僕がBOSEを買う理由

ほぼ日イトイ新聞「いい音は空気を洗う。」に興味ない人は、長文なので迂回をおすすめします。



僕がBOSEを一番最初に買ったのは、2003年で最初の転職をした9月のこと。最初の会社だった熊本のNECを飛び出し、生まれた京都に初めて戻った記念に、BOSE Quiet Comfort15を買った。びっくりする位、クリアな音が聞こえてきた。元ちとせの「いつか風になる日」を繰り返し、聴いたのを覚えている。

それまでは、ほぼ日イトイ新聞で2001年くらいに話題になっていた「いい音は空気を洗う」で特集された、元Sonyでそば打ち職人になった、加藤さんの紙筒スピーカーだけしかもっていなかった。これはこれで、恐ろしく温かく、まるでそこにミニー・リパートンがいるような、小鳥がそこにいるような音のさりげなさという解像度の別次元に、感動していたのだった。

そして、僕のQC15は、途中アームが折れたり、長年の使用でウレタンがとれたりしたのだけれど、その度にBOSEのサポートセンターは、とても親切丁寧に、愛着を持って修理をしてくれた。修理をしてくれたというよりは、きっとその度に交換したりしてくれていたのだろうけど、2003年に3万ちょっとで買ったQC15は、2015年に寿命を終えるどころか現役のまま、1万5千円を払っただけで新型のQC25になって、新しい生命が戻ってきた。ぼくはこれをまた10年以上、使うだろう。

BOSEは、この究極のサービスを、さも当たり前だと、さらりと顧客に提供する。もったいぶるわけでも、面倒くさそうにするわけでもなく、「BOSEの製品を愛用してくれてありがという」という気持ちを込めて、対応してくれる。それが僕にはひしひしと伝わってくる。

5万円で20年使える高品質のヘッドホンなど、世界中他にあるだろうか。1年2500円であなたの「音」の概念をまるごと変えてしまう、ヘッドホンがBOSEにはある。ひっそりと。

音の良さのほかにBOSEのQCが好きな理由。
― 消音性能が優れすぎている:飛行機や新幹線に乗る人は試してみてほしい。走行ノイズの消えた機内の快適さを。必要な音は聞こえる。不要な定律ノイズは消える。
― ボリュームが小さくて済む:周囲のノイズが消えるので、小さい音で聞くことができる。難聴のリスクが大幅に減る。回りに音漏れするご迷惑も発生しない。
― つけ心地が快適すぎる:基本的に10時間つけても疲れない。人間工学を考え抜かれている。音を研究するのは当たり前、その先を研究しつくしているBOSEならでは。
― ケーブルの取り回し(断線しにくい形状)、収納性(折り畳み方)、ケースのコンパクトさなど、ヘッドホン以外の周囲にも気を配りすぎている。こちらが考える10歩先を行く。
― 電池が切れて消音が働かなくても普通のヘッドホンとして機能する。これはQC15からQC25以降で進化した、ファンの待望の機能。その消音ON/OFF時の音質の違いも、ファンの楽しみ。

スガノコウスケBOSE所有リスト:
Quiet Comfort25(QC15後継):単4電池で駆動する基本モデル。充電式のQC30もあるが、僕は旅先でいつでも買える単4モデルが好きだ。
Bose Sound link mini:現時点ではぼくの中で最強の使い勝手を誇る。手のひらの上でガウンガウン鳴る、BOSEの技術の結集とも言える小さな巨人。Bluetoothで携帯やPCと繋いでカフェやキャンプで音楽流すもよし、AUXでギターとつないでアンプとしてもよし(僕はAria Sinsonidoサイレントギターのアンプとしても使っている)、マイクを繋いでセミナーに使ってもよし。3万弱でこの使いまわしと音質、そして何より、音量。充電式で野外もOK。
BOSE IE2(SportsType):成田空港で買った、スポーツタイプのオンイヤータイプイヤホン。In Earの略だが、カナル式ではなく耳穴に「置く」タイプで軽く、耳は痛くならない。緑と灰色のTwo Tone Colorがおしゃれ。音質はBOSEなので保証付き。1万ちょっとで買えるので、BOSE知らない人はここからはじめてもいい。携帯のマイク付きイヤホンとしても使える。僕はSonyのSBH20(これも優秀な豆粒デバイスだが今回は省略)に刺して、無線化して使っている。

ちなみにPortable系スピーカーは3000円のJBL(カタツムリ)や中国系のBTなど、結構いろいろ攻めて買って試してみるけど、上記3点に叶うものがこの10年間、現れたことがない。

スガノモバイル信望者の重鎮、Nakayamaさん(Android携帯はHTC Magicからという超スーパーレジェンド。)も今年、QC25を入手され、「スガノさん、やっぱええわ、これ。すごいわ。」と良さをわかってくれたので、レジェンドに理解してもらえ、僕はそれだけでもう十分だ。

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