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【勝利の女神:NIKKE】アリアの個別エピソードを読みました。

この記事の内容には、アリアの個別エピソードのネタバレを含みます。


はじめに

毎日投稿宣言して一本目となる、個別エピソードの記事5本目です。今回はアリア。実はプリマドンナ部隊で唯一アリアは実戦で使用したことが一切なく、個別も今回初めて読みました。

アリアについて

アリアのプロフィール

今回もまずはキャラ紹介から。と言ってもアリアに関しては私もあまり詳しくはないのですが。プリマドンナ部隊所属のニケ。アーク内でも超有名なオペラ歌手であり、オペラ界の生きた伝説といった扱いを受けているらしい。

EPISODE.1悩めるお姫様

アリアの個別エピソードは、アリアに呼ばれてきたカウンターズがロイヤルロードのオペラハウスで、スタッフに止められているところからスタート。スタッフまで話が通っていなかったようだ。スタッフと問答していたところに待機室の方からアリアがやってきて、アリアの控室に入る。控室の化粧品などを自由に使ってもいいと言われ、ラピを化粧するカウンターズ。指揮官はアリアに呼ばれ、悩みを相談される。その悩みはむやみに話せる内容ではないため、ニケのメンタルケアが義務である指揮官と二人きりで話すために呼んだようだ。その内容を実際にレチタティーヴォを歌って話してくれる。どうやら、アリアが次の舞台で演じる「ソフィア」は無能で無名な歌手らしく、アリアの完璧すぎる実力でそれを演じてしまうと、それはもう「ソフィア」ではないのだというような悩み。それでもその役を引き受けたのは、このオペラの原作が好きなこと、今までできない役がなかったという経歴に例外を加えたくないというプライドの二つがあるらしい。この悩みを解決できそうかというアリアの問いに、指揮官は自分が練習を手伝うと答える。アリアは指揮官の音楽知識がないことに心配した様子を見せるが、話を聞いていたアニスが実力のない演技が必要なら素人から学ぶことがあるのではないかと言い、アリアもそれに納得したところでエピソード1が終了。

EPISODE.2泣かせてください

それからアリアの練習に付き合う指揮官。どうにかして実力のない者の歌を表現しようとするが、必要以上に安定して歌えてしまう。素人の歌から学べるというアニスの言葉を思い出したアリアは指揮官に歌ってもらうが、指揮官の歌は相当音痴らしく、ソフィアは中途半端な才能に苦しんでいるのであってそこまでめちゃくちゃな音痴ではないとダメだしされてしまう。

遅い時間まで練習するアリアに指揮官も付き合うが、そんな指揮官の優しさに、アリアはソフィアの後見人みたいだという。それからしばらくして「ソフィア」の初演当日。アリアは舞台に上がる前に緊張しており、そんなことは初めてだという。指揮官はアリアに信じていると声をかけ、アリアはそんな指揮官を見て、ソフィアがどうして後見人に頼っていたのか今ならわかる気がするという。指揮官は後見人の指定席と同じ、二回のボックス席を空けておいたと伝えられ、そこで見守っていてほしいと言われる。そしてアリアが舞台に立ったところでエピソード2が終了。

EPISODE.3星は光れども

テレビでのインタビューで、アリアの演じた「ソフィア」は絶賛されていた。しかし、そのインタビューでは、アリアの完璧な実力のことを評価されており、主人公を無能な歌手にする必要などなく、すべてアリアに合わせて脚色すればいいと言われていた。指揮官はアリアを気遣ってテレビの電源を切る。あのままだったら私は悲鳴を上げていたとアリアにも感謝される。それからアリアは作品を貫く大テーマを壊して原作者や他のみんなに迷惑をかけてしまったため「ソフィア」を降板すると話し出す。どうにか説得を試みるが、アリアは考えを整理したいようで、一度アリアを一人にする。その日の夜の指揮官室で指揮官はカウンターズに相談する。そんな相談にアニスが「ガスライティング」のような手段でアリアの自信を無くせばいいと提案する。そして誰もオペラを知らないような三流バーで歌うことで、ソフィアのような無名歌手の気持ちを味わえるという。そんな提案に、ちょうど別の手段を指揮官に提示しに来ていたアリアが承諾して、三流バーに行くことを決めたところでエピソード3が終了。

EPISODE.4とある晴れた日

裏路地のバーに来たアリアと指揮官はバーのマスターにバーで歌うために一日だけ雇ってほしいと頼み込む。歌しか歌えないというアリアに呆れてマスターも突き返そうとするが、指揮官が無報酬で構わないと言ったことで何とか承諾を得る。しばらくしてバーに客が多く集まってくるが客は誰一人アリアに興味を示さない。歌ってもちゃんと聞こえるか不安になりながらもやってみるしかないと腹をくくり、歌う前に指揮官に「信じている」と言われた言葉をもう一度聞かせてほしいとアリアは頼む。その言葉で何があっても平常心を保てそうと述べてアリアは歌い始める。客たちはアリアの歌に野次を飛ばし、無名な歌手なんだろうと馬鹿にした様子だが、「聞いてやれないほどじゃない」と、徐々に聞き入るようになる。終わった後マスターに日給をもっとやるからと引き止められ、その理由を尋ねると、アリアの歌が終わった後、何人かの客が次はいつ来るのか尋ねてきたこと、客の心を動かそうと必死な姿が響いて助けてあげたいと思ったことを伝えられる。その言葉から、アリアは何かをつかみ取った様子で指揮官とマスターに感謝を述べてエピソード4が終了。

EPISODE.5祝杯の歌

「ソフィア」2回目の公演の日、指揮官はカウンターズのみんなと一緒に公演を見に来ていた。公園が始まり、一回目の公演とはまるで雰囲気の違うアリアの歌に観客たちは困惑を隠せない様子。それからしばらく後の指揮官室で、同様にインタビューの放送を見ている。そのインタビューでは「アリア」は役であるソフィアに隠れて見えないほど完璧な演技であり、終わるころにはソフィアに感情移入していたと、好印象。そんなインタビューを見てアリアも満足している。その結果はアリアの努力の賜物だというが、アリアはそれが全てじゃなく、指揮官が教えてくれた、人生にあるそれぞれの運命的な目標を達成させたいという切なる想いには天才も凡人も関係ないという想いを全力で歌に込めたと語る。そのあとアリアに言われてインタビューに目をやると、普段は完璧で人間味を感じないアリアから今回は少しだけ人間味を感じたと言われている。特にソフィアと後見人の堅い絆を絶賛され、それに乗じて指揮官もあのシーンも良かったと伝えると、アリアは今回は感情移入する対象がいたんだから当たり前だと答える。その意味を尋ねると、アリアは指揮官が自分にとって自分の世界を理解してくれる人だと述べ、フィナーレの曲を指揮官のために歌う。

感想

オペラ界の生きる伝説として、常に完璧な演技をするアリアの、その完璧さゆえに不完全を表現できないという葛藤、そしてその葛藤を多くの人には完璧であるのに何が不満なのだと理解してもらえないという、一種の孤独を題材とした個別エピソード。そんな孤独を抱えるアリアに、疑問を抱かずに寄り添う指揮官の優しさが、「ソフィア」の後見人と重なり、アリアは自身とソフィアの共通点を見出す。そんな共通点からくるアリアの感情演技が、人間らしい危うさのある不完全さを表現しきれていたのではないかと思います。そして最後に指揮官の為だけにフィナーレのアンコールを行うシーン、これはオペラ歌手であり、一人の芸術家として、最大限の愛情表現なのではないかと感じてしまいます。今回のようにニケ一人一人に心から寄り添うところが多くのニケに指揮官が愛される理由なんだなと感じました。

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