【勝利の女神:NIKKE】アドミの個別エピソードを読みました。
この記事の内容には、アドミの個別エピソードのネタバレを含みます。
はじめに
ニケの個別エピソードを読んで感想を書く記事の2件目です。五十音順で書いていく予定なので今回はアドミの記事になります。失踪せず続けていけるように頑張っていきますので良かったら読んでいってください。
アドミについて
個別エピソードの前にアドミのプロフィールを軽く紹介。アドミはミシリスのニケで、中央政府軍を代表するトライアングル部隊の一人。トライアングル部隊のニケは公にはニケということが知られていないため、周囲の人間とは人間として関わっている。ネコが好きで、猫のグッズなどを集めている。
EPISODE.1迷子
お腹を空かせた指揮官が前哨基地に行く前に何か食べて行こうとしていたところ、猫の鳴き声が聞こえてきて、その声のする方に行くところからエピソード1は始まる。その声のする場所で、捨て猫に餌をあげているアドミと遭遇する。捨て猫を憐れんでか、指揮官はアドミにこの子を育てないかと提案するが、道具であるニケが動物を育てるなんて許されるはずがないと、その提案を断る。捨て猫を見つけたことをA.C.P.Uに申告しようとするが、別れを惜しんで、餌を食べ終えるまで待ってから申告をすることに。ついでにお腹を空かせていた指揮官もアドミにパーフェクトをもらう。餌を食べ終えた猫がアドミに甘えだし、それに対してアドミも猫を撫でようとしたが、最後まで責任を持てないのに、撫でて愛情を注ぐのは偽善だと、愛情がずっと続くと思っていたのにある日突然捨てられる悲惨さを知っているからと、撫でようとする手を止める。
そう語った後、もう連絡しても大丈夫だと言われ、A.C.P.Uに連絡をし、ポリが到着する。アドミは猫に「今度は必ず…幸せになるのよ」と、名残惜しさを隠して笑いながら別れの挨拶を伝え、その場を去ったところでエピソード1が終了。捨てられる悲惨さを知っているという発言から、アドミの過去が気になるような内容となっている。
EPISODE.2ハッピーメテオ
後日、指揮官はエピソード1の内容からアドミが猫を飼いたいと思っていることを感じ取り、猫を飼う方法を模索していた。そんなときにテレビで流れた、バーガー屋でハッピーメテオセットを買うと貰えるSTARバッジを10個集めると、頭や喉をなでると猫の鳴き声がするぬいぐるみがもらえるというキャンペーンを見て、そのぬいぐるみをアドミにあげたいと思い、アドミをバーガー屋に誘う。アドミはそんな指揮官の意図を理解すると、なぜ自分によくしてくれるのか疑問に思い、指揮官に質問する。指揮官はお腹を空かせていたところを助けてくれた恩を返したいからと答え、ぬいぐるみが欲しいアドミと恩を返したい指揮官という利害の一致による関係が始まったところでエピソード2は終了。エピソード1でのアドミの意味深な発言の掘り下げが来ると思っていたら突然一緒にバーガーを食べる関係が始まってしまいやや困惑してしまいました。そこの掘り下げはエピソード3以降に期待したいところ。
EPISODE.3深まる想い
エピソード2で始まった関係は続き、ロイヤルロード店で食べたり、テイクアウトをして外の公園で食べたりと気分転換をしながらバッジを8個集めたころ、最初はただ路地裏で出会った猫に似ているぬいぐるみが欲しくて始まった関係だったのに、アドミはもう少しでこの関係が終わってしまうことに名残惜しさを覚えてしまう。そんな思いが強まってしまっていることをアドミが自覚したところでエピソード3は終了。
EPISODE.4傷つかない方法
エピソード3以降、アドミは関係が終わることを恐れて指揮官との予定は忙しいと断り、部屋にこもっていた。そのことで悩んでいるところをプリバティとユルハに心配され、しばらくは任務に専念して、気持ちの整理がついたら最後にまたバーガーを食べに行くと二人に告げる。しかし、そのことを指揮官に伝えたのかと、ユルハにとがめられる。その後ユルハは「どう足掻いても諦められないときは、とりあえずやれるとこまでやってみるのも方法」だとアドバイスをする。
そのアドバイスから、アドミは指揮官をバーガー屋の前の公園に呼び出す。そうして合流し最後のバーガーを食べに行こうとする途中でやっぱりもう食べられないと、ぬいぐるみをもらうとこの関係が終わってもう指揮官に会えなくなることが怖いと、指揮官に悩みを打ち明けたところでエピソード4は終了。
EPISODE.5愛情の資格
エピソード4の後指揮官はもう一度アドミに会うためにアドミの同僚のユルハに居場所を尋ねる。
ユルハはアドミが見捨てられることに敏感だから手放すつもりなら期待させないように警告しつつ、アドミが一人になりたいときは指揮官がアドミとあった路地裏に行くだろうと教えてくれる。それを聞いた指揮官は、夜になって空腹が限界になってもアドミを待ち続けた。そしてアドミが現れると、猫の鳴きまねをして、アドミを捨てたりしないから愛情をくれてもいいと伝え、関係を始める権利と終わらせる権利はアドミにもあると続ける。その言葉にアドミは、自分はニケで指揮官は指揮官だからそんなはずはないと反論するが、指揮官だろうがニケだろうが、終わりを恐れるのは同じだと返す。終わる未来を恐れて諦めるのはイヤだから今度はちゃんと始めてみることにした、とアドミの頭をなでる。アドミは頭を撫でられると、かつて隊長に娘のように扱われ、頭をなでられていた記憶がフラッシュバックする。しかし、その隊長はアドミがニケだということを知ったからなのか、自分の娘であるアドミは死んだ、とアドミを捨てた。そんな記憶の相手と指揮官を重ね、指揮官の優しさがいつなくなるか怖いと、心情を吐露するが、他のことはあきらめられても指揮官は諦めれないと続ける。それからユルハにされたアドバイスを思い出しながら、指揮官の頭をなでる。それからしばらくして、ほとぼりが冷めたころ、指揮官のお腹が鳴り、ハッピーメテオバーガーを食べに行こうとアドミが提案する。指揮官がそれでもいいのかと確認し、もう信じているからと、肯定したところでエピソードは終了。
感想
ニケであるということを隠して働いているという、トライアングル部隊の特性ゆえに、それが周りに発覚した時に起きる悲しい出来事から生まれたアドミのトラウマを題材としたエピソードでしたね。人間とニケの扱いの違いが原因で生じたこの出来事は、この世界におけるニケという存在の生きづらさが生々しく感じられて少し悲しく感じてしまいます。自分の心を守るためにいろいろな関係をあきらめてきたのであろうアドミにとって、同じくニケである同僚のプリバティとユルハがとても大切な相手なんだろうということが伺えます。エピソードでの、二人の仲間思いな描写からそれはプリバティとユルハにとっても同じことなんだと思います。しかし、二人との関係は二人がアドミ自身と同じ、ニケだから、終わることはないだろうからという前提のもと成り立っている関係であり、そういった意味で、いつか終わるかもしれない、しかし諦めきれなかったから自分の意志で関係を始めることを選んだ指揮官との関係はアドミにとってかけがえのない、特別な関係になったんだと思います。そんな関係が終わらないように、指揮官にはしっかりしてほしいと思う、そんなエピソードでした。