【京サラ】アリストロシュ&ガラシュ新馬戦回顧
個人的には素晴らしいスタートダッシュを決めたと思っている京サラ21年産世代。
今回は7月にデビューした素晴らしいお馬さん2頭を自分なりに"馬体"・"歩様"の面から分析していこうと思います。
アリストロシュ
★新馬戦 中京芝1,400m 7人気 4着
追加募集にも関わらず速攻で満口になったお馬さん。北枕セレクトということで"馬体・歩様面では文句の付けようなし!" "まず走るだろう!"という見立てでした。
早めの入厩に期待が高まります。
でも、
坂路で全く動かない・・・・・・
日に日に下がっていく陣営のトーン。
当然レースでも下から三番目の不人気。
熱狂していたのは一部の京サラ民だけ…?
そう思わせる中でいよいよゲートが開きます。
しかしどうでしょう。
終わってみれば後方大外ぶん回しで上がり最速での4着。
北枕さんの目利きが間違っていない、しっかり結果が出せる事を証明してくれました。
ではアリストロシュのスピードの原動力、強さはどこにあるのかを解説していきます。
馬体
(北枕セレクト馬なので、正直に言って解説しようもないのが本音ですが……………)
まず全体的に無駄のないバランスですよね。欠点がありません。
頭も首も腹回りも脚も全てスラッとした造りをしています。繋ぎも長く、蹄の形からも明確に芝向きの適性を示しています。
坂路で動けない理由は単純に筋力不足。420kgそこそこのお馬さんですからね。筋肉つくまではしばらく平坦コースが良いでしょう。
ただこのお馬さん、本当に良いのは歩様です。
歩様
見てくださいこの回転の効いた軽い前捌きを。こういう運動神経に優れたお馬さんを買えたのは本当にラッキー。北枕さんすごすぎる。
そして後肢の動きも見てください。踏み込みの良さ、硬すぎず柔らかすぎない質感、スナップの効いたバネを感じさせる動きを。
全てにおいて絶品です。本当に凄い。
ただあまり肩の可動域は広くないため、距離には限界がありそう。今の1400m辺りがベストになりそうです。
ブリーズアップセール出身ということで早熟扱いされていますが、新馬戦のパドックでは緩さを感じ成長の見込みもあります。これからも要注目のお馬さんになっていくことでしょう。
ガラシュ
★新馬戦 中京芝1200m 5人気7着
募集時の衝撃は今でも忘れません。
"なんだこのトモのでかいのは!?"
種牡馬の欄を見るとパドトロワ…もちろん現役の時は知っていますがピンと来ず……色々見ていく中で自分の好みではなかった為、出資は見送り。
ただ総額700万円という驚愕の安さ、パンとしてきたらかなり化けるのではないかという期待を含めれば、十分出資候補に入るお馬さんでした。
しかしどうでしょう。
追加募集馬を除けば圧倒的に早い入厩、早いゲート試験、そして早いデビューがトントン拍子に決まっていくじゃないですか。
坂路でも好時計出ていましたし、これなら初戦から……と思わせるほどに順調そのものでした。
ではなぜそんなガラシュ君が7着だったのか。
同じく馬体と歩様の面から分析していきます。
馬体
まず肩の筋肉量とトモの筋肉量が目立ちますよね。
首にもビッチリ筋肉がついており、四肢の太さも目立ちます。後の繋ぎが短めで立ち気味な所を見ても明確なダート適性が出ています。
また首や胴の長さを見ると適性は1600mくらいにありそう。
つまり馬体から見ると芝1200mの条件は全く合っていなかったと言えます。
ぜひ先程のアリストロシュと見比べてみてください。良い悪いではなく。馬は個々で全く違うという事がわかると思います。
歩様
※募集時の動画なので今はもっとしっかりした歩様をしています。あくまで参考に。
前の捌きが硬く、歩様の質感も重くいくらか硬め。やはり歩様を見てもダート馬です。
完歩の広さを見ると距離延びるのは良さそう。
馬体歩様の両面で見るとダート1600m辺りが適性になりそうですね。
ただ雄大な馬体をもてあましてるだけではなく、募集時に比べてかなりしっかりした歩様を披露してくれています。この良化度合いは正直驚きです。
非常に力強い踏み込みでかなりのパワーを感じます。
加えてまだ全体的緩さが残っており成長の余地もかなり残っています。これで坂路で動けてるんです。
楽しみしかありませんよね。
更に成長し、使う条件が好転すれば勝ち上がりは間違いない馬だと思っています。
出資されている方が羨ましいです。。。。
最後に
以上二頭の解説でした。
適性は全く違えど、互いに勝ち上がりが望めそうな非常に良い馬ですね!
今後も京サラさんの馬はこのような形で追っていきたいと思います!!!