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【勝利の女神:NIKKE】イサベルの個別エピソードを読みました。

この記事の内容には、イサベルの個別エピソードのネタバレを含みます。


はじめに

個別エピソードの記事9本目、今回はイサベルです。2周年で衣装の追加もあったイサベル。メインだけ読んでいた場合、なぜか知らない間に面識があって何故か重たい好意を寄せてくるイサベルですが、それにはどういった経緯があるのか気になるところです。

イサベルについて

イサベルのプロフィール

いつも通りまずはキャラ紹介から。アークに帰らず地上を彷徨うニケ、ピルグリムの一人であり、エデンに住むインヘルトの一人である。ピルグリムの中でも、元ゴッデスのメンバーとは異なり、もともとはアークに居たが何らかの理由でアークに居ることをやめピルグリムになった。メインストーリーでアークに恨みがあることが仄めかされている。フェザーによって高速で空を飛ぶことが出来るため、追跡に長けている。

EPISODE.1救い

気を失っている様子の指揮官をイサベルが起こす。指揮官が目覚めるとイサベルは安心した様子を見せる。指揮官が「君は…?」と尋ねるとイサベルはもうお忘れですか?と言いながら名乗る。それから指揮官は気を失う直前の状況を思い出す。乱戦に巻き込まれ仲間とはぐれた後、流れ弾に当たって気を失ったようだ。一人で気絶していた指揮官をイサベルが見つけて応急処置をしてくれたらしい。傷も消毒し、服に血が染みて汗も大量にかいていたらしく、服も着替えさせてくれたらしい。指揮官がチェックすると、下着まで着替えさせられていたらしい。指揮官のお腹が鳴る。イサベルは丸二日眠っていたのだからお腹が空いて当然だと言うと食べ物を取りに行った。指揮官が料理なら自分も手伝うと言うと、イサベルは足を怪我していてしばらく動けないはずだから、料理も治療もお風呂も全部に自分にまかせるように言って部屋を出ていく。イサベルが部屋を出た後指揮官は仲間に連絡しようとする。しかし、携帯の画面上部に通信不可区域と出ており、連絡することが出来ない。料理を作ったイサベルが帰ってくる。地上の食材で作った煮付けとトマトシチューを渡され食べると、人工的なアークの食べ物と比べ物にならない味に感動し、味をほめる。それに朝から用意した甲斐があると気をよくしたイサベルは残りも自分が食べさせてあげると、食べさせようとする。指揮官はそんなイサベルにどうしてこんなによくしてくれるのか聞くと、イサベルは「私の口から言わないとダメですか?思ったより意地悪な方ですね」と前置きして、「愛し合っているじゃないですか、私たち」と続ける。それからそう思った経緯を説明してくれる。どうやら指揮官はイサベルに初めて会ったときに何かを渡したようで、それが理由でイサベルは指揮官と自分が愛し合っていると思っているようだ。

イサベルに渡したものについて心当たりのない指揮官はそれが何か聞くが、知らんぷりしても無駄だと、取り合ってもらえない。イサベルはそれから指揮官をずっと見守ってきたから指揮官のことなら何でもわかる、だから私に何でも頼んでくださいと告げる。しかし、その条件として何があってもここから出ないようにとも告げられる。

EPISODE.2夫婦ですること

午後になって、イサベルに言われた条件を思い出しながら、相変わらず指揮官はベッドで横になっている。窓を開けてみようとするが壊れているようで力を入れて押してもびくともしない。壊れていることを後で伝えようと思ったところでイサベルが部屋にやってくる。昼食のリクエストを聞きに来たようだ。メニューをイサベルに任せると、イサベルは指揮官の好きなものを作ってくると、張り切った様子を見せる。指揮官は今度は料理を手伝うと言う。足のけがを心配するイサベルに自分も何かしてあげたいと伝えると、料理の代わりに話し相手になってくれるだけで自分には十分だと言われる。それからキッチンでイサベルの料理の味見をする。その際に服に何かついたようでイサベルがふき取ってくれる。イサベルの呼吸をすぐ近くに感じていると、こうしていると夫婦みたいだとイサベルが告げてくる。それから子供のころから、愛する男性と出会って家族団らんや楽しい食事、愛情いっぱいの会話をすることが夢だったと続ける。自分が手にしたことがないそれらに憧れているらしいイサベルに少しの間ならイサベルの夫になってあげてもいいと指揮官は伝える。その言葉にイサベルは心の準備が出来ていないという。指揮官の言葉の意図を誤解したらしく、初夜の話をするイサベル。

誤解したまま決心のついたイサベルは夜寝るときドアを開けておくように指揮官に伝える。指揮官は誤解を解くには遅すぎたようだと後悔し、腹をくくる。そして夜。緊張したイサベルは緊張を解くために映画を見ようと提案してくる。そうして提示された映画はどれも指揮官が名作だと思っているもののようでどれを見るか選べないため、イサベルに選んでもらう。イサベルは「レヴィの休日」という感動的なラブストーリーを五日指揮官と見たかったと言って選ぶ。イサベルは指揮官の隣に座る。少しの静寂の中、指先にイサベルの手のぬくもりを感じた指揮官はイサベルの手を握り返す。映画を見ながらイサベルはこんなに幸せでもいいのかわからない、最初はただ守ってあげたかっただけなのにどんどん欲が大きくなってどうすることもできないと伝える。でも今日は許可してくれたから少しは欲張ってもいいですよねとも続け、指揮官は大丈夫だと肯定する。それからキスしたいと言われそれを受けいれる。

EPISODE.3危険な夜

イサベルはやすみの挨拶をした後、不便なことがあったら大声で自分を呼ぶように伝えて一度部屋を出ようとする。その際にまだやることが残っている、体をきれいに洗ってから戻ってくるからあんまり早く寝ないようにと伝えてくる。指揮官もその約束を守ると誓うと、イサベルは指揮官の額にキスをして部屋を出る。イサベルの寝る時ドアをあけておいてほしいという言葉を思い出し、ドアを開けてまたベッドに戻ろうとした瞬間、信号弾の音が鳴り響く。その音でカウンターズのみんなが自分を探していることに気づいた指揮官は外の状況を確認するため、いろいろな部屋の窓を開ける。しかしそれでも外の状況が分からなかったため玄関まで向かう。玄関は内側からパスワードでロックがかけられていて、指揮官はイサベルの製造番号など、色々な数字を試す。自分の誕生日を入力するとロックは解除され、外に出ようとするが、イサベルに見つかってしまう。信号弾のことを説明すると、足を怪我した指揮官に変わって自分が連絡してくる、自分たちにはまだ約束したことが残っていると言われ、しぶしぶ了承する。指揮官が行ってらっしゃいと伝えると、イサベルは満たされた様子で、指揮官の頬にキスをして外に出る。そして玄関のパスワードは変更される。

EPISODE.4追撃

その後、遠くで銃声と爆発音が聞こえ始める。その銃声はカウンターズのものだと気づくが、ラプチャー特有の機械音やビーム砲の炸裂音がしないことでラプチャーと交戦中ではないのではないかと考える。不安ながらも待とうとした指揮官だが、やはり不安がぬぐい切れないため少し状況を確認するだけでも外に出ようと、再び玄関の前に行く。変更されたパスワードを考え、自分の市民権の認識番号の数字のいくつかの組み合わせを試したところ、ドアが開く。外に出るとイサベルがカウンターズの銃声のする方へ攻撃する姿が見える。イサベルがカウンターズを攻撃するのは自分への執着のせいだと考えた指揮官はイサベルを止める責任は自分にあると、連絡を試みる。相変わらず通信不可区域の表示があり、連絡はとれない。イサベルのもとへ向かおうとするが足のけがのせいで数歩も歩けずに倒れてしまう。不便なことがあったら大声で呼んでくださいというイサベルの言葉を思い出し、イサベルを呼ぶ。ぼろぼろの体で無理をしてまで来た指揮官にそれは何故なのか、指揮官をちゃんと守れなかったカウンターズのニケたちに特別な感情があるのかと問い詰めてくるイサベル。彼女たちは大切な仲間だと答える指揮官に、本来指揮官とニケは心配しあうような仲ではなく、使い捨てにするものではないかと言う。それは出来ないと言う指揮官にやっぱり特別な感情があるということだと、怒りをあらわにする。指揮官のことをずっと見守っていたイサベルは楽しそうに一緒にいるカウンターズのニケを何度殺したいと思ったかわからない、しかし本当に殺せば指揮官が悲しむから次善策として閉じ込めたのだと吐露する。その結果カウンターズが信号弾を放つまでは幸せでいられたのだと続ける。指揮官はなんとか落ち着かせようとするが止まることはなく、約束を簡単に破る指揮官をまた約束なんてもろいもので引き留めようとした自分が愚かだったと言い出す。

そして今度は手足を縛りつけて、必用な世話はすべて自分がするようにすれば、本当に自分たちは幸せになれますねと言い放つ。

EPISODE.5愛の形

とある記憶がフラッシュバックする。指揮官がイサベルにはがきを渡す記憶。イサベルはそのはがきの用途を聞くと、大切な人に気持ちを伝えるために使うと答える。イサベルがそのはがきを渡すほど大切な人はいるかと聞いてくると、今はいないと返す。ならこのはがきをもらってもいいかとイサベルに聞かれると必要ならと答える。受け取ったイサベルは感謝をし、こういうの、初めてと述べる。目が覚め、それにイサベルが気付くと、イサベルは晩ご飯を作ってくる、そしてまた一緒に映画を見ようと話してくる。その問いかけに答えずに手を伸ばしてみると両手には手錠がかけられていた。手錠を外すように頼むが、そうすればまたあなたは逃げるからそれだけはだめだと答える。それから「これ…覚えてますよね?」と古いはがきを差し出してくる。イサベルはそれを自分たちの愛の証だと語り、本当は自分の気持ちをすべて記録してから渡そうと思っていたが今の指揮官には確信が必要みたいだからとはがきを見せてくる。はがきにはイサベルの重たい指揮官への感情が綴られていた。

指揮官がはがきを置くと、毎晩あなたのことを想像しながら書いたと伝えてくる。自分の欲望を満たすため指揮官の世話をしようとするイサベルに頑固に抵抗する指揮官。カウンターズのところにずっと放置しておいたのが間違いだったのか、指揮官がこれ以上他のことを考えなくてもいいようにすべてを終わらせてくると告げる。

止めようとする指揮官にあなたはぐっすり眠っていればいいと、濁った液体の入ったコップを差し出してくる。抵抗もむなしく口移しで飲まされ、指揮官は気を失う。真夜中に一瞬気が付いたがすぐにまた眠ってしまう。指揮官が眠っている間にカウンターズたちが救出してくれたようで、

次に目を覚ましたのは指揮官室だった。目を覚まし、体を動かした指揮官に気づいたカウンターズのみんなは安心したように話しかけてくる。アニスが今回こそ本当にダメかと思ったと経緯を説明しかけ、詳しい話はお風呂に入って、食べて、ぐっすり寝てからにしようと提案してくる。指揮官は感謝を伝え、シャワーを浴びる。浴びながら本当にこれでいいのかと考える。シャワー室の小さな騒音にさえイサベルを感じ、まだ完全にイサベルの影から抜け出せていないことを実感する。長いシャワーを終えてシャワー室を出ると、無造作に脱いでいた服がきちんと整えられ、その場にきれいに折りたたまれた新しい服が置いてあった。服を手に取ると服の下から小さなメモがひらひらと落ちてくる。
「ちょっとした散歩ですよね?」
「あんまり遅くなりすぎないでくださいね」
「愛を込めて、あなたのたった一人の花嫁より」

感想

最後の終わり方がまるでホラー作品のようで、イサベルの強い執着心に恐怖を感じさせられるエピソードでした。ドロシーの面談5で、何かに夢中になるとひどく執着する傾向があるとも言われており、私個人としてはこういう所謂ヤンデレ系のキャラは好きなのですが、指揮官の心情を考えると少し同情してもしまいます。イサベルはどうやら人間だったころの記憶がかなり鮮明にあるようで、子供のころから家族団らんに憧れていた、それが得られなかったといった発言をしていました。そんな生い立ちのまま、人間のころの望みさえ覚えた状態でニケとなり、裏切りだらけのアークで過ごしていたんだとすると、指揮官のちょっとした優しさに依存してしまうのも無理もないのかなとも思います。エピソード4での会話から、イサベルは指揮官(一般名詞)に使い捨てにされた経験があるんじゃないかと推測できます。きっとそれがアークを憎み、エデンで生活することを選んだ理由なのかもしれません。そんなイサベルの、執着心からくる歪んだ愛を描いた少しホラーな個別エピソードでした。

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