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【勝利の女神:NIIKKE】グレイブの個別エピソードを読みました。

この記事の内容には、グレイブの個別エピソード、メインストーリーCHAPTER28~34、イベントストーリー「OLD TALES」のネタバレを含みます。


はじめに

毎日投稿が途切れてしまいました。普通に書いていたら途中で寝落ちしてしまいました。今後も変わらず投稿は続けていますが、こういうこともたまにはあります。個別エピソードの記事、28本目となりました。今回はグレイブ。2周年に実装されたグレイブ。メインストーリーや「OLD TALES」での大活躍もあって、嫌いな人はいないであろうニケです。特に2世代フェアリーテールモデルのみんなで軌道エレベーターに侵攻したあと、何年も彷徨ってシンデレラを見つけ、アークの人間に助けを求めたら実験に使われ記憶を失い、ニヒリスターやフォービストから逃げながらシンデレラを守り続けた、ハード後日談はとても感動的で、地上のラプチャーの数が∞ではなくなっている、となった時には思わず涙がこぼれました。そして最後のFAILED TALE: ENDというテキスト。粋な演出でより一層感動したのは言うまでもないことです。メインストーリーでシンデレラが目覚めた時、グレイブのことを観客さんと呼んだのをみて、これだけシンデレラのために頑張ってきたのにぽっと出の指揮官が王子様でグレイブは観客なんだと不思議に思いましたが、その観客という関係は二人の間の大切な約束だったんだと分かってとても素敵だと思いました。

グレイブについて

グレイブのプロフィール

いきなりだいぶ語ってしまいましたが、いつも通りまずはキャラ紹介から。グレイブはかつてシンデレラたち2世代のフェアリーテールモデルを開発した量産型ニケ。指揮官たちが地上のクリスタル地帯を探索していた時に遭遇した。最初は人間を敵視し、指揮官たちも敵対視していたが、グレイブに親切に対応する指揮官のことを味方だと信頼することになった。地上をさまよっていた目的は永い眠りについたシンデレラを目覚めさせること。かつての記憶はアークの人間の研究員のせいで失っているが、シンデレラと約束した使命を果たすために諦めず努力し続けた。シンデレラのことを全肯定するほど心酔している。現在の姿はベヒモスたちとの戦闘のために、マナに頼んでラプチャーのパーツを利用して改造した姿。

EPISODE.1学びたいという言葉

メインストーリーCHAPTER34で、ベヒモスとレヴィアタンと戦った後、一度アークに戻る少し前のこと。駐屯地01の医務室。1週間の休養が必要になった指揮官。静かすぎる、眠れないと呟いた時、医務室のドアがノックされる。ノックしたのはグレイブ。入ってもいいかと聞いてくるグレイブにどうぞと答える。ドアを開け入ってくるグレイブ。グレイブは医務室に入室するや否や、話があると切り出す。どうしたんだと指揮官が聞くと、助けが必要だと返す。助けとは何かと聞くと、自分の話し方をどう思うか、ちゃんと話せているかと聞いてくるグレイブ。顔を隠していた時よりはずっと良くなったと素直に答える。今は何を言っているのか全部理解できる、十分よくなったと言えるんじゃないかという指揮官の言葉に、グレイブはそうかと納得しそうになる。しかし、指揮官にそう言われると本当に大丈夫だと思ってしまう、危ない所だったと言うグレイブ。お前は本当に口が上手い、ラピやアニス、ネオンも話し上手だと言っていたと褒めてくる。

グレイブはやはりお前に会いに来てよかったと呟き、シンデレラが目覚めた今、上手に話せるようになりたいと話す。シンデレラに下手だとでも言われたのかと聞くが、当然そんなはずはない。シンデレラは自分の話をよく聞いてくれる、しかしこれからは違うかもしれないと言うグレイブ。これから出会う人たちは、グレイブの話を理解できないかもしれないと言う意味かと確認すると、肯定するグレイブ。上手く会話できないと誤解が生まれると、指揮官たちに会って知った、会話をするまで指揮官のことも「人間」だと思っていたが、指揮官は人間じゃなく変人類だったと続ける。

会話について学ぶことで、シンデレラのことを誤解している人たちを説得できるようになりたいというグレイブ。

グレイブの言いたいことを理解し、何を手伝えばいいかと聞く指揮官。分からないことは繰り返して覚えなければならないと、医務室を出るまで毎日会話してほしいと答えるグレイブ。指揮官が了承すると、笑顔で感謝し、明日の夜にまた来ると伝えて去っていくグレイブ。指揮官もまた明日と返す。

EPISODE.2心からの言葉

翌日の夜、約束通り医務室に話をしに来るグレイブ。指揮官が何か話したいことはあるかと聞くと、グレイブは少し思案した後、食事はとったかと聞いてくる。食べたと答えると、グレイブもそうかとだけ返し、会話が途切れてしまう。少しの沈黙の後、指揮官がそれで終わりかと聞く。終わりだというグレイブの答えに、こんな短い会話でいいのかと聞く指揮官。グレイブは、もっと長く話したい、自分の考えをうまく言葉にしたい、そのために練習をしに来たと答える。その言葉に、それならグレイブの話をしてみないかと提案する指揮官。「私の話?」と不思議そうなグレイブに、過去についてとかと例を挙げる。自分に残っている記憶はあまりないと答えるグレイブ。シンデレラを作った科学者だったと聞いたが、その時の記憶は全くないのかと聞く指揮官。グレイブはその問いを肯定し、頭がボロボロになってしまって過去の記憶がほとんどないと続ける。思考転換したのかと聞くと、思考転換はしていないが、人間によって脳をいじられ、それによって頭がボロボロになったと話す。

つらいことを思い出させてしまったと謝ると、指揮官たちと会って、シンデレラが目覚めたから大丈夫になった、昔は思い出すだけで頭も腹も痛かったが今は違うと返す。頭をいじられた時に記憶も知識も失ってしまい、数字もまともに読めなくなってバカになったと思ったと語るグレイブ。本当に多くの物を失ったんだなと、言葉を失う指揮官。グレイブはそれを肯定し、ゼロから知識を再び得た過程を語る。

シンデレラが大切だと言うことは忘れなかったんだなと返す指揮官。その言葉を肯定するグレイブに、とても大切な思い出だったんだなと告げる。その言葉に「とても大切…?」と不思議そうに呟きつつも、確かに大切だったと話す。今の知識はその時から勉強しなおして習得したものなのかと、話題転換がてら聞く指揮官。グレイブは肯定し、自分の努力を述べる。

すごいなと返すと、「そうか?」と謙遜するグレイブ。指揮官はそんなグレイブに本当にすごいと念を押す。すべてを失ってから、また学びなおしたんだろうという問いに肯定したグレイブは、不思議だと呟く。何がだと聞くと、最初はこんなことを話すつもりはなかったと答える。指揮官と話すと気分がいい、指揮官は嬉しいことを言ってくれるからだろうかというグレイブ。心から思ったことを言っているだけだと返す。驚いたような反応するグレイブに、お世辞だと思っていたのかと言うと、指揮官は自分と話すとき、本心を伝えてくれたと答える。指揮官はいつも本音を話しているから、指揮官との会話は気分が良かったのだと理解するグレイブ。ちゃんと会話するためには、心からの言葉が必要だと、勉強になったというグレイブは、また明日来てもいいか問う。指揮官が了承し、翌日もまた話す約束をした。

EPISODE.3親しくなりたいという言葉

翌日、再び医務室に訪れるグレイブ。来るなり大変だと言うグレイブに、どうしたんだと聞くと、今日の会話の話題が思いつかないと答える。昨日は過去の話をしたので、今日もそうしようと思ったが、もう話す過去が思いつかなかったようだ。そんなグレイブに今日の出来事を話さないかと提案する。それからその日一日したことを話すグレイブ。

簡素な説明だけをしたグレイブに、それで終わりかと聞くと、グレイブはそれを肯定しかけ、少し考えて、ここに来る前にシンデレラに頼まれて、シンデレラの髪をとかしたことを思い出す。シンデレラのために、毎日髪のケアをしていると語るグレイブに、愛を感じるなと言うと、自分にはよくわからない、シンデレラが棺の中にいた時には想像もできなかったことができるのが嬉しいと答える。グレイブはシンデレラのことばかりだなと言うと、少し考えて肯定する。昨日もそうだったし明日もそうだろうと言うグレイブに、自分のための時間はないのかと聞くと、それは何だと不思議そうにする。トレーニングをしたり、美しくなるために努力をしたりと例を挙げると、そういうことならしてると話すグレイブ。普段しているトレーニングの内容を語ったり、シンデレラにたまに髪をとかしてもらっていることを語る。

それからグレイブは指揮官に、お前は今日何をして過ごしたかと聞いてくる。グレイブのその言葉に感動したという指揮官。グレイブが理由を聞くと、相手が何をしていたのか知りたいのは、親しくなりたいと言う証だからだと答える。それを聞いて、お前は自分と親しくなりたいのかと聞いてくるグレイブ。その問いに、そうでなかったら、こうして毎晩語り合うはずないと答える。嫌かと尋ねると、嫌ではない、嬉しいと返す。私もお前の日常が知りたい、教えてくれないかと言うグレイブに、喜んでと返す。

EPISODE.4君の味方になるという言葉

それからも毎晩話をする二人。仲間についてや、アークについて、シンデレラとの出来事など、たわいもない話をして時間を過ごし、最後の夜になる。指揮官が今日は医務室じゃなく、外で話さないかと提案すると、グレイブもその提案に乗って外へ行く。冷たい風を気持ちよく感じながら空を見上げる。今日は星がたくさん見えるなと話しかけると、天気がいいからだろうと返すグレイブ。詳しいなと言うと、シンデレラを治療するために治療機器のスイッチを入れたら、できることもないしいつヘレティックが来るか分からないから眠ることもできなかったから、空を見ていたため、よく知っているのだと語る。星を見ながらどんなことを考えたのかと聞くと、願い事をしていたと答えるグレイブ。願い事の内容を聞くと、当然シンデレラを目覚めさせることだった。おかげで願いが叶ったなと言うと、気づいていなかったようで、星に願い事をしたら叶うと言うのは本当だったのかと驚くグレイブ。今はどんな願い事をしているのかと聞くと、シンデレラが目覚めてから一人で星を見る機会がなかったので、一度も願っていないと言う。なら今願ってみたらどうだと提案すると、どうしても叶えたかったことが叶ったので、どんなことを願えばいいのか分からないと答えるグレイブ。これからやりたいことが上手くいくよう願うことを勧める。これからやりたいこととして、みんなと再会し、物語を書き直す、そしてハッピーエンドを迎えることと呟く。

それからグレイブは、指揮官の叶えたいことを聞いてくる。指揮官の願い事もハッピーエンドを迎えること、やむを得ず離れてしまったマリアンを含む、仲間たちと一緒に幸せになることだと答える。その願いを聞いたグレイブは、叶うはずだと言い、叶わなければ、私が叶えられるように手伝うと伝えるグレイブ。味方になると言うグレイブに感謝をすると、同じように自分も感謝しているというグレイブ。グレイブに上手に話せていると告げ、自分の考えや気持ちを、きちんと伝えられていると伝える。グレイブは自分にはよくわからないと返す。それからもう少し時間があればよかったのにともうすぐ来る別れを惜しむ二人。そろそろ戻ろうかと提案すると、何か言いたげにするグレイブ。もう少し残るか聞いてみるが、何でもないと返すグレイブ。グレイブは医務室に戻っていき、指揮官は少し不思議そうにする。

EPISODE.5また会いたいという言葉

指揮官の回復を確認し、医務室を出ても問題ないと、退院を告げるマナ。マナにお疲れ様と伝えると、マナはどういたしましてと答えて去っていく。ついに退院かと感慨深げな指揮官。そんなときドアがノックされ、グレイブがやってくる。入ってもいいかと聞くグレイブにどうぞと答える。まだ居た、よかったというグレイブに、どうしたんだと聞くと、まだ医務室の外に出ていないからまだ指揮官と話すことができるというグレイブ。言い残したことでもあるかと聞くと、グレイブはあると肯定する。昨日言いたいことを全部言えなかったが、言わない方がいいかもしれないと悩んだが、上手く言えなくても言った方がいい気がしたから、言うことにしたと言うグレイブ。

目を合わせて心からの言葉を伝えてくるグレイブ。指揮官から言葉に思いを込める大切さを教わった、互いの日常について話し、互いに仲良くなりたいと言った、互いの願いについても話し、互いの味方になることにした、上手く話せるようになったかは分からないが、それでも楽しかったと語る。昔の自分は分からないが今の自分が何の目的も持たずに会話をしたのは、指揮官が初めてだった、だから感謝しているというグレイブは、指揮官は自分が物語を書き直すのを手伝ってくれた協力者であり、自分の最初の読者でもあると続ける。だからそれぞれの目標を叶えて再会したら、またこうやって話したいと伝えてくる。その頼みをもちろんだと受け入れると、言いたいことは全部言えたと満足してグレイブは去っていく。グレイブがドアを開けると、大量の光が差し込む。指揮官はグレイブを呼び止め、再会したら、君たちが叶えたハッピーエンドを教えてくれ、君の最初の読者としてハッピーエンドを待っていると伝える。グレイブは小さく微笑み、私たちが描くハッピーエンドをまた話そうと約束する。

グレイブが前へ歩いていく、背負っていた死の影を振り払い…あふれる光に向かって。

感想

かつて人間の研究者のせいで、記憶を失ってしまったグレイブは、その影響で喋り方も覚束なくなってしまったが、そのせいで今後シンデレラがアナキオールではないことを上手く伝えられないかもしれないと悩んでいたので、指揮官と会話して、話し方を学んだ。その中で心からの言葉が大切だと学んだが、レッドシューズを殺して大切な仲間に疑われ、絶望したシンデレラを救ったのもまた、エイブの心からの言葉でした。この心からの言葉というのは、グレイブにとって大きな意味のある言葉であると言うのがひしひしと伝わってきます。そして何より、シンデレラの大事な観客であると同時に、間違った物語を書き直すというグレイブの物語の読者になった指揮官。これはすなわちプレイヤーである我々が、グレイブたちが迎えるハッピーエンドの読者になるという意味があるのだと思います。彼女たちの進む先が、ハッピーエンドであることを祈ります。

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