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禁域の考察

こんにちは、考察界の忌み捨て、考える金仮面卿です
今回もエルデンリング考察、進めてまいります

<考察の指針>

なお、本考察は体系に矛盾なく、テキストにも
則する範囲で、比較的自由に物語を膨らませて
います

そういう解釈も有りなのか、と楽しみながら
読んでいただけると幸いです☺️


今回は、これまでの考察では書けなかった禁忌中の禁忌
禁域の考察をします

あまりに残酷だったり、ショッキングな設定のため、熟練のフロムゲーマーでさえ「それはちょっと……」「Oh…No thank you…」という考察ばかりを集めてみました

鬼畜の修羅道を直視してでも真実に到達したい方
あるいは単に鬼畜な修羅道が好きな方だけお読みください



<はじめに、一般的なスタンス>


クリア後の一般的なプレーヤー様の認識として、だいたいみなさま次のようなイメージをお持ちではないでしょうか

・一応全部のエンドは見たけど
・エルデの王エンドや修復エンドは、最後主人公が椅子に座ってるだけで味気ない
・狂い火エンドはなんでこんなことになるのかよく分からないし。バッドエンドなのはなんとなく分かる
・やっぱりラニのエンドがいい。綺麗だし。いいエンドっぽそう
・ラニはツンだけどデレるし、なんだかんだたくさん話すし、罪をちゃんと認めるからいい人っぽそう。信頼できる
・メリナは可愛いけど地味だし、あまり自分のことを話さないし、デレない。絡みが少なくて素性が分からなすぎ。火に身を投げた後主人公はファルムアズラに飛んじゃうし、結局なんだったんだろう
・DLCもやったけれど、期待していた情報がほとんど出なかったイメージ
・マリカは粛清させて酷いけど、もともと酷いのは角人じゃない?
・二本指が選民主義で口うるさかったけど、全部メーテールが壊れてたのが悪かったんだね
・ミケラはラダーンとモーグを無理やり従わせてあまりイメージよくない。レダも怖いし。アンスバッハかっこいいよね。モーグもちょっと見直した
・宵眼の女王? 結局正体わからなかったし、作る時間なかったんだろうな
・綺麗だしすごかったけど、よく分からないことも多かった

だいたいこんな感じだと思います
このコモンセンスというのはすごく大事で

考察を重ねると考えすぎて、この最初の感覚を忘れてしまうのです

いきなり深読みの末の末の結論を前提に話を始めてしまうと、誰もが「???」となってしまいます

ですので、この一般的感覚から少しづつ解きほぐす感じで論を進めます

(すでに私の一連の考察を読了済みの方は、どんどん先に飛ばして読んでいただいてかまいません)





<歩く霊廟のデミゴッドたちの母親は誰?>


デミゴッドたちは、皆が女王マリカの直接の子
ただ接ぎ木のゴドリックだけが、遠い子孫にあたり…
故に神の血は薄く、最も弱かったのだから

指読みのエンヤ談

このエンヤのセリフを聞くと、歩く霊廟のデミゴッドもマリカの直接の子、たとえばゴドフロアも直接の子、というように読めます
もちろん、今は生きてないし戦うこともないので、今戦えるネームドに限定しているのかも知れません

しかし、

「…霊廟がさまよっている。魂無きデミゴッドを抱いて
おお、永遠の女王マリカよ。貴女の、醜い落とし子を抱いて

啜り泣きの半島、巡礼教会の入り口の幻影談

これを読むとどうやら、霊廟の子もマリカの子。ゴドリックだけが血が遠い(世代が離れている)と読むしかなさそうです

そして「醜い落とし子」とは。神の子相手にひどい言い様です
一体これにはどういう含みがあるのでしょう

ところで、ゴドリックは一番弱いとされながらも、要の輪という嫡男の血統のみに与えられるデミゴッドの大ルーンを持っていました


要の輪

この要の輪は、モーゴットとモーグも持っています。けれど二人はずっと忌み捨ての地下牢に封じられていて、そのような子孫を残す機会はなかったと思います

ゴドリックの父親の血統を考えるに、この二人を除くとすると、残る嫡男は、ゴッドウィン、もしくはその父のゴッドフレイの二人になります

このうちゴッドフレイは、子らを作る時国土平定の遠征の最中でした
その合間に、ゴッドウィン、モーゴット、モーグの3人を作るのが精一杯だったと思います。そして王は狭間を平定した後すぐに、マリカによって蛮地に左遷されています。よってそれ以上子は残せなかったはず

そうしますと、ゴッドウィンがゴドリックの祖先と考えるのが妥当のようです

そのようにして考えると、ゴドフロアもゴドリックそっくりなので同じです

そして、歩く霊廟のデミゴッド全員がゴッドウィンの子もしくはその子孫と考えるとすっきり理解できるテキストがあるのです


蝕まれ、色を失くした太陽

魂無きデミゴッドの守護星であり
彼らを、運命の死から遠ざけるという

蝕紋の大盾テキスト

「蝕まれ、色を失くした太陽」とは日蝕教会で祈りを捧げられているゴッドウィンのことです
「魂無きデミゴッド」とは霊廟に運ばれるデミゴッドたちのこと
ゴッドウィンは日蝕となることで彼らの守護星となり、運命の死から彼らを遠ざけている、と考えられます

そしてなぜそうするかというと、彼が彼らの父親だから、と考えるのが自然です

また、他のネームドのデミゴッドは、ライカードのラーヤ意外はあまり子を残したという話を聞きません

リムグレイブのケネス・ハイトだけは、黄金の一族、ゴッドフレイの血、リムグレイブの正統、領主の嫡男、といった血統に拘っています。これを考えても、子をたくさん残すべきは、嫡男であるゴッドウィンだったと考えられます

そのような考察から、霊廟の子らが全てゴッドウィンの子、またはその子孫と考えるとして、では、母親は誰か、ということになります

自説はこれまで、ゴッドウィンがリムグレイブで浮き名を流し、黄金の貴族諸侯の御婦人とたくさんの子を残した、と説明してきました

ゴッドウィンはイケメンで優しく、強くい。だからモテた、と

しかし本当は別の考察に至っていました


デミゴッドたちは、皆が女王マリカの直接の子

指読みのエンヤ談

マリカよ。貴女の、醜い落とし子を抱いて

啜り泣きの半島、巡礼教会の入り口の幻影談

……そうです

マリカと、ゴッドウィンの子

女王の閨、ベールで覆い隠された中

マリカは息子ゴッドウィンと、子を多くなしていた

ゴッドフレイを失い、双子は忌み地下
マリカは古竜戦役に至るまで、かなり長い間、ゴッドウィンと二人で暮らしました

…我は、黄金の君主…
…いつかまた、共に帰らん
…黄金の麓、我らの故郷

接ぎ木のゴドリック談

ゴドリックはかつてローデイルに棲んでいました
しかしその父祖ゴッドウィンは、皇太子妃を娶ったという話を聞きません
王都で、誰との間に作った子なのでしょうか

いろんなことが、マリカとゴッドウィンとの子であるとすると説明がつくのです

幻影の「醜い落とし子」という侮蔑

自説からは、陰謀の夜の首謀者はラダゴンですが、なぜ執拗なまでに霊廟の子らも殺害したのか、その理由

黄金律原理主義者である厳格なラダゴンは、そのような道を外れた子が増えて各地に広がるのが許せなかったのでしょう

マリカは情が強い神ですので、そのようなこともありえた
そして、公には語られていないが、実はそのような事情は、狭間の地では有名なスキャンダルだったのかも知れません

だから幻影さえそのことを口にする

これは一つ、禁域を超えた裏設定だな、と思い、ここに回しました

<フィアイベントの死衾>

実はマリカとゴッドウィンの禁断の関係を暗示する表現は
他にもありました

死王子イベントのフィアとロジェールの関係です

オープニングムービーで死衾をするフィアの姿を
見たとき、マリカに似ていると感じました

一方ロジェールは帽子に羽をつけて、衣装も鳥の羽
のようなイメージ
嵐鷹の王ゴッドウィンのメタファーNPCだと解釈
するのが自説です

そして本作において唯一といっていいほど、登場人物の
肉体関係についてセリフの中で明確に触れられています

もしフィアがマリカの、ロジェールがゴッドウィンの
それぞれメタファーNPCなら、親子で同衾してることに
なるな・・と感じていましたが、上記考察のように考える
と、このフィアイベントの二人の交わりも、一つの逃れよう
のない根拠になりそうです


一般的な考察の中では、ゴッドウィンがプレイボーイだったから諸国の貴族の婦人達と作った、としています。それで特に解釈に大きな支障は生じないので

ただ、こう解さないと

デミゴッドたちは、皆が女王マリカの直接の子

指読みのエンヤ談

マリカよ。貴女の、醜い落とし子を抱いて

啜り泣きの半島、巡礼教会の入り口の幻影談

これらのテキストの説明がつかなくなるので、ここでその説明を記しておきます






<ラニのセリフの英語版が違う件>

これは一部では有名な話らしく
ラニのセリフが、日本語のセリフと少しニュアンスが違っていて
それは誤訳ではないか、という指摘があるようです
が、未だに修正等がないため、誤訳を放置するつもりか、もしくは最初から誤訳ではなく、なんらかの意図があってあえてそのような英訳をしているか、ということになるでしょう

さて、ラニイベントとラニエンド、つまり星の世紀エンドに関しては、これを幻想的で美しいトゥルーエンドと捉える方が多いことは冒頭で述べました

そのような認識の方に、私の主張する「実はそうではない、星の世紀エンドはある意味で、狂い火の王エンドに匹敵するバッドエンドである」説を理解していただくのは至難の技です

ただ、ここでは自説を支持する、しないに関わらず、どうしてそのような考え方に至るのか

その筋道だけお示しして、「なるほど、だからそういう考え方になるのね(自分は賛同しないけど)。で?」 という段階に至るまでのご説明をします。ラニの英語版のセリフの違いはとても大事な話ですから、ぜひその前段階として、説明をさせてください

まず、そもそも本来の設定のお話をします
狭間の地にはエルデの勢力に対抗する、ノクスの勢力があります
彼らはノクローンで見た、銀のスライムのような生物です
それがエルデの地に来て、繁殖したプロセスを説明します

<ノクスの勢力の成り立ち>

・狭間の地にメーテールとエルデの獣が落とされ、大いなる
意志の命令のもと、さまざまな生物が生まれ、やがて人も
生まれた(黄金の民、エルデの民)

・彼らエルデの民が狭間の地で生活していたところに、
石棺型宇宙船で飛来してきた

・影の地の青海岸のあたり、多数の石棺型宇宙船は集中して
墜落し、一帯に大穴を開けた

・石棺の中には、ノクスの細胞の溶けた泥濘と、彼らの核と
なる雫の幼生が詰まっていた

・泥濘は石棺の大穴の底に溜まり、動いた。流れ落ちてくる
河の水の滝を上り、そのままエラク川を遡上し、ラウフの
古遺跡のあたりで地上に出た

・泥濘は現在のリエーニエの北東一帯の土壌として広がった

・泥濘の一部は幼生の雫を包んで凝固し、銀の雫になった

・銀の雫は姿を変えられる変態生物。エルデの民そっくりに
擬態して、夜人と呼ばれる種族になる

・夜人は灰色の肌を持ち、血が銀色である他は、人間に
そっくりである

・夜人は泥濘(ノクスの細胞)の土壌を使って樹を育てる

・その樹には、白い肌の、人間そっくりの生物が果実と
して”生る”

・それが「しろがね人第0世代」である

・その第0世代の長、ウル・カーリアは、妻ラウフ・カー
リアの間に娘を授かる

・娘の名はレナ・カーリア。後の宵眼の女王である

・レナが優秀だっため、一族はリエーニエを支配し、
父ウルは王国を建国する(ウル王朝)

・宵眼の女王はその後、神人としてファルム・アズラの王、
プラキドサクスの元に嫁ぐが、それ以前、聖別雪原で
魔術師の前身、星見の研究をしていた

・そのとき、炎の巨人ダゴンと恋に落ち、寄る辺の
洞窟で逢瀬を重ね、息子ラダが生まれる

・ラダは全てのトロルの祖先でウル王国の王子、ラダ・カーリア

・その血はひっそりと受け継がれ、レナラ・カーリアに至る
トロルの子孫なのでレナラは大きい。また、全魔術師の祖レナ
の子孫なので魔術に卓越している

・レナラの子としてラニが生まれる。ラニに魔術を教えたのは、
レナが転生した老いた雪魔女。だからラニは原初の魔術を創始者
直々に教わっている。教わった場所はウルドの王朝遺跡のある森


駆け足ですが、ここまででノクスの民とラニが繋がりました
従ってラニはラダゴンの子でありますが、同時にトロル混血のしろがね人である、ということになります(ラダーン・ライカードも同じです。だから三人は成長後、歩行できません。レナラも歩行できません。ラニが見せる、背景が月の幻影空間以外で、ラニやレナラが歩いているのを見たことがあるプレーヤーはいないはずです。ラダーンやライカードも同様で、ラダーンは常に痩せ馬に乗り、重力魔術で浮いています)

さて、ラニがしろがね人、というところまできました

次にしろがね人の目的です
しろがね人は、上述のように泥濘を土壌に変え、その細胞を現地生物に取り込ませ、あるいは現地生物(動物含む)と異種交配することにより、細胞や雫の幼生を増やすことを目的としています

その最終形態は、樹木化、またその土壌となる泥濘化
そして原住民の意思や五感を奪って支配完了
また別の星に侵略します

黒い月を模している
ノクステラの月は、無数の星を従えていた

ノクステラの月テキスト

ノクステラの黒い月は、ラニの暗月です
そうしてこれまでノクスの星間文明は、無数の星を従えてきたわけです

さて、以上が「星の世紀エンドはある意味で、狂い火の王エンドに匹敵するバッドエンドである」説の前提です

自説を支持する、しないに関わらず、どうしてそのような考え方に至るのかの筋道は示せたと思います

「なるほど、だからそういう考え方になるのね(自分は賛同しないけど)。で?」 

という段階になっていただけたかと思います

しかるに、ラニのセリフの英語版の話に戻って進めます

私の律について
私の律は、黄金ではない。星と月、冷たい夜の律だ
…私はそれを、この地から遠ざけたいのだ
生命と魂が、律と共にあるとしても、それは遥かに遠くにあればよい
確かに見ることも、感じることも、信じることも、触れることも
…すべて、できない方がよい
だから私は、律と共に、この地を棄てる

魔術師ラニ談(日本語版)

これの英語翻訳版は次の通りです

“Upon the order I envision.
Mine will be an order not of gold, but the stars and moon of the chill night.
I would keep them far from the earth beneath our feet.
As it is now, life, and souls, and order are bound tightly together, but I would have them at a great remove.
And have the certainties of sight, emotion, faith, and touch…
All become impossibilities.
Which is why I would abandon this soil, with mine order.”

魔術師ラニ談(英語翻訳版)

ここに使っている「the earth」も「this soil」もどちらも単純に訳すなら「地」と訳せますが、普通「地」をいうなら「land」を使います。例えば狭間の地は英語版では「Lands Between」。しかしラニはこのLand(s)という言葉を使いません

the earth は 頭文字大文字の the Earth になると固有名詞としての「地球」となります
しかし頭文字小文字の the earth は、土地、土壌という意味になります
たとえば
The earth was rich and fertile."
(土壌が豊かで肥沃だった)
という風に使います

「soil」 も同様で、こちらはより直裁に、農作業や農学で用いる「土壌」という意味の言葉です

つまりラニは、「I would abandon this soil」(私はこの土壌を棄てる)と言っているのです

狭間の地(Lands Between)を、文化や種族の生活を無視して単なる「土壌」として捉えているのです

また、

「私は(略)確かに見ることも、感じることも、信じることも、触れることも…すべて、できない方がよい」

に相当する

「I would (略) have the certainties of sight, emotion, faith, and touch…All become impossibilities.」

の部分も違います

より直裁に、

「私は、(命と魂と律に対しては)視覚、感情、信仰、触覚の確実さ を全て不可能にする」

と断言しています

英語版の方がよりはっきり恐ろしいことを言っている

これらの点を注意しながら、全文を訳してみます

まず日本語版をもう一度

私の律について
私の律は、黄金ではない。星と月、冷たい夜の律だ
…私はそれを、この地から遠ざけたいのだ
生命と魂が、律と共にあるとしても、それは遥かに遠くにあればよい
確かに見ることも、感じることも、信じることも、触れることも
…すべて、できない方がよい
だから私は、律と共に、この地を棄てる

魔術師ラニ談(日本語版)

これの英語翻訳の再翻訳版は次の通りです

“Upon the order I envision.
(私の思い描く律では)

Mine will be an order not of gold, but the stars and moon of the chill night.
(私の律は黄金ではない。冷たい夜の星と月の律だ)

I would keep them far from the earth beneath our feet.
(私はそれらを、私たちの足元の土壌から、遠くに置くつもりだ)

As it is now, life, and souls, and order are bound tightly together, but I would have them at a great remove.
(現状では、生命と魂と律は互いに固く結びついているが、私はそれらを完全に切り離したいと思っている)

And have the certainties of sight, emotion, faith, and touch…
All become impossibilities.
(そして視覚、感情、信仰、触覚の確実性を全て不可能にする)

Which is why I would abandon this soil, with mine order.”
(それが私が、この土壌と律を捨てる理由だ)

魔術師ラニ談(再翻訳版)


また、星の世紀エンドのセリフもこのように変わります

まず日本語版

私は誓おう
全ての生命と、すべての魂に
これよりは星の世紀
月の理、千年の旅
すべてよ、冷たい夜、はるか遠くに思うがよい
恐れを、迷いを、孤独を
そして暗きに行く路を
さあ、行こうか

魔術師ラニ談(日本語版)

これを再訳すると

“I do solemnly swear.
(私は厳粛に誓う)

To every living being, and every living soul.
(すべての生命と、すべての魂に)

Now cometh the age of the stars.
(これよりは星の世紀)

A thousand year voyage under the wisdom of the Moon.
(月の叡智のもと、千年の旅)

Here beginneth the chill night that encompasses all, reaching the great beyond.
(全てを包み込み、大いなる彼方へ届く、冷たい夜がここに始まる)

Into fear, doubt, and loneliness…
(恐怖と、迷いと、孤独の中に…)

As the path stretcheth into darkness.
(その道は暗闇へと続く)

Well then. Shall we?”
(さあ、いこうか)

魔術師ラニ談(再翻訳版)


はい。日本語訳はだいぶ主語や目的後をぼかしていますが
英文だとよりはっきり、かなり不穏な未来に向かっていくことを説明しているのが伝わります

特に、

And have the certainties of sight, emotion, faith, and touch…
All become impossibilities.
(そして視覚、感情、信仰、触覚の確実性 を全て不可能にする)

これ、誰の感覚を遮断するつもりでしょう
文脈的には、life, and souls, and order つまり、生命と魂と律の話をしていますから、狭間の地の「土壌」にある生命や魂と律の関係を切り離して、さらにそれらの感覚や信仰を遮断しよう、と考えているように読むのが自然です

だとしたら

ラニが属するノクスの目的

全エルデの生物の植物化及び泥濘化

感覚の遮断、及び肉体と魂の結合解除は、その目的と整合します

それはまさに、「冷たい夜」であり、「恐怖と、迷いと、孤独」であり、「暗闇」です

「星の世紀エンドはある意味で、狂い火の王エンドに匹敵するバッドエンドである」

私が繰り返し主張していることの意味がご理解いただけましたでしょうか

日本語でラニの言葉を読むと、曖昧にふわっとぼかしているので、なんとなくミステリアスでロマンティックなことを言っているのだ、くらいに思ってしまいますが

曖昧さを許さない英語の文章で読むと、「こいつかなりやべーこと言ってる」ことが分かります

そして「土壌」という言葉一つとっても、私が読み解いたノクスの勢力の目的と整合するのです

確かにこれまで、ノクスの文明については、銀の雫やノクローン関係の僅かで断片的なテキストしかありません

また、しろがね人も散り散りで常に差別と虐待を受けており、私たちの目には弱者としか映りません

そして実際彼ら個人個人は弱者であり、保護されるべき存在であることは間違いありません

そこは誤解してはならないところです

しかし同時に、

銀の雫は生命を模倣する
模倣はやがて再誕となり
いつか、王になるのだという

銀雫の殻テキスト

彼らは弱者として、歴史の影に潜みながらも、種全体としては、着々と王の地位を狙っていました。その種としての目的は、ラニを通じて主人公を籠絡することで、達成されました

そしてその後の目的が、黄金の民と銀の種族との共存繁栄であるなら問題はありません

しかし、ラニのセリフ、それも英語版を読み、さらにノクスの勢力が狭間の地に落下した後の経緯を考慮すると、手放しでラニエンドを喜ぶことがどうしてもできなくなるのです

なお、このような彼らの目的については、実は本編の考察の方でも何度か言及してきました

しかし、英語テキストの解釈については、かなり明確に、その恐ろしさを伝えていると感じ、今回特別にこれだけは禁域の考察させていただきました

多くのラニファンの目に止まらないように
彼らの夢を壊さないように


今回は禁域の考察をしました
思いついたらまた、ここに追加します
特級呪物案件を



他の考察はこちら↓


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