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ファルム・アズラはもともと狭間の地のどこにあったか

考える金仮面卿のワンポイント考察です

今回はファルム・アズラが現在のように宙に浮く前、狭間の地のどこにあった土地なのかが判明したので共有します

これも長らく謎でした



・地方はケイリッド?


狭間の地には遺跡の残骸が多く落下しており、これを徐々に崩壊したファルムの破片と考えると、至る所の上空を飛んでいることになります

故に元の所在など雲を掴むような話ですが

とはいえ、手がかりはあります

重力の神性と地名です

・ラダーンはサリアで白王に重力の魔法を学びました
・サリアには禁忌の源流たる重力魔法も伝わっています
・そして赤獅子城に伝わる遺跡の大剣には、重力の神性と思われる崩壊の力が宿っています
・そしてファルムは重力の神の力で飛んでいる
・何より、ファルム大橋という橋があり
・その先の獣の神殿には、ファルムのマリケスの半身、獣の司祭グラングがいる

それがケイリッド

巨人山嶺が火の悪神
ゲルミアが冒涜の蛇
リエーニエ地下が朱い腐敗
リムグレイブが混種

それぞれの神の縁の地だとすると、重力の神は、この残るケイリッドに最も縁が深いと考えられます

ゆえにファルムはもともとケイリッドにあった

という推察のもとに考察を進めます

ケイリッドのどこかから飛んだ
近いしね


・ケイリッドのどこか?


ひとまずケイリッドのどこかにファルム・アズラの地形を重ねてみましょう

慟哭砂丘に置いてみました

今ひとつ必然性を感じませんね
砂丘の方がはるかに広いです

(なお、ファルムの中央は現在崩壊していますが、本来は古竜王の広間がありました)

次に、ファルム大橋の先に置いてみましょう

下の細い橋がファルム大橋

これも取って付けた感じでしっくりきません

ではこれはどうでしょうか

ファルム大橋左の入り江のような場所

おや、大きさといい、形状といい、ピタリと収まりました


細かい形も合ってそう

拡大図です

いい感じです

かつてファルムが出来立てで地上にあったとき

・大橋の先の獣の神殿が入り口になり
・そこからすぐ下の祝福、竜の聖堂に繋がっていた


<ハリケーンとしてのファルム・アズラ>

地図でファルム中心部を見ると風は反時計回りに巻いて
います
北半球のハリケーン、あるいは台風は反時計回りに風が
巻き移動は右です
そう考えるとファルムも嵐

中心部の風の巻き方ですが、現地で見ると普段は時計
回りです
しかし古竜王と見えるためにある場所で寝ると、遺跡
は復元され嵐は反時計回りに変化します

時間の遡行とも見えますが、もともと狂っていたファルム
の時間が本来の整流に戻る描写と捉えると、ファルム
もまたかつては反時計回りだったと考えられます

そのようにして改めて復元地図を見ると、ファルムが構造
として反時計回りで設計されているのが分かります


ケイリッドからファルム大橋を通り
獣の神殿を経由してファルムへ


内部も反時計回りで
より重要な施設になってゆく

ファルム大橋

獣の神殿

竜の聖堂

獣墓 → 宵眼亡き後プラキドによって霊廟化されたと考えられる

宵眼の間

中央に鎮座する竜王

という構造が見えてきます

とすればこの入り江にあったと考えることは、ファルムの特性や構造とも整合します



さらに念の為、影の地の重ね地図に照らしてみましょう


ちょうど目星をつけた場所が
ぽっかりと空く

ちゃんと跡が空いていますね

影の地があった時代は、ちょうどギザ山のお膝元
現在暴竜ベールがいた山が、最初はプラキドサクスの住処だったら
その真下にファルム・アズラを建設するのは合理的です

なお、重ね地図は縮尺拡大次第なところもありますが、他の方が重ねた地図でもちょうどここが汽水湖のように空くので無理はないと思います


・歴史の検証


・ファルム・アズラは建設当初は、ギザ山とファルム大橋の間にあった可能性が高い
・伴侶たる神人、宵眼の女王が、重力の外なる神性を使役して大地の一部を宙に浮かせた
・浮いた場所には湖ができた
・やがて影の地が隠されると、ファルムのあった場所は現在見られる入り江のような形になった

当初は入り江の真上を飛んでいた?


当初崩壊前は、そのまま入り江の真上に浮き、主に影の地を総攬していたのではないでしょうか

もしこの場所に浮いていたとしたら

アステールの隕石が、この入り江を狙い落とされた

ファルムが避けたか、狙いが外れたかして掠った(半崩壊)

外れた隕石は下の永遠の都ノクローンに直撃

ノクローンは地下に叩き落とされる


位置的に無理がない

ノクローンは入り江に近いので、巻き添えをくっても不思議ではありません

自説では、おそらくアステール隕石はファルム・ノクローンどちらもを狙ったと解しますが、いずれにせよ考証上、無理がない結果になります

その後崩壊を続け彷徨うファルムアズラは、ゆっくりと時計回りに狭間の地の上空を巡り、現在の東の海上にあるという感じでしょうか(雲のたなびきや海上の波の様子からさらに東に進みそうな雰囲気です)

東に進む
これも台風と同じ


<ケイリッド崖下の最強ゴーレムの役割>

根拠薄なので推せる説ではないですが

絵画イベント「赤獅子」で手に入るアローレインの
近くで倒れている超強ガーディアンゴーレム
最強ゆえ、何か役割があったはず

もしかしたら、浮遊前のファルムを護っていた
(ファルム大橋に至る路を封じていた)のでは?

ファルム浮遊時の反重力に煽られて崖下に転落した
or ファルム浮遊後は不要となり、起動停止して
崖下に転がり落ちたのかも知れません
位置的に
経路を護ってた?


・まとめ


根拠は主に重力の神性と地形
嵐の特性に照らして構造が整合し、
獣の神殿やギザ山、ノクローン等の位置関係等に照らしても狭間の地の歴史と整合性がありました

特段の事情がなければファルム大橋西の入り江が元々のファルムの所在地と考えてよいと思います


<追記 重なり地図に関し
等倍縮尺説と任意縮尺説について>

新説が優れたるを拝察したので改説予定の点に触れます

詳しくは考察者様あやたかさんのこちらの投稿にあるのですが

そこから私なりの理解で導入した部分なので正確に反映されていない部分がありますが大枠を示すと以下ように理解しています

・影の地の重ね地図は大きさを弄らずに等倍で重ねるのが正しい(計測した)
・するとギザ山がケイリッドど大きく重なる不具合があるように見えるがそれは間違いではない。それで構わない
・そうするとかつてノクローンがギザの中腹にあり、地下に落とされたという不自然なことになりそうだが、そうはならない
・なぜなら当初ギザの隆起は存在せず、ここは平地(又は台地)だった。ノクローンが落とされ、ファルムが宙に上がった時に反重力等の作用で現在のように激しく隆起した

これは素晴らしく大胆な、そして見事にドラマティックで整合的な説と感じます

考察者様の採用する等倍重ね地図はこうです

等倍縮尺説による重ね地図
ケイリッドとギザ山部分が
が大きく重なっている


一方、自説が従来採用していた恣意的な任意縮尺地図はこうです

任意縮尺説による重なり地図
ケイリッドや青海岸が重ならないように
縮めて弄ってある

前者はケイリッド部分が大きく重なってしまう一方で、北の王都の部分やリエーニエにかかる部分は等倍縮尺の方が綺麗に埋まり整合なのですね

・王都外郭の環状と
影樹聖杯の地の環状が一致
・ラウフ古遺跡と
ウルド古遺跡の繋ぎ目も一致

新説のケイリッドの重なりの処理ですが、上物のギザ山が隆起したのちに影の地の封印によりごっそり削り取られていると考えることになります

すると、こちらの鳥瞰図でケイリッド(の重なりに該当する部分が)がかなり不自然に扁平なことと整合します

影の地に移された部分は必ずしも海になるのではない、上物を水平に切り取って陸地を残してる部分もある、というのが新しい理解ですね

故に例えば、青海岸や大穴に繋がるリムグレイブの半島も同様の処理で陸地が残されている

リムグレイブに重なる青海岸
亜人ごと上物が削り取られたと
考えれば不自然ではない


この説によると、ファルム浮上の際のギザ山の隆起で強ゴーレムが転げ落ちたことになりそうです

ファルム浮上時の反重力に引っ張られたか
ファルムを押し上げてランチャーになったか
ギザ山が急に隆起して転がり落ちた?


映像的にこのダイナミズムを見てみたい、というのが改説の一番の理由です

そして本エントリーのメインテーマであるファルムの元の位置については、獣の神殿の左隣りであることに変わらない。つまり自説でも採用可能な説なのですね。そこも魅力です

詳しい検証と、体系全体への修正は後日する予定ですが取り急ぎ新説の概要を示しました


他の考察はこちら↓



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