真の狙いは、狂い火で世界を焼くことではありません

狂い火の王は、焼き溶かす
苦痛、絶望、呪い。あらゆる罪と苦しみを
だがミドラーまた、王としては弱すぎた

ミドラーの狂い火テキスト

実は「狂い火の王」と「混沌の王」、同じ頭プロミネンス恒星でも、呼び名が違います

偶然かも知れませんが、用語としては、本当に世を焼き溶かせるほどの器の王を「混沌の王」、そこまではいかない弱い王を「狂い火の王」と呼び分けることもできそうです

ミドラーは後者だったようです。奈落の森で発狂を集めて、より強い王になる途中だったのかも知れませんが、三本指もシャブリリも、ミドラーが混沌の王にまでなれる器でないのは見越してたのではないかと

いざというとき、そのまま奈落の外に連れ出して狂い火の王を発動させてもある程度焼き溶かせるでしょうが、例えばモーグやモーゴット、マレニアなど、他のデミゴッドに葬られるでしょう

むしろ目的は、ナナヤの灯火のように、火種として残しておくため

狂い火の神性は気まぐれで、消えてしまったら降ろすのは難しいの知れません

オリンピックの聖火のように、常にどこかに灯しておく必要があるところ、ナナヤの灯火はもう消えそうでした
だから別の灯火を確保しておく必要がある

「だがミドラーもまた」と書いてあることや、ナナヤの灯火のテキスト「遠い場所で生まれた」からも、過去にそうやって種火となる王を確保していたのでしょう

ならば奈落の森でミドラーを囲っていた理由も説明がつきます

あるいは、この地図をご覧ください

鎮(鎮めの柱)と狂(ミドラーの館)の
位置関係

「鎮」は鎮めの柱の位置
「狂」はミドラーの館の位置です
狭間の中心、すべての魂が集まる場所、それが鎮めの柱です
ミドラーが待機している位置は、そこからとても近い(高低差があるだけ)
霊の力を魔術や遺灰やゴーレムに利用するのがノクスの勢力の操霊技術だということは何度か説明しました
つまり、霊力の集まる場所はノクスにとって戦略的には発電所や武器弾薬庫を意味するのですね
ミドラーはまさにそこを攻撃し、焼き溶かすために待機しているのではないでしょうか
局所的に集まる霊を焼き溶かす戦術ならば、ミドラークラスの火力でも有効でしょう
それまでは、触れえざる翁などを使いブドウを集めさせ

我らが王に、発狂を捧げよ
皆にブドウを与えたまえ
皆のブドウを、熟させたまえ

翁の歓喜テキスト

”クルイ”の火力を高めつつ、いざという時にはここで発火し、狭間の中心すべての霊の集まる弾薬庫を焼き払う
そういう作戦だったのかも知れません

ただ、前述したようにまだ焼き尽くすには早いんですね。二本指の計画が進行中なので

種火が消えてしまわないように確保しておく、それが劫罰の大剣で突き刺された、あのミドラーの状態です

ミドラーは、ナナヤの言葉に縋っていた
耐えてください
それは、呪いの言葉であった

狂い火の王の追憶テキスト

シャブリリもその思惑を受けて、「耐えてください」(=種火としての役割を全うしてください。ステイ!)と言いつけ、ナナヤに虜のミドラーは言いつけに従った

でも苦しすぎて無理

もういいだろう

狂い火の王ミドラー談

種火として生き続けるのは辛すぎた。だから、首尾よく自分を倒してくれそうな主人公に出会えて、楽になろうとしたのですね

しかしこれは、種火としての任務を放棄することになりますから

…許しておくれ、ナナヤ

狂い火の王ミドラー談

とナナヤに謝罪した
劫罰の剣を抜いて、引導の介錯を求めた

これがミドラーのあの状態の真相だと思います
なお、ナナヤは息絶えたのではなく(もともとナナヤとしては死んでいた)、魂として宿っていたシャブリリが別の任務に発ったのでああして事切れているのでしょう

②責問官の配置

奈落の森には、狂い火に侵された責問官も多くいます
それから、首が落とされ殺された家人が館の外に座って並べられている
館の中には、狂い火に冒されていない老いた責問官と、太った責問官。いずれも老婆のようです

この責問官を倒すと、黄金の角貨をドロップします

<黄金の角貨と白銀の角貨>

責問官は、三本指がシャブリリと狂い火をスカウトし、
奈落の森などに狂い火を蔓延させた後に、宵眼の女王
が作った官吏、ないし担当職です

これを倒すとたまに黄金の角貨をドロップします

一方、ファルム王権下では白銀の角貨というのも流通
しています。これは主に「持てる人々の象徴」(白銀
の角貨テキスト)とされ、例えば角人の豪族や月の
貴人などがほぼ独占していたものと思われます

つまり、白銀の角貨が宵眼が作った正式な貨幣で、
貧しい角人たちはこれを手に入れるのが難しいのです

これに対して、黄金の角貨というのは、実はこっそり
二本指がユビムシたちを使って作らせている偽貨だ
というのが私の考察です

指遺跡のどこかに造幣局を作り、土地神の頭角などを
勝手に盗ってきて(だからほとんど頭がない)、
それに黄金を塗布する

黄金は作れるのか、あるいはユビムシたちが川で砂金
採りをしたのか、分かりませんが、とにかく手の数は
いくらでもあるので、なんとかしたのでしょう

そうやって作った偽貨は、悪貨は良貨を駆逐するの理で、
角人の貧しい者たちの間に広まりました

例えばそれを、二本指はボニ村の大壺師や、ボニ牢獄の
祈祷師など、あるいは人攫いなどにばら撒き、本来輪廻
転生用だった壺漬けの儀式を、神人壺作り実権に書き換
えたことは前述しました

ここでもそうです
二本指は、ミドラーの館内部の責問官をこの黄金の角貨
で買収し、三本指の目的、つまり、混沌の王の保存、
その見張り役として利用しているのです

二本指は、狂い火に侵されていない館内の責問官をこの黄金の角貨で買収し、三本指の目的(種火としての狂い火の王の保管)、その見張り役として使役しているのです

ここでも二本指と三本指の協力関係が、実は見て取れます
そうでないと、外の狂い火に侵された責問官や、いつ狂い火の王になるか分からないミドラーを放置して、ただ眺めていることは普通しないでしょう。なんらかの対処をしていくはずです

また、

館の主ミドラーを貫いていた黄金の大剣
角人たちが、最高の劫罰に用いたもの
犠牲者を内から貫く幾本もの逆棘は
ゆるりと巻き取られている

劫罰の大剣テキスト

これに使われている素材、それは黄金なのです
黄金は、例えばミケラの針のように、外なる神の神性による状態異常に効果がある
これ、どういうことかというと、
後にもたっぷり触れますが、外なる神の状態異常もまた、宵眼の女王がエルデの勢力を追い詰めて攻撃するために使う神性なのです(狂い火除く)
だから、新黄金樹というのは、それらに対抗するために黄金を使います
ここでもそうです
ノクスの民は、白銀の角貨にみられるように、本来白銀を使うはずです
宵眼が狂い火を根絶するために派遣した責問官が、黄金の角貨で買収され黄金製の劫罰の大剣を使ってミドラーを生かし続けていることが、黄金素材の得物からもみてとれます

<ノクスと狂い火>

霊まで焼き溶かすため、霊術を支配の道具に用いる
ノクスは狂い火が苦手で禁忌です

霊馬トレントも近づかないし、角人の天敵ともされ
ています

また、興味深いことにメスメルの使役するゴーレム
たる焼炉も霊を焼く能力を備えています
ひょっとしたらメスメルには巨人の炎だけでなく
狂い火の神性も僅かに宿っているかもしれません
さもなくば三本指は密かに、焼炉ゴーレムの制作に
あたって狂い火の神性を提供している可能性があります

様々なことが、二本指と三本指の協力関係を想定する
と説明がつくのです


この状態というのは、三本指と二本指の協力なくしては現出しない状況なのです

だんだん両者の協力関係が、信憑性を帯びてきたのではないでしょうか

まだまだあります

その前に、ここで一つ押さえておきたい簡単なこと

それは、

三本指とシャブリリは、宵眼の女王やノクスが嫌がることをやること担当、ということです

次は、火山館です


2.火山館の謎


火山館でラーヤイベントを進めていくと、ラーヤの旅立ちの置き手紙と共に、デーディカの禍という謎のタリスマンが残されています

にっこり

皮膚を剥がされた狂気の肖像
慈しみの薄笑いを浮かべている
(略)
デーディカという名のその
あらゆる不義、姦通を行ない
無数の異形の子をなしたという

デーディカの禍

デーディカ(女)

これは謎ですが、このデーディカが蛇の神性に魅入られてゲルミアで老蛇となり、数々の蛇人を産んだと解されます
顔の皮膚を剥がされる、皮を剥ぐ、というのは神肌同様、本作では蛇の脱皮、つまり蛇のアナロジーです

そしてその蛇は

溶岩の鞭を振るう、異形の蛇人の霊体
遥か昔から、ゲルミア火山に巣食う老蛇は
デミゴッドを喰らい蛇人どもを産み落としたという

蛇人の遺灰テキスト

ライカードを始めとするデミゴッドを喰らい

忌まわしい生誕の儀式の落とし子
母の胎内で包まれていた羊膜
いつまでも乾くことなく、湿っている

蛇の羊膜テキスト

誕生の儀式で多数の蛇人どもを産み落としたとあります

このデーディカの禍のタリスマンは、インベントリでシャブリリの禍のタリスマンと連続して並ぶので、以前より何らかの関係性があるのでは、と指摘されていました

デーディカについては、女、母という属性と、次のような行動の結果が重要です
エルデ王家のデミゴッドを喰らい、蛇人という混血種を生み出す坩堝
つまり、ノクスの勢力の利になることをしています

これに対抗してこのデーディカとライカードのファミリー大蛇を屠るのが主人公ですが

この主人公を呼び寄せたのは誰でしょう
そして蛇退治が終わったらフラっと旅に出てしまう
まるで放浪者
浪人のように

それは、ゾラーヤス(ラーヤ)

このラーヤの魂に入っていたのも、実はシャブリリです(チュ!シャブリリでご め ん。でもシャブリリも、心は女性だから)

おそらくデーディカが儀式で産み落とした蛇人の中には、死産だった子もいたのでしょう

その子蛇人の肉体に乗り移って、シャブリリは可愛く育ちました
母タニスの実の子ではないながらもタニスに可愛がられ

そしてシャブリリはリエーニエ湖畔で主人公を見つけます
これはみどころのある……後に勝ち残り王の器になりそうだぞ、

そう目を付けて主人公をスカウト
火山館へ引き入れます

わざと主人公が火山館裏への通路を見つけ出すよう、物音がすると、怪談話のような相談をして誘導
そしてライカードとデーディカの蛇を討ち取らせます
そうしたら主人公はお役御免です

シャブリリは火山館を立ち去ります
ラーヤはその後姿を見せませんね
主人公の眼の前から旅立つNPCは何人かいますが、必ず別の場所で再会します
しかしラーヤはそのまま

つまり……そういうことです

<ラーヤの瞳の色>

一つにラーヤの瞳は緑です
緑の瞳は本作では霊体に縁の深いキャラ
クターが持つ特殊な瞳です

たとえば調霊師の素質を持つローデリカ
死王子と深い関連を持つロジェールも瞳が緑です

この珍しい瞳の色をラーヤも持っているのです
つまりこのことは、ラーヤ既に死んでいて、その
肉体に誰かの霊が宿っていることを暗示しています

悲しいですが、もともと生きていなかった蛇人の子だったのです
思い出としてしまっておきましょう

シャブリリはただ、拙い手紙と、デーディカのタリスマンを残しました
ラーヤの亡骸の母、この事件と出会いの種明かしを

ここでも大事なことがあります
三本指とシャブリリは、冒涜の蛇を退治して、宵眼の女王やノクスの嫌がることをしました

え、宵眼の女王死んでるよね?

いえ、生きてます

老いた雪魔女として
これは、マリケスの黒き刃を逃れて生き残った
あるいは霊だけになり依り代(肉体)を変えたか

そうやって、今も狭間の地を暗躍しています

シャブリリの放浪は続きます


次は時間を少し遡って

マレニアが幼い頃

盲目の剣士から剣術を教わったときの話です



3.盲目の剣士の謎



だれよマレニアさんその男は


英雄の伝承が刻まれたタリスマン
(略)
生まれながら宿痾に侵された少女
師と、彼の流水の剣と出会い
無双の翼を得たという

義手剣士の伝承テキスト

生まれながらに宿痾に侵された少女、後に無双の翼を得る英雄
それはマレニアで間違いありません

少女時代に、師匠に流水の剣を教わっていますね
この師匠の正体も長らく謎でした

肉を切らせて骨を断つ、その卓越した剣技は
かつて盲目の剣士が見出したという

曲剣のタリスマン

その師匠は盲目らしいです。盲目といえばそう、シャブリリですね

青衣の踊り子を象った布人形
とても古い、伝承の遺物
青衣の踊り子は、妖精であったという
妖精は、盲目の剣士流水の剣を授け
古き神腐敗を封じたと伝わっている

青い踊り子テキスト

師匠は妖精から剣技を教わったようです
その剣技は流水の剣。後の水鳥乱舞
外なるインスパ神の腐敗を封じる剣技のようです
(なお、妖精が腐敗の古い神を封じたのはエインセルの腐れ湖です)

遊牧の民の剣士の頭巾
布地の青は、清涼な流水の象徴であり
その剣もまた流れる水がごとくである
停滞はやがて淀みとなり、腐りゆく
常に流れ行き、留まることなかれ

青布の頭巾テキスト

おそらくこの剣技は、宿痾に悩む少女マレニアにとって、武器となっただけでなく、その後の生きる希望になったと思います

これまで、この剣士をシャブリリとする説はずっとありました
しかし、今ひとつこの良い人のイメージとシャブリリが結びつかず、もやもやしてた方もいるんじゃないでしょうか

しかし、自説の三本指とシャブリリはエルデ王家と協力関係、というドグマに立ち返ると、全く違和感がなくなるのです

シャブリリは、この時代でも剣士にその魂を移し、マレニアに大事な剣の基本を教え、エルデ王家を助けました

基本的にシャブリリはいい人……というより、エルデ王家に利益となり、ノクス王家に嫌がらせをする役を担っている人なのです

そしてもう一つ

あるシャブリリの特徴に気づきませんか?

それは、

どれも外なる神と関係しているということです

そう、以前二本指の回で、二本指はあらゆるノクス対策をプランAの中で実行する役割、と言いました

でも一つだけ対策をしてなかったことがあります

それは、外なる神の神性のデバフ対策、です

実はこれを、三本指、及びシャブリリに任せているのですね

家の中は二本指、外は三本指、というわけです

三本指は外なる神の狂い火を味方に引き入れます
狂い火だけは、ノクスの民の苦手で、ノクスの手には余るからです

ノクスは外なる神の神性、巨人の炎や、死に生きるもの、腐敗の神、あらゆる状態以上の神性と関係を持ち、エルデの勢力に攻撃を仕掛けてきます

そのやり方を、三本指が踏襲して、狂い火と連携したのです

<二本指の踏襲・三本指の踏襲>

二本指の回で、宵眼の女王は、メーテールの尾指の
螺旋の形を取り入れるふりをして、そこに様々な外
なる神や、祖霊を降ろしてエルデの文化を密かに
ハッキングした、と言いました

これに対して二本指がやりかえしたハッキング
それは、罪人の壺漬け祈祷をハッキングして、見た目
はそのままに、壺の中で神人マリカと王の依り代を
作り出す実験をする、というものでした

同様に三本指も宵眼のハッキングを踏襲します
三本指は負けじと外なる神、狂い火を呼び降ろし
ノクスによる外なる神のデバフ攻撃に対抗している
のです

そうしてシャブリリはこれまで

ゲルミア火山で、冒涜の蛇の神性を倒し
恐らくシーフラ、ケイリッドあたりで、マレニアに流水の剣を教えて腐敗の神性を止める
(英語版でシーフラが青衣の踊り子妖精の名との情報あり。未確認)

外なる神対策をして、エルデ王家に利する

普段のシャブリリは、そういう活動をしています


まだまだシャブリリの放浪は続きます


次は


4.モーン城の謎


ここも謎が多い場所でした

モーン攻城戦
復讐の英雄、唯一人となって戦い
ゴッドフレイ王に敗れる

リムグレイブ啜り泣きの半島テキスト

これ、ちょっと不思議なんです

ゴッドフレイが戦っているのは「復讐の英雄」
つまり、唯一人となったのはゴッドフレイが他を全員屠ったからではないのです
この復讐の英雄は、誰だか分かりませんがモーン城を最後の一人守る英雄で、かつて誰かに皆殺しにされたのですね、城の者たちを

その復讐として、ゴッドフレイに挑み敗れた
このときゴッドフレイは、ちょうどマリカに蛮地に左遷されるために戦士を率いて啜り泣きの半島に赴いている途中です
余り戦うテンションでもない

本当に、残った一人に言いがかりを付けられて倒した、という感じです

つまり、ゴッドフレイよりも先に、このモーン城を皆殺しにしたエルデ側の勢力があったということです

だから復讐に燃えているのです

剣接ぎの大剣を使って

モーンの城に所蔵された伝説の武器
無数の嘆き、怒りを背負った復讐の大剣
「伝説の武器」のひとつ
かつて、ただ独り生き残った亡国の英雄
一族の戦士すべての剣を集め、戦い続けた

剣接ぎの大剣

この剣も、城のいろんなところに散らばった剣を集めて、接いで、作るのに時間がかかります

とても「戦闘中に全滅! じゃあ作ろう!」といって作れるものではないです

やはり前に滅ぼされて、傷心の勇者が剣接ぎの大剣を作って、復讐に燃え一人のところにたまたまゴッドフレイが来て、倒されている

では、先に倒したのは誰? という話です

私はこれも、剣士のシャブリリだと思っています

この接ぎ、というのも余り本作でよく理解されていない事柄ですが、これも外なる神性の力の一つだと思っているんですね

坩堝の諸相、その中でもこの混種の戦士

かなりあからさまに
様々な生き物の身体が合成されています
基本的に彼は「戦士」です

尻尾などは蛇のようで、イメージとしてはキメラに近い
このような接ぎ木も外なる神の神性で、ゆえにこれに憑かれると狂ったように接ぎを繰り返してしまう。ゴドリックのように。
黄金の民には接ぎが合わない。やればやるほど弱体化する
なのにそれに嵌まらせる。これも宵眼の女王の仕掛けるエルデへの干渉だと思われます

<熊餐の神性>

ルガリアの咆哮テキストには次のような一文があります

「竜餐よりも、角人の神降ろしに近しい技
偉大なる野生との死闘、その先にこそ
己だけの神を見出すのだ」

神降ろしと、神というテキスト
他の生命の肉を取り込む、接ぐ、というのは、これが成功
するということは、何らかの神性が関わっている、と考え
るのが自説です

故に、接ぎ木にもその外なる神の神性がある、と考えるの
ですね

モーン城では、ゴッドフレイに先立ってこの接ぎ木の神性、つまり恐らくこの復讐の戦士は、混種の戦士だったと思うんですが、その神性をシャブリリがほとんど倒してしまっていたんですね

これも、三本指とシャブリリの、外なる神対策です

そして現代

褪せ人が立ち会った、モーン城での亜人蜂起

これにも宵眼の干渉と、シャブリリの回復が絡んでいます

……
…猛っている。を攫われた亜人どもが
どこにいらっしゃいますか、ケネス様
あの騎士は、血に狂っています…

ハイト砦の幻影談

あの騎士とは、誰でしょうか
血に狂っている、ということは、このときは血の指、つまり、モーグの配下の騎士です

このうちシャブリリに関連してくるのは、エレオノーラですね

純紫の血指、エレオノーラ

モーグは血の神性に魅入られて自らの国を興すと息巻いています
この血の神性というのも、やはり姿なき母に啓示を受けて取り憑かれるもののようです

血の君主モーグの、聖なる祈祷
姿なき母の身体に腕を差し込み
その血炎を前方に撒き、炎上させる

血授テキスト

この血に狂ったモーグが、配下の地指レオノーラに指示を出し、亜人たちの母を攫わせ、一斉蜂起を促したのですね

亜人蜂起の際の利害状況はとても複雑なのですが、このような流れになっていると思います
・もともとリムグレイブはゴッドウィンが安定して治めていた領地。彼の治世では坩堝が尊重されていて、亜人や混種も分け隔てなく接していた。そのことは、黄金の精神を受け継ぐ現在の領主ケネスハイトの言から分かる
・しかし接ぎに耽ったゴドリックの治世では亜人は褪せ人や竜同様、接ぎの道具でしかなく、酷い扱いがなされた。ゴドリックの接ぎ狂いは宵眼による干渉。エドガーも運悪く、そのような領主に仕えてしまったタイミングで亜人の蜂起を受けた
・その蜂起を促したのは、これまた弱者を分け隔てなく祝福するモーグの勢力。つまり彼は弱者保護のため悪気なく、またゴッドウィンと近しい黄金の精神で亜人を解放しようとしている。でも結果的にそれは狭間の治安を乱してしまっている
・そこでシャブリリ(ここでは血の指の狩人ユラ)がモーグの朝憲紊乱に対処している。ついでに狂い火の準備も進めている

この時点で、次のような対立図式になっています

老いた雪魔女ノクス勢力  vs   三本指エルデ勢力
外なる神(血)&亜人       シャブリリ(ユラ)
&混種同盟
モーグ(結果として
雪魔女に加担している)            

ユラと呼ばれるエオヒドの浪人は、血の神性に狂った剣士や騎士、それから、凶手(奈落の森に狂える手というNPCあり)という、死属性のカラスの装束を着た刺客と戦い、勝ちます

そのときユラは言います


うっ うぅっ…
ざざ虫どもめ、苛みよるわ

血の指の狩人、ユラ談

この「ざざ虫」の意味も長らく謎でしたが、ようやくDLCでその謎が解明しました


渦上の皺の刻まれた丸薬
製作可能なアイテムのひとつ
人の身で、指にならんとする者たちの秘薬
それを飲むと、体の中を何かが這い回る

指紋の秘薬テキスト
指紋の秘薬

恐らくユラは、今これを飲まされている状態ですね
指の種子のようなものが、ざざ虫のように体の中を這い回る
シャブリリが与え、死んだら肉体を乗っ取る準備をしているのでしょう

ユラはユラで、竜餐を推奨しています
いつか人じゃなくなる、といっているので、これも宵眼の坩堝的なものです
血の神性と、竜餐の神性
三本指としては同士討ちしてくれて助かっているでしょう

レオノーラに倒されたユラの肉体を乗っ取り、ついに

現在のシャブリリの姿で、会話をします


5.シャブリリの謎

此処から先は、皆様がプレイしたシャブリリの通りです

シャブリリは、イレーナの魂をハイータに入れ替え、(ハイータの魂もシャブリリなのか争いがありますが自説は否定的。シャブリリが近くで暗躍することで、狂い火の神性が活発になりハイータに宿りやすくなっているような影響はあるかも。あるいは三本指の巫女は結構いるので、その一人かも)、主人公の指巫女にしようとします

相変わらず讒言を弄し、主人公を惑わせてくる浪人姿のシャブリリですが、あくまで自由意志を問う範囲内です

現在の狭間の地の趨勢は

ノクスとエルデで半々

このまま荒廃すればノクス

三本指の緊急措置発動が期待される場面です

主人公が頑張り、マリカと結ばれエルデの王エンドを目指す

修復ルーンも、ピンキリでいくつかあり、それらを選んだ場合は、狂い火エンドは回避されます

<ヴァイクというもう一人の混沌の王>

竜餐ももう一つの坩堝の諸相
それは人を人でなくし(竜餐をしたゴッドウィン
は、後に鷹を名乗っています)、黄金の民を何か
に作り変える

古竜信仰を王都に広めたフォルサクスとランサクス

そういえば、血で血を洗い争った相手同士が、とても
仲良くなる例は、ゴッドウィンとフォルサクス以外にも
あります

レナラとラダゴン
このときは、星の雫というチートアイテムをレナラが
使ったのでした
星の雫は、永遠の都の秘薬

もし、これを古竜が、ゴッドウィンに使ったのだと
したら……?

何より、古竜王の子孫ということは、グランサクスも、
フォルサクスも、ランサクスも、宵眼の女王の子孫です

つまり、ノクスの血が入っている(だからこそ、人の
姿に返信できる?)

そんな古竜たちが、翼竜の竜餐を勧め、また、王都に
信仰を持ち込む

すこし警戒するのは、三本指だけではないでしょう

シャブリリが讒言を弄し、狂い火を受領させたヴァイク
という褪せ人

彼の愛したのは、古竜信仰の巫女ランサクス
フォルサクスの姉でした

だがしかし、あろうことかヴァイクは鎧の上から狂い火
を拝領するという失敗を犯し、混沌の王になり損ない
ました

たまたま

たまたまの失敗かも知れません

あるいは、ヴァイクが彼の指巫女を種火にしないために
狂い火を拝領することを事前に察知して、その拝領が
失敗するためにあえて間違った方法を吹き込んだのが、
ランサクスだったのかも


だとしたらそれは、シャブリリに対するノクスの干渉の
一つだったことになります

シャブリリは今回、三本指巫女イレーナを主人公につかせ、
正しい手順を教えさせています

私は巫女、そして貴方はきっと、王になると
すべてを脱ぎ捨て、この先の扉に向かってください
きっと扉は開き、三本指様が貴方を迎えるでしょう

三本指巫女ハイータ談

以上、シャブリリのしたことをまとめます
①ナナヤに宿り、狂い火発動前の状態のミドラーに待機させた
②盲目の剣士としてマレニアに流水の剣を教え、腐敗の女神になるのを食い止めた
③ラーヤに宿り主人公をスカウト、冒涜の蛇の化身たるデーディカとライカードを屠らせた
④モーン城の混種たちをほぼ滅ぼしゴッドフレイの国獲りをアシスト
⑤モーン城の亜神蜂起を扇動する血の指たちをユラとして屠る
⑥主人公に狂い火拝領を勧め、三本指巫女ハイータを差し向ける

三本指のしたことをまとめます
❶地下に埋められたシャブリリの魂を救い出しスカウトし、指揮する
❷ミドラーに狂い火を拝領させる
❸ローデイル城の地下で自分から幽閉され隔離される
❹ひょっとしたら常にローデイルにいてマリカやラダゴンを指揮していたのはこの三本指だった可能性がある。だとしたら三本指は全ての二本指の上司だった可能性も(指が多い方が偉い?)
↑あまり推せる説ではないため、自説は二本指と三本指は別行動部隊だと捉えておく
❺ヴァイクに狂い火を拝領させる
❻狂い火エンドで主人公に狂い火を拝領させる

結構やってますね

いかがでしたでしょうか

敵だと思われていたシャブリリ、そして三本指は
こんなにも陰日向になって、エルデ王家に尽くしていました

一言いってくれればいいのに!

やり方はエグいしみんなめっちゃ苦しんでて最悪だけど、それなりにいろいろ考えてて、超狂ってる、って感じでもないじゃん

三本指は女性かも、またシャブリリも心は女性かも知れませんが、

ポジション的には舅として

黙って主人公とマリカを支える

それが三本指の使命



今回は、「三本指」ないし「シャブリリ」を考察しました
次回は「」について考察します





他の考察はこちら↓






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