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【勝利の女神:NIKKE】エピネルの個別エピソードを読みました。
この記事の内容には、エピネルの個別エピソードのネタバレを含みます。
はじめに
個別エピソードの記事16本目、今回はエピネルです。実はガチャで始めて引いたSSRがエピネルだった(はず)なので、個人的に結構思い入れのあるキャラだったりします。特に最初の内はバースト3のSSRが全然引けなかったのもあって、プリバティ配布のミッションを達成するまでは、うちのエースとして活躍してくれました。今回はそんなエピネルの個別エピソードを読んでいきます。
エピネルについて
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いつも通りまずはキャラ紹介から。エピネルは、テトラが人類の生活の質を高めるために運営する、生活体育部署、ライフトニックに所属するニケ。ボードトリックの達人であり、クールなイメージがあって、若者からの人気が凄い。アプデ待機中とかに流れる映像から察するに、ボードトリックとは宙に浮いて、空中でパフォーマンスするスケボーみたいな感じだと思います。カットバックドロップターンとかしてそう。
EPISODE.1パニック
交通規制された市街地の広い道路、至る所に「第9回テトラライン・ロングボードフェスティバル」という横断幕が掲げられている。興奮した観客たち。司会者にレナと呼ばれる選手がボードトリックを披露している。それを指揮官と見ていたルマニは、その選手を褒めながらも、いくら足掻いてもエピネルには勝てないと言う。指揮官が理由を聞くと、エピネルのトリックは人間のレベルをはるかに超えている、ロングボードフェスティバル9冠王の名は伊達じゃないと話す。トリックをしている選手がつまずいてしまう。司会者はラスト2秒での失敗に、これは悔しいですねとコメントした後、次の選手を呼ぶ。司会者が次の選手を呼ぼうとしたとき、子どもの観客たちがエピネルの名前をコールする。司会者がエピネルを呼び、エピネルが挨拶をすると、子どもたちのボルテージはさらに上がる。子供のファンが多いなと感心する指揮官に、ルマニはエピネルはここの青少年たちのアイドルだ、エピネルがやることならあくびの仕方まで真似するだろうと話す。子供たちは「カ・リ・ス・マ・エ・ピ・ネ・ル!」とコールを続ける。司会者はファンの歓声がすごいとコメントし、エピネルに意気込みを聞く。10冠王が目の前で、緊張で足が震えないかと聞く司会者に、エピネルはただ練習した成果を見せるだけだとクールに答える。それから今回のトリックの説明を求める司会者に、トリックの内容と見どころを説明するエピネル。司会者は今回も普通の人には真似できない離れ技だと感心する。人間離れしたトリックの内容にボードの改造や蜘蛛人間かと不思議そうな指揮官。ルマニはボードは普通のもので、危険を顧みない練習で人間を超えたんだと、エピネルの根性を褒める。指揮官にエピネルの根性を見習わないととジムに勧誘するルマニ。指揮官はもうすぐ始まると言って逃げる。司会者がエピネルのショーの始まりを告げる。エピネルは歓声の中ボードを軽く蹴って押し、その上に乗ろうとする。しかしそこで止まって動かないエピネル。動かない理由をルマニに問う指揮官。ルマニも分からないと困った様子。司会者がエピネルに問題があるなら左手を挙げるように言うが、エピネルはそういうわけじゃないと答える。ルマニは指揮官にそんなことはないと思うが、浸食かもしれないと、指揮官に状態をチェックしに行くように促す。指揮官は急いでエピネルの元へ駆けつける。おかしい、体が動かないと言うエピネル。指揮官はエピネルをおんぶして運ぶと言うが、エピネルはまだ自分のショーは終わってないと返す。ルマニはそんなこと気にしてる場合じゃないと叱り、エピネルのけは自分がするから、指揮官はリペアセンターへ連絡するように伝える。了承しメアリーに連絡する指揮官。
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EPISODE.2誤作動
検査が終わり、結果を指揮官に伝えるメアリー。浸食はなく、ボディにも大きな異常はないらしく、エピネルの誤作動がなぜ起こったのかと問う指揮官。メアリーは医者として恥ずかしいが、正確な原因は把握できていないが、精神の問題だろうと話す。それから入院させて経過を見たいというメアリーに指揮官も同意する。何か手伝えることはないか聞くと、エピネルの傍にいて、気遣ってあげてと答えるメアリー。少しして、エピネルはテレビのニュースを呆然と見つめている。内容はエピネルのこと。過去にもライフトニックのニケが破損により、スポーツ競技が中断されたことがあったらしく、反発のある世論の声を聞くアナウンサー。市民は、3年前の「ピサドーム爆発事故」という事故の話をする。エンターテイメント用のモデルで、戦闘性能が高いわけでもないのに維持費はバカにならない、それなら廃棄して税金を抑えた方がいいと否定的な意見を述べる市民。辛そうなエピネルに不安なのかと話しかける。こちらに気づいたエピネルは検査結果を尋ねてくる。ボディには異常がないと答えると、ボディは交換すればいいが他の理由だと直す方法が分からないと不安そうなエピネル。せっかくだからゆっくり休むように伝えると、エピネルは自分にとってボードに乗れなくなるのは、体の一部が動かなくなるのと同じだという。少し休んだらまた練習しに行くが大丈夫かというエピネルに、指揮官はもちろんと許可を出す。
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エピネルが出ていったあと、ルマニから連絡が来る。先ほどニュースで言っていた「ピサドーム爆発事故」の詳しい話など、エピネルのこれまでのプロ生活を語るルマニ。ルマニは今エピネルが頼れるのは指揮官だけだからよろしく頼むと伝えて連絡を切る。
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翌日の昼11時。リペアセンターの駐車場でボードで遊ぶ子供たちを見つめるエピネル。エピネルのトリックを真似しようとして転ぶ髪を染めた少年と、それを見て、エピネルのトリックは人間にできるものじゃないから真似をするなという大柄な少年。大柄な少年は決勝戦の時の話を出して、もうエピネルは使えないと言うが、髪を染めた少年はエピネルはマイペースだから、あの時は気分じゃなかっただけと反論する。気分じゃなかったのは確かだと呟くエピネル。今はどうだと聞くと、ニートみたいにたるんでると答える。ボードに乗ってみたか聞くと、試したが6時間の間一回も乗れなかったと答えた後、指揮官にここで何をしてるのか聞いてくる。エピネルの様子を見に来たと答えると、メンタルケアか、いつも大変だねと呟く。再び少年たちの方を見るエピネル。何度も転び、大柄な少年に呆れられる髪を染めた少年。大柄な少年は友達を置いて帰ってしまう。練習を続ける髪を染めた少年の方へエピネルは歩いていく。指揮官がどこへ行くのかと聞くと、エピネルはフォームが結構違ってて、目障りだから見てあげたいと答える。
EPISODE.3再起
エピネルは少年に近づいて声をかける。本物のエピネルに驚いたような少年にエピネルはアドバイスをする。少年はエピネルの言葉に従って練習をする。その日エピネルは遅くまで少年の練習に付き合ってあげた。練習を終え、エピネルに感謝をして、足を引きずりながら去っていく少年。指揮官があの足はどうしたのか聞くと、トリックの練習でたくさん転んだからと答える。それから自分のトリックはそんなに難しいかと聞いてくる。指揮官が難しいと答えると、やっぱりそうなんだと答える。それから少年が最初は迷いがなかったのに、難しいところを真似して派手に転んでから、消極的になったと話す。どこかで聞いた話じゃないかと続けるエピネル。エピネル自身の話かと聞くと肯定する。少年の数千、数万倍は転んできたから、そういった記憶が自分の中に、少年と同じような迷いを生み出していたのなら、あの日の誤作動も理解できると話すエピネル。人間でなくなっても、ボードを乗る瞬間だけは「私」でいられたのに、このままじゃただの壊れた機械だと続けるエピネルに、指揮官は怪我するのが問題なら、難易度を下げればいいと答える。エピネルは、間違った考えではないが、自分はニケだから、普通の人よりもっとかっこいいパフォーマンスを期待されていると返すと、指揮官は簡単でかっこいいトリックを作るように提案する。君ならできるという指揮官の言葉に、そのトリックを作ることを決めたエピネルは、ボードの経験がなく、難易度の指標としてちょうどいいからと、指揮官にその練習を手伝うように頼む。
EPISODE.4挑戦!新トリック開発
翌朝、同じ場所で練習に取り組む二人。基礎訓練を軽くやって、トリックの開発に取り掛かる。目標は誰でも安全に真似できて、パフォーマンスの面でもカッコいいトリックをつくること。エピネルは考えてきた案を見せてあげたいが、今はボードに乗れないからと、口頭で教える。説明を終え指揮官が試してみるが、全くうまくいかず転んでしまう。難易度を下げつつ、エピネルの髪のLEDの軌跡を活かせるトリックを考える。1時間ほどして、指揮官は転び続ける。人間の弱すぎる筋力、バランス感覚、ジャンプ力でかっこよく見せるトリックは存在しないんじゃないかと弱音を吐くエピネル。指揮官は意気地なしだと激励する。
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その言葉で目を覚ましたエピネルは再びトリックを考え始める。それから数時間、日が沈むころ、このままじゃ指揮官が死んでしまうと、練習を切り上げることにした。それからトリックの名前をまだ考えていなかったと、指揮官に名づけを委ねる。ベースとなるトリックの「50-50」に安全という意味を足した、「SAFE 50-50」と提案すると、異論なしと賛成される。そんなとき、マスタングから連絡が来る。エピネルの誤作動でキャンセルになった決勝戦が3日後に再び執り行われるとのこと。マスタングは期待していると伝えて連絡を切る。
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翌日、再決勝に間に合うようにボードに乗る訓練を始めるエピネル。何回も転びながら練習するエピネル。1000回近く試したうち、2回だけトリックを成功させた。そして翌日に再決勝が迫る。
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EPISODE.5待望の再決勝戦
再決勝の日、同じ会場。特別ゲストとしてマスタングが訪れる。観客たちは歓声を上げる。緊張している様子のエピネル。指揮官が緊張しなくていいと伝えると、二人で作ったトリックは、昨日の段階で1000回中2回の0.2%という、ほぼ0に近い確率の成功率だが、それを今引ければこれからは何の心配もなくボードに乗れそうだと話すエピネル。指揮官はきっとできると背を押す。観客の視線が集まる中エピネルはボードに乗る。進もうとした瞬間、エピネルは転んでしまう。数日前の少年たちも見ていた。
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諦めるのかと問うマスタングに、このトリックだけはそんなことできない、絶対怪我しないトリックだから十分できると呟いて起き上がり、ボードに乗る。そして嘘のように前へ進む。指揮官の背を推す声を受け、大歓声の中、乗れなかった間の鬱憤を晴らすかのように、吹っ切れた表情で、見事トリックを決める。マスタングは感動したようにほめたたえ、指揮官にトリックの名前を尋ねる。「エピネル」だと答える。少年たちも感動し、仲直りをしてカリスマエピネルのコールをする。競技時間が終わり、エピネルは指揮官の元へ走って、胸に飛び込んでくる。頭をなでる。嬉しそうなエピネル。
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エピネルのパフォーマンスを見ていたらしいルマニとメアリーが声をかけてくる。指揮官とエピネルの二人にねぎらいの言葉を贈る二人。それからメアリーはエピネルにこれからはもっと体を大切にするように伝え、エピネルもそれに少なくとも、指揮官がボードをマスターするまでは絶対やらないと誓う。
後日、市街地の道で練習する二人。少しずつ上達しつつある指揮官にちゃんと乗れるようになるまで自分が見てあげると言うエピネル。それから坂道で。いち、に、さんの合図で下りると言って、「に」のところで指揮官を押すエピネル。鋭い風が頬をかすめ、心臓が心地よく浮き上がったような感覚。エピネルは気分はどうかと聞いてくる。すごいと答えると、だよねと返す。そしてエピネルは、転ぶことを恐れないでと伝え、エピネルがつらいときに指揮官がそうしたように、自分がいつも傍にいると続ける。
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感想
イベントストーリー「LIFE AGAIN」を彷彿とさせる、イップスを題材にした個別ストーリー。ナディアとは違ってニケであるエピネルは、転んでケガをしてもパーツ交換などが可能だが、それでもニケの脳は人間と同じであり、人間と同じようにイップスに陥る。しかし周りの期待はニケであるがゆえに高くなる。そんな問題を抱えたエピネルは簡単でカッコいいトリックを開発してそれを乗り越えた。ナディアにルマニがいたように、エピネルには指揮官がいた。こうやって人間と同じように心の悩みを持つニケを見ていると、人間の代わりに地上へ行って、銃ひとつでラプチャーと戦うという事実の残酷さを再確認させられます。そんな残酷な世界だからこそ、ニケを人間と同じように扱う指揮官は、ニケたちにとって一つの心の支えとなっているのでしょう。アークに指揮官のような人がたくさん増えれば、きっともっと幸せになるのにと思わされます。