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【勝利の女神:NIKKE】ウンファの個別エピソードを読みました。
この記事の内容には、ウンファの個別エピソードのネタバレを含みます。
はじめに
遂に個別エピソードの記事も2桁になりました。記念すべき10本目はウンファです。個別読むのも書くのも割と楽しいので飽きっぽい自分でも継続出来ていて驚きです。メイン最新でがっつり出番があって好きになった人も多いんじゃないかというウンファ。個別エピソードはどういった内容なのか気になります。
ウンファについて
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いつも通りまずはキャラ紹介から。ウンファはエリシオン最強の部隊である、アブソルートのリーダーであり、ラピの元チームメイト。完璧主義者であり、実戦経験が少なく未熟な指揮官のことを「三流」と呼ぶ。傲慢なところがあるがそれに見合うだけの実力を持っている。口が悪い。
EPISODE.1教官ウンファ
エリシオンタワー。ウンファはニケになったばかりの訓練生たちの教官として、指導をする。訓練生たちに自己紹介をさせ、指導を続ける。
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途中、返事の遅いニケに出身を聞き、ロイヤルロードだという答えが返ってくると、高いところから落ちて正気を保てない奴が多いから、ロイヤルロード出身は思考転換率が最も高いという話をする。次のニケに出身を聞くとアウターリムだと返ってくる。生まれてから死ぬまで一貫してどん底のブレない人生だなと言った後、ニケという兵器であれば同じ人間以下でも、地上奪還の道具という使い道がある、死ぬまでに一度は価値のある存在になってみろと激励する。副教官に選ばれたらしい指揮官は、その過激な指導を見てどうしてあそこまでするんだと、同じく見守っていたイングリッドに尋ねると、製造されたばかりのニケは頭では自分が兵器になったことを認知していても、心はそうではないから、こうして過去を捨てさせていると話す。その言葉に指揮官は必ずしも過去を捨てる必要はないと返すが、イングリッドはお前のような考えの人が増えてほしいが、残念ながら現実はそうではないためこの方法を貫いていると話す。それから副教官としてウンファのサポートをよろしく頼むと続けた後、副教官として知りたいことはあるかと聞かれる。訓練日程を聞くと、2泊3日で2回の模擬戦闘と地上での実戦を行うとのこと。この過程で平均して73%のニケは廃棄になるが、有能なウンファが訓練した場合は20%前後らしい。また、なぜ自分を副教官に選んだのか聞くと、ウンファは現実主義者、指揮官は理想主義者として、リーダーとして反対の路線をとっているから、互いに見習う点があるはずだと言われる。指揮官がウンファは自分を歓迎しないだろうと言うと、イングリッドはそれを肯定しながら、ウンファが歓迎するほど有能な指揮官がいなかったから、誰であっても歓迎しないと述べる。そして指揮官に、ウンファが歓迎する最初の指揮官になるのはどうだと伝える。質問が終わるとイングリッドは、詳しいことはウンファに聞けと言い残し、指揮官の健闘を祈る。ウンファの点呼が続く中、訓練生たちの方へ近づくと、ウンファが指揮官を訓練生たちに紹介する。指揮官が訓練生たちと挨拶をすると、ウンファは指揮官のことを、これは変わり者だからお前たちを甘えさせるだろうが、他の99%の指揮官はそうではない。指揮官に命令されれば、死ぬし、弾除けになるのだと話す。そのため、訓練の過程で、「人間の指揮官」に一線を越える訓練生がいれば、自分が先に殺すと警告をする。それからすぐに模擬戦闘に移る。
EPISODE.2模擬戦闘
模擬戦闘が始まる。うまく動けない訓練生たち。その映像を見ていたウンファは、フォーメーションを崩した訓練生二人に、仲間を皆殺しにする気か?、将来の夢はラプチャーのエサになることか?と叱責する。それから仮想訓練の状況をリセットし、訓練を再開させる。指揮官のまだニケになった事実を受け入れられていないようだという言葉に、ウンファも分かっていると返す。とりあえず就寝まで訓練させると言った後、指揮官に、ここにいても邪魔なだけだからもう帰れと伝えてくる。副教官だから何か手伝うという指揮官の言葉に、余計な真似して自分の仕事を増やすなと返す。
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しばらくして、ウンファは模擬戦闘の映像を分析しながら、訓練生たちのそれぞれの特徴をまとめている。そんなウンファに声をかけると、まだいたのかと返される。分析なら自分にも手伝えると指揮官は言うが、お前のような三流の出来損ないに任せる仕事は何もないと、呆れた様子を見せ、邪魔をせずとっとと失せろと、再度帰るように促してくる。しかしそれでも指揮官は帰らない。ウンファの肩越しに映像を見たり、ウンファのまとめた訓練生たちのデータを見て、自身の見解を声に出す。その言葉にウンファも肯定し、訓練生たちの組み合わせについて述べている途中で、まだ指揮官が帰っていなかったことに気づく。訓練生たちの相性のいい組み合わせを述べる指揮官に、ウンファは何を根拠に組み合わせているのか聞いてくる。模擬戦闘の映像やウンファのまとめた資料だと答える指揮官に、「ちょっと目を通しただけで分かったというのか?」と疑問を重ねる。特性を見てチームを組むのは基本だと答える指揮官に、そこまで能無しではなさそうだと、若干感心したようなウンファ。先ほど指揮官が選んだ組み合わせが、本当に実力で選んだ物なのかテストしてみようと言われる。もし実力でないのなら、訓練生たちと一緒に仮想訓練室にぶち込んで、死んだ回数も覚えられないくらいに教官の役割を果たさせてやるというウンファの言葉に、そんなことは起こらないと自信満々に返す指揮官。指揮官がやることを聞くと、残っている映像を分析して資料を作らせ、それをもとに1日中模擬戦闘を行い、結果が良ければまた夜明けに同様のことを行うと、数日間の徹夜でのスケジュールを提示される。数日の徹夜はニケにとってはどうってことないが「人間の指揮官」であるお前についてこれるかと挑発的なウンファに、耐えて見せると返す指揮官。その言葉にウンファは死ぬ気で自分の価値を証明してみろと返す。
EPISODE.3思いがけない縁
映像の分析をしながら寝落ちしてしまっていた指揮官が目を覚ますと、もう朝になっていた。徹夜か?とモニター室まで進行状況を見に来ていたらしいイングリッドに話しかけられる。2次模擬戦闘は1次より少しでも良くなりそうかというイングリッドの質問に必ずそうさせると返す。ちょうどそこにウンファが来る。ウンファはイングリッドに気づくと、何しに来たと聞く。イングリッドは2次模擬戦闘を見に来たと答える。1次模擬戦闘が想像以上にひどかったようで、ここで飛躍的な改善が見られなければ、戦闘以外の用途に回すことも考えると説明するイングリッドに、いくらゴミくずでも自分の手にかかった以上そうさせないと返すウンファ。すでにポジションや装備の変更、作戦の立案もしてあるから結果を見てから言えと続け、2次模擬戦闘を開始する。その結果死傷者ゼロで模擬戦闘を終えた訓練生たち。その結果を見て、ウンファに任せて正解だったと感心するイングリッド。その言葉に自分一人でやったわけではなく、指揮官が微力ながら役に立ったとウンファは語る。その言葉に嬉しそうにニヤニヤする指揮官に、ウンファは大したことではないのにニヤニヤするなと舌打ちする。この訓練の最終目標は地上戦での生存率100%だから、今日も徹夜だと言うウンファに、指揮官も覚悟はできていると返す。しばらくして夜、訓練生たちは全員就寝させた後、25個の模擬戦闘の映像分析と、地上で実戦を行う場所の地形情報の分析を、夜のうちに全部すると言うウンファ。また、地上での実践訓練にはオペレーターがつかないらしく、理由を聞くと量産型ニケの実践訓練なんかにオペレーターを使うやつがいるかと怒られたらしい。それぞれの分析を二人で分担して進めることにした。数時間経って、指揮官が徹夜の余波で睡魔に襲われだしたとき、ウンファがチーム課題をやっていた時を思い出すと話し始める。どうやらもともとウンファは士官学校を卒業した指揮官だったようで、士官学校時代の思い出話をし始める。それからニケになった経緯を聞くと、何度目かの任務で経験があるとのたまう部隊と地上奪還作戦に出たときに、指示をすべて無視され、ニケたちがすぐに全員死んだらしく、残されたウンファも生き残ろうと足掻いたが、ビーム砲にやられて死亡し、エリシオンのニケたちに見つかって製造工場へ直行し、ニケになったのだという。余計なことを聞いたと謝る指揮官にそんなに特別な話でもないと返すウンファ。それからもう目は覚めたかと聞いてくる。どうやら一連の話は指揮官の目を覚まさせるためにしたらしく、よだれを拭いて働けと指示される。
EPISODE.4実戦の日
地上での実戦訓練が始まる。作戦目標は研究所支部内での生存。ウンファは6機のドローンで訓練生たちをモニタリングして、臨時キャンプのウンファ、指揮官、イングリッドがリアルタイムで見ているが、訓練生たちが死の危機に陥っても、自分たちは絶対に助けない、その程度で死ぬ落第者は見捨てると訓練生たちに伝え、3時間必死に足掻いて見せろと激励する。ちゃんとやり遂げられるか不安そうな指揮官に、ウンファは変数を片っ端から考慮してプランAからプランCまで用意してやったのに、それで生き残れないならラプチャーのエサになっても文句言えないと返す。それから2時間が経過するが、何の問題もなく順調に経過し、退屈そうにするウンファ。そして実戦訓練が終了する30分前、教官キャンプで何かに気づいたウンファが指揮官に話しかけてくる。どうやら本来いるはずのないロード級ラプチャーが、訓練生たちをかぎつけてやってきたらしい。オペレーターがいればとっくに対処できていたが、中央政府が能無しなせいで大事になったと恨めしそうなウンファ。ロード級との遭遇という想定外の事態に、訓練生たちはこちらに救助を求めてくる。救助しようという指揮官の提案に、言葉での指示だけならまだしも、区域内に自分たちが入れば、その瞬間彼女たちは失格だと返すウンファ。指揮官は言葉での指示だけで十分だと言い、訓練生たちを指揮して敵を区域外に追いやり、それをウンファが狙撃することを提案する。その提案に賛成しつつも、遠距離で指示を出すには、訓練生たちに固定されているドローンを操作して視野を確保する必要があるが、それができる人員が今はいないと言いかける。指揮官は自分が士官学校時代に習ったから自分が出来ると言い、ウンファに指揮をとるように指示をする。その指示に素晴らしい判断だと賛成したウンファはマイクをとり、訓練生たちに指示を出す。生き残りたければ完璧に指示通りに動けというウンファの言葉に、訓練生たちは大きく返事をする。指揮官のドローン操作とウンファの指揮によって無事ロード級ラプチャーを研究所の外に誘導する。訓練生たちが教官キャンプに突進していると報告を入れるが、ウンファは構わないと返し、狙撃をする。ロード級の沈黙を確認したところで、ちょうど実戦テストの終了をイングリッドが告げる。最初から全部聞いていたのかという指揮官の問いに、突発的な状況を二人がどう対処するか静観していたと返す。ねぎらいはアークに帰ってからすると伝えて通信は切られる。訓練生たちは助けてくれたことへの感謝を伝えてくるが、ウンファは、呼んでもいないロード級が飛び出したから防御のために処理しただけで、お前たちを助けた覚えはないと嘯く。不思議そうな訓練生たちに、指揮官は原則として禁止されている事項なため、後で聞かれたらそう答えろと言う意味だと補足する。理解した訓練生たちは、なかったことにしろと言われても一生忘れないと、思い思いに感謝の意を伝えてくる。
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アーク行きのエレベーターに場所を移す。ウンファは指揮官と自分は私用で寄るところがあると伝え、訓練生たちだけ先にアークに帰す。「…寄るところ?」と不思議そうな指揮官に、黙ってついてこい、何も聞くなとだけウンファは返す。
EPISODE.5ウンファの夢
ウンファの言葉から、口調こそ命令形だが確かにお願いをしていると感じ取った指揮官は、プライドの高いウンファが、誰かに頼みごとをするのは稀なことだったから、黙って後に続く。そうして到着した場所は、地上にはありふれた、大規模戦闘の痕跡が残る荒れた廃墟。ここに連れてきたウンファの意図を考えていると、ウンファがここは墓だと話し始める。どうやら人間だったころのウンファが戦死した場所らしく、ここに来ればムカムカすると思っていたが、実際来てみれば少し気が楽になったと語る。ここに連れてきた理由を問うと、自分があきらめざるを得なかった地上奪還の夢を、もしかしたら違う方法で叶えられるかもしれないという可能性が見えたからだと言う。それから今回指揮官が見せた能力が、ウンファの基準で悪くない、他の指揮官と比べると家畜と人間ほどの差だと続ける。まだ完璧とは言えないが、指揮官を自分の指揮官として認め、同じ目的を目指す仲間として受け入れるというウンファに、指揮官は自分のことが嫌いではなかったのかと聞くと、これまでに経験した指揮官がどれも支離滅裂で、例外はないと思っていたからと謝罪される。もう少し早く気づいていれば、もうちょっとマシなスタートが出来ただろうと、少し後悔めいた様子も見せるが、未来はこれからいくらでも変えられると前向きに語り、せいせいしたような表情で振り返ってアークへ帰ろうと言う。もう少しここにいてもいいという指揮官に、ウンファは自分の夢はもうこんなところに埋もれていない、だからもうここに未練はないと語る。アーク行きのエレベーターに行くと、エマとベスティーが待っていた。次の任務が近くであるためウンファと合流すべく待っていたらしく、ここでウンファと別れることに。3人は仲睦まじく話しながら遠ざかっていく。教官は楽しかったかというエマの言葉に、思ったよりは、と肯定気味に返すウンファ。指揮官の話題を振られるウンファは、任務の資料から作戦を立てておくと話を逸らそうとするが、エマにしつこく質問攻めに合う。エマとベスティーが指揮官について、「意外といい人間だよね?」「やさしい人だよね?」と聞くと、ウンファは照れながら知るかと返す。エマは顔を赤くしていることを指摘して、そんなに気に入ったなら別れ際にやさしく挨拶してあげたらよかったのにと言われると、ウンファは少し黙った後、指揮官の方に頭だけ向けて、声には出さずに感謝を伝える。
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感想
え、好き。メインストーリーで初めて登場した時は正直言って印象悪かったけど、最近のメインで登場したあたりから本当にめちゃくちゃ好きです、ウンファ。今までウンファの個別を読んでなかったので、今回読んでもともとは超優秀な指揮官だったということを知ると、ニケだからという理由で自分より能力の低い指揮官のもとにつくことが不服で機嫌の悪かったウンファにも共感できました。メインストーリーでヨハンの指導を経て見違えるほど成長した指揮官を見たウンファは心中ではかなりうれしかったのかなと感じますね。イベントストーリー「COLORLESS」でプリバティの相談に乗っていたりと、意外と面倒見の良さを見せていて割と好きだったウンファですが、この個別を読んでさらに好きになってしまいました。