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【アーカイブ】オープンミーティングvol.3 「ちょっときいてよ!私の子育てモヤモヤ」

オープンミーティングに関しては末尾に詳しく。

※こちらは、当日の全体の様子のレポートです。mvchomaya個人での感想は「【よむ議事録04】オープンミーティングvol.3 moimoi&安堵」をご参照ください。


〈はじめに〉

この度のオープンミーティング概要

2024年8月10日(土)10:00〜12:00 
min_nano_books にて
参加者:10名
内容:今回の問いの人・かげちゃんの「子育てモヤモヤ」を聞きながら参加者同士で語らう。
※問いの人・かげちゃんは体調不良の為、かげちゃん不在の中、当日集った者同士で「子育てモヤモヤ」をテーマに語った。

この度、会場となったのは大君にある「みんなの居場所のような本屋さん」min_nano_booksさん!文字通り一人一人の自然体を受け入れてくれるような穏やかな空間と、本が語りかけてくるような有機的な雰囲気も相まって、私たちの語らいも和やかにスタート。


参加者とともに考えたルール

本題に入る前の恒例の簡単なELCA活動紹介をした後、この度は「より良い語らいの場」にすべく参加者同士でのまず、共通のルールを設定することを提案しました。

提案した理由は、皆でルールについて考えることで、対話そのものが与えられるものではなく参加者同士で「紡がれていくのだ」ということや、どんな態度や対話のあり方が「より良い語らい」と言えるのかといったことに事前に意識をむけ、ルールとして共有できればと思ったからです。

実際にはこんなルールになりました。

・解決策を提案しない
→解決策を提案してしまうと、その時点でモヤモヤ案件を良し悪しで判断してしまったり、問題解決に焦点があたり趣旨がずれてしまいかねないから。モヤモヤはモヤモヤのままに。

・直感の言葉で話して良い
→人によって、受け止め方や「重い」と感じる程度は異なる。周りの反応を気にしすぎると返って本音が言えなかったり言葉が滞ってしまうので、互いに素直な言葉で。


参加者より

ということで、本題です。

この度出てきたモヤモヤ、ただただ列挙してみたいと思います。
重複箇所や、脈絡なく見える部分もあるかもしれませんが、なるべく出てきた文言のままに並べてみました。

夫婦間、子育て観、罪悪感!?

  • 子供に手をあげてしまった時の夫の対応

    • →反省しているからこそ打ち明けたら、共感して欲しいのに「反省してない」と突き放された

  • 夫と妻の見えているものの違いから生まれる齟齬。

    • →例えば、子供に向き合っている時間に圧倒的な差があり、見えているものも違う。

  • (子育て振り返り)男の子二人は大変。手を出してしまうことあった。

  • 暴力↔︎愛

    • →(参加者の)妹が息子たちに向かう激しい態度に驚く。体罰もあったし、それが良いとは言わないが、一方で本気で向き合う態度に愛を感じた。

    • 「愛」というと美しいし、自分の子供に対する厳しい言動を「愛」と自負できる時もあるが、一方相手が自分より弱者であるから支配的な態度になっている時があるな、という自覚もある

  • 自分は悪ガキで、少年の時は殴り合いや暴力で解決しようとするときもあった。が、あるときから対話に切り替えた。今でも友人。(障害があり発語がない)子供に対して手をあげてしまうときもあったが、彼らの足掻きを組んであげられていない自分たち(親側)が悪いと思い、手をあげずなるべく子供達の意思を汲み取るよう努めている。

  • 子育て役割は夫婦で50/50分担、協力している。それでも夫婦間でモヤるときは、互いに2千円を渡し、気分転換に出かけてもらう。なんとなく互いにそうするように。モヤモヤを抱えたまま、同じ空間にいるのは互いにしんどいし、悪化する。

  • 妻目線でのモヤモヤ(1)母親は子供のために苦労を惜しまない。それを夫に「君自身がやりたいこと」と言われてモヤる。

  • 妻目線でのモヤモヤ(2)好きなことやレジャーを、子供が生まれた途端に、(子供の面倒で)自分が楽しめないからとやらない夫の言動にもやる。(子供にも体験させたい)

  • 妻目線でのモヤモヤ(3)趣味に没頭する夫が、妻子をおいて自分だけ楽しみにいくことに納得できない妻。

  • 夫がスキーを始めたら、妻が陶芸を始めたら不和が生まれる!?(意味深)

社会にモヤ。「普通」って?

  • 「普通」ってなに?世間一般の「普通」じゃないことが我が子にとっては「普通」であり当たり前の状態。社会や他人から向けられる目にモヤる時ある

    • →いろんな「普通」を受容できる社会であってほしい

  • こんなふうに子育てであったこと話せる場、きいてくれる人がいる場大事だよね。もっとあったらいいね。

私だけ!?お母さんたち、頑張っている!!!

  • お母さんたち、頑張っている。子供にかかりきりになってしまうけど、好きなこと、楽しいこと、打ち込めることやって、そのハッピーな姿を見せた方が子供も幸せ。

  • 子育てしていると社会から断絶しているような感覚に。例外や世代によってもがうかもだけど、子育てのメインはどうしても母親になりがち。

  • 誰しもが「私だけ」という孤独感感じているのかも。抱えているもの外からは見えない。他人の家庭や家族はうまくいっているように見える。でも、きっと本当は、誰しもが「私だけ」「なんで?」としんどい時があるのかも。

  • 日々の子育てに、もはやモヤモヤの根元さえわからなくなる。江田島への移住、夫の長期不在(仕事)、実家など頼れる身寄りが多くない中で、ワンオペ子育ての日々。「移住は子供にとって果たしてよかったの?」「案外親子で遊べるところ少ないな」「兄弟いた方がいいのかな?」など答え出ない日々。

気になる人の目。見えない正解。

  • snsなど情報過多の今。たくさんの正解を押し付けられる反面自分自身の「正解」見失いがち。

  • 人の評価、どう見られているか大なり小なり気になる。

  • 外では「良いママ」の姿してしまう。実生活との差がある。

  • 気持ちに余裕がない時、特に人のSNS投稿気になったり焦る気持ちに。

  • 子育ての正解、ない。ないからこそモヤる、迷う、わからない。

  • 例えば、食事。どこに軸足をおくかで正解は変わってくるし、様々な論説が飛び交いわからなくなる。

  • 子供の言動への対処、尊重すべきか注意すべきか、わからない時がある。「らしさ」として受け入れるべき?「ダメなこと」として注意すべき?成長過程、一時的なもの?異常?過剰?普通?

  • 3人子育て経験。うまくいったと思った3人目が一番自分に対して手厳しい!?

モヤモヤはもはや文化!?

  • こんなにもやるのは文化?環境?国民性?私たち日本にありがち?他の国や文化圏ではどうなのだろう?

  • 日本のお母さんは頑張っている!?周りからのプレッシャー、ねばならない多すぎ!?

  • 「三日間同じおかず出してもいいじゃない」「夕食担当のパパ、宅配ピザでもいいじゃない」ときいて確かにと共感。

  • 海外の実業家ママの言葉「私がサンシャインしないと!!!(好きなことして輝こう)」

  • 7日間納豆ご飯だったことあり。でも、子供だった当時は好きなものだから好きなもの食べているという感覚。周りからは(体の大きい子供だったので)「牛乳(など栄養価の高いもの)いっぱい飲ませてもらったからよく育った」とか言われたけど。因果関係あるのかな?

あちら側、こちら側、どちらが和!?

  • 世間の「普通」からはみでないように。集団の輪に入らないといけない?周りとのマウントの取り合い。

  • (振り返って)ママ友、一人目の時は頑張ってたが、二人目の時は、あまり付き合わなかった。子供の人間関係は広がらなかったかもしれないが、その分しんどい思いもしなくてよかった。

  • 園での生活。先生の何気ない一言に当時は凹んだ。「◯◯くん/さんだけできていない」「◯◯くん/さんは他の子と違う反応だから、集団生活に馴染めない」など。→先生の都合の良い子に当てはまらないだけでは?

  • 先生の一言にこちらの価値観がブレることはないけれど、子供のことを思う母心としては園生活で我が子が、大変な思いをしたり、損を被ったりしないようにしたい、という本能的(?)に自分の子供を守りたい思いに駆られた。

  • 良くも悪くも園での生活を保護者は見ることができない。先生からの言葉や連絡帳の言葉から想像するしかない。

以上のような内容が、この度の対話では出てきました。
皆さんはどう感じましたか?
冒頭にも書きましたが、この度の主旨の通り「モヤモヤはモヤモヤのままに」。
感想や対話を通しての気づきは個人的振り返りの回で書き綴ります。
最後までお読み頂きありがとうございます!


min_nano_books

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*オープンミーティングについて*



参加者同士で、哲学や対話に関する素朴な疑問について共に考えたり、語らいたいテーマについて掬い上げながら「対話のカタチ」を模索していきます。いわば「対話」の為の「対話」。ミーティングで出たテーマやアイデアは今後の実践に活かしていきます。

※オープンミーティングについて詳しく知りたい方はこちら

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