昨日の日記(2023.03.15)


 空の水色がうすぼんやりしてきた。
 春だ。
 年度末だ。

 過去の自分が先へ先へと送り出した〆切は、なぜか年度末とかそういう忙しい時期にみんな一斉にやってくる。具体的には先々週から今週にかけて。

 それはもうひどい有様だった。睡眠時間と仕事の時間を削れるだけ削った。他に削るものあったろ。

 そういうわけで差し迫った〆切にかまけていたせいか、部屋がくしゃがらについて調べ始めて一週間経った人みたいな有様になった。(注:5月に『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』が公開されます。楽しみだね)

 外界がどんどん爽やかな気候になっていくのに自分の部屋は澱んでいく一方だ。
 さすがによろしくないので、久しぶりに掃除と片付けをしようと思う。

 僕が重すぎる腰を上げて自発的に掃除と片付けをしようと思うことなど本当にないので、これはとても珍しい現象だ。竜舌蘭の花が咲くぐらいの珍しさかもしれない。

 ついでに最近一切使っていなかったnoteで日記らしいものを書く。一石二鳥だ。

 Before。
 掃除前後の劇的な変化を記録しようと思ったのだが、カメラを構えて思いとどまった。やっぱり写真は出さない。あまりにも汚すぎたのだ。こんなの載せたら皆様をご不快な思いをさせましたこと心よりお詫び申し上げなければならなくなる。

 例を挙げると、
・山のように積まれた服
・その服の下に書類
・その書類の下にMacBook
・そのMacBookの下にいつ買ったのか覚えていないシューキーパー
・そのシューキーパーの下にようやく絨毯
・絨毯の下に書類(もしかして隠してた?)

 一部分だけ切り取ってもこの惨状だ。地殻変動か何かで出てきた感じですか?ここ二階なのに?

他にも、
・相方が一向に見つからないのでお見合い会場みたいになってる靴下たちの墓場
・二個目の洗濯物入れと化しているAmazonの段ボール
・引っ越してきた二年前から変わらずそこに在り続けているアート引越センターの段ボール
・フィルタ掃除ランプが半年間点灯し続けている空気清浄機
・水を与えられた記憶のない仙人掌
・1月のままのカレンダー
・「禁酒」の貼り紙
・中身がギリ残ってる酒瓶
……

 うーん、混迷を極めている。
 床に白いチョークで人型描いてあっても納得してしまうだろう。まあ床見えないんですけどね。

 そういえば最近はキラキラした春の日差しが部屋に差し込むと、埃が楽しそうに宙を舞っていた。あれがチンダル現象だな。進研ゼミでやったとこだ。


 さて、掃除にもっとも大切なのは何だろう?
 それは音楽を流すことだ。できれば大きめに。そうやって掃除の時間を楽しいものだと自分に思い込ませるのだ。
 というわけでネクライトーキーの「オシャレ大作戦」を流してみた。

 もっさ(Vo.&Gt.)がハム太郎みたいな声で毒を吐いているので一緒に口ずさむ。

  お金もない、努力もしない
  25を過ぎたら死ぬしかない

 そうだった。
 とうとう26歳になったのだ。
 死ぬしかないなどと言っておきながら、おめおめと生きながらえて恥を晒している。

 だけどやっぱり25を過ぎても生きていたい。こうなったらもう、いっそ行けるところまで行ってみようと思う。お金がなくても逃げ道がなくてもやるしかない。

 一緒に歌ってたら楽しくなったので、ワインを飲み、ケーキを食べ、アークナイツの新イベントのストーリーを読破してちょっと感動し、そのまま寝た。

 もちろん部屋は片付いていない。

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