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【勝利の女神:NIIKKE】紅蓮の個別エピソードを読みました。

この記事の内容には、紅蓮の個別エピソードのネタバレを含みます。


はじめに

個別エピソードの記事、29本目となりました。今回は紅蓮。リリース初期は最強のキャラとして猛威を振るっていた紅蓮。今でこそ活躍の場が減ってきて、未所持でもあまり困らないくらいの立ち位置に落ち着きましたが、ピックアップもなければウィッシュリストもないのに性能は高いので、未所持の人に対して「無蓮」とかいう煽りが生まれるほどの存在感があった紅蓮。2周年イベントであった作戦記録では、私も紅蓮が一番活躍した、勝利の女神となっていました。初期からやっている方ほど、お世話になったであろう紅蓮の個別エピソードを読んでいきます。

紅蓮について

紅蓮のプロフィール

いつも通りまずはキャラ紹介から。紅蓮は人類を守るために地上をさまよう巡礼者、ピルグリムの一人で、パイオニアに所属するニケ。近接戦に特化した武装である剣を使用して戦う。酒を飲むことが好きで、地上の風流を楽しむことが好き。

EPISODE.1地上出頭

地上につながるエレベーター、指揮官の首元に刀をあてがった紅蓮は、ラピとプリバティに、少しでも動けば指揮官の首を切ると脅しをかける。二人が脅しに従い、何もできずにいると、エレベーターの扉が開く。プリバティが指揮官を呼び動こうとするが、紅蓮は剣をさらに首に近づける。プリバティは諦めて、卑怯者と言うが、紅蓮は褒めてくれて嬉しいと意に介さない様子。紅蓮は指揮官の首に剣をあてがったまま、エレベーターの中へ後退りしながら乗り込む。エレベーターのドアが閉まり、上昇する。
一週間前、一杯やろうかと指揮官室にやってくる紅蓮。指揮官はいらっしゃいと出迎えるが、ラピとアニスとネオンは微妙な反応。今日はどんな酒を飲ませてくれるのか、せっかくならこの前より香りが強めの酒が嬉しいと言う紅蓮に、アニスがピルグリムのくせに指揮官室に来すぎじゃないかと、苦言を呈す。そんなアニスを紅蓮は説得し、アニスも納得した様子。

ネオンが食べるものを持ってくると言うと、紅蓮は自分が地上の食べ物を持ってきたから酒だけ持ってきてほしいと返す。そうして紅蓮が差し出したのは、色とりどりの果物。生の果物に、興味津々のアニスとネオン。ラピも酒を持ってくると言ってどこかへ去っていく。紅蓮との酒の席は長く続いた。
五日前、またしても指揮官室にやってくる紅蓮。今日は魚を釣ってきたから焼き魚にして食べようと提案する。紅蓮との酒の席は長く続いた。
三日前、すでに酔っ払った紅蓮が指揮官室にやってくる。シカの肉を持ってきた、焼いて食べたらうまいと言って差し出してくる。酔っぱらってくるなとアニスが文句を言う。紅蓮との酒の席は長く続いた。
一日前、今日は何も持ってこなかったが酒は出せと言う紅蓮。紅蓮との酒の席は長く続いた。
そして今日、酔いつぶれていた紅蓮が目を覚ます。アニスが酒が弱いのになんでそんなに飲もうとするのかというと、紅蓮は大人には酒でも飲まないと忘れられない、つらい過去があるのだと返す。アニスがはいはいとあしらうと、紅蓮は口から虹が出るのを見せてあげようかとネオンに話す。アニスが外でやれと返す。そんなとき、ラピだけは無言で何か心配事をしている。何か心配事があるのかと聞くと、紅蓮はあくまでもピルグリムなので、未知の存在であり、研究価値が高い存在なため、前哨基地に頻繁に来すぎると問題になるかもしれないと言う。具体的にどういう問題かと聞き、ラピが中央政府がかぎつけて侵入してくるかもしれないと答えようとした、その時、ドアが乱暴に開けられ、たくさんの人が押し寄せてくる。プリバティが本当にいたのねと呟き、戦闘準備の指示を出す。アニスが状況を飲み込めず、何の真似かとプリバティに問うと、前哨基地にピルグリムが周期的に現れるという目撃情報を入手したため来たと説明する。それからプリバティはピルグリムを前哨基地でかくまっていたのかと状況の説明を求める。ピルグリムは重要なニケであり、存在の隠蔽や協力した事実が明らかになれば、処罰を免れることは出来ないと続けるプリバティ。その言葉を聞いた紅蓮は、剣を抜き、指揮官の首元にあてがう。

酒を飲みに来ただけで煩わしいことには巻き込まれたくない、指揮官の死を見たくないなら道を開けよとプリバティたちを脅す。プリバティはそれに従い、部隊を紅蓮の移動動線から外れるように指示を出す。


そして現在、指揮官と紅蓮を乗せたエレベーターは地上に到着する。紅蓮は指揮官にすまないなと謝罪し、指揮官は大丈夫だと返す。

EPISODE.2清風明月

カウンターズと連絡がつく。座標を確認して準備ができ次第向かうと言うラピ。目の前で指揮官が拉致されたのを見たため、中央政府には特に何の疑いもかけられていないようだ。

連絡の内容を紅蓮に伝える。紅蓮はそれは頼もしいと返した後、ともに杯を交わせる友に出会えたのが久しぶりすぎて、軽率なことをしてしまったと再度謝る。指揮官は自分も楽しかったから気にするなと返す。カウンターズを待っている間、何もせずにいるのは惜しいと、力を貸してほしいと言う紅蓮。何のことか分からない様子の指揮官に、百聞は一見に如かずと、自分についてくるように言う。目的の場所へ着き、あそこを見ろと言う紅蓮。言われた先にはラプチャーがおり、その周りに牛がいた。牛を確保するためにラプチャーを誘導してほしいと言う紅蓮。ラプチャーは人間が先に攻撃しない限り、人間に対しては長距離武器で攻撃してこないらしいので、牛が巻き込まれないように、囮になって誘導してほしいということだ。

指揮官がとりあえずやってみると言って、誘導をする。すぐ後ろでラプチャーの駆動音が聞こえるほどに近づかれた時、紅蓮がこのくらいでいいだろうと呟く。途端に音は消え、振り返ると紅蓮の姿と微動だにしないラプチャーたち。剣でラプチャーを倒せるとは思ってもみなかったと指揮官が言うと、無理もないと答える紅蓮。ラプチャーが近接戦闘でどう行動するのか誰も知らないため、中長距離で戦っていること、過去にそれを調べるための近接戦用部隊が組織され、自分がその唯一の生き残りであることなどを説明してくれる。話を切り上げ、邪魔者もいなくなったので牛たちの様子を見に行く。これから何をすればいいか指揮官が聞くと、紅蓮は牛たちの糞を集めてほしいと言う。紅蓮が見張りをし、指揮官が糞を集める。それから手押し車で集めた牛糞を紅蓮の後に続いて運ぶ。運びながら紅蓮は口笛を吹く。地上の風を肌で感じ、爽快な気分になる。

EPISODE.3世界万事

牛糞を平地に広げた後、紅蓮に案内された小川で軽く体を洗い、休息をとっている。アオガエルを掌に載せて戯れる。地下に行けば映像でしか見られない光景だから、よく見ておくようにと告げる紅蓮。満足したようなカエルが小川の中へ飛び込む。自分たちも帰ろうという紅蓮。その前に味わうがいいと言ってリンゴを指揮官に投げ渡す紅蓮。アオガエルの体には毒があるから手をちゃんと洗ってから食べるようにと伝える。手を洗いかじりついたリンゴからは、今まで味わったことのない生命の味がした。紅蓮は指揮官にご苦労だったと労いの言葉をかけ、臨時で作った休息所で休むようにと伝える。それから自分はまだ仕事が残っていると、先ほど広げておいた牛糞をクワでかき混ぜ始める。何をしているのかと聞くと、堆肥を作っていると説明する。どうやら紅蓮は趣味で畑作をしているらしい。地上の行く先全てで、こうして畑を耕しているという紅蓮。一か所に長く留まることをしない紅蓮が畑作をするのは一見無意味なことのように思えるが、自分たちが奪還した場所に、生命が満ち溢れ、自分たちがしたことが無駄ではなかったと証明したいのだと言う。

指揮官が紅蓮とともに地上で見たものを思い出し、紅蓮は人間がいない地上の美しさを説く。それから指揮官に人間は世界で役に立つ存在かと問う。指揮官が答えあぐねていると、どうしようもない指揮官だ、中央政府の誰かが聞いたら指揮官は銃殺確定だと続ける。紅蓮が人間も敵に回そうかと心配する指揮官に、紅蓮はラプチャーをすべて倒し、地上を人間に返すのは決して変わることのない鋼鉄のような意志だから安心するようにと告げる。

紅蓮はすることもなく暇をもてあそぶ者がふと思いついた、ただの戯言だと思うように伝えると、つい浮かれて長話をしてしまったと続ける。それから紅蓮は、一休みをしたら、焼いたトウモロコシを食べようと提案する。

EPISODE.4弱肉強食

翌日、カウンターズがいつ頃到着するのかと確認する紅蓮。明日の朝だと答えると、やることは全部やって、やることがないと言う紅蓮。酒を飲むしかないと提案し、これから酒を飲むから、その分の酒を用意しようと言う。酒の作り方を聞くと、蜂蜜酒を造ろうと提案する。蜂の巣から蜂蜜を確保するため、指揮官は紅蓮にもらった布をかぶって蜂の巣に向かう。手に葉っぱをぐるぐる巻いて、火をつけた、松明のようなものを持って蜂の巣に近づく。紅蓮は服の裾をきちんとしまうようにアドバイスをし、蜂に刺されば、下手すれば死ぬこともあると忠告する。指揮官は紅蓮がやった方が安全なんじゃないか聞くと、紅蓮はそれはそうだと肯定する。しかし、それでは意味がない、地上で何かを得るためにはそれなりの覚悟が必要だと、地上での心得を伝える。

指揮官も納得し、蜂の巣へ手を伸ばす。手に力が入りすぎ、蜂の巣を叩いてしまう。大量の蜂が巣から飛び出し、襲い掛かってくる。じっとするように言って剣を振るう紅蓮。蜂の群れは跡形もなくなってしまう。殺したのかと聞くと、指揮官が死ぬと困る、後味が悪いが仕方のないことだと言う。蜂の巣を確保し、元の場所に戻る二人。蜂の巣を切り分け、指揮官に食べてみるようにと言う。言われるまま食べてみると、アークで味わったことのない甘さを感じる。死んだ蜂を思いながらありがたく味わえと言う紅蓮。指揮官が黙り込むと、冗談だと続ける。強者が弱者を思い通りにするのは自然の摂理だ、あの蜂たちが自分たちより弱かったためにすべてを失っただけで誰も悪くないと話す。指揮官が人間とラプチャーも同じだと思うかと聞く。紅蓮はそうだと返す。処分するつもりかと聞き返す紅蓮を無言で見つめる。前にも言った通り、自分がすべきことはラプチャーを全滅させ人間を地上に返すことだと返す。そんな紅蓮に自然の摂理に逆らうのかと聞くと、そういうことになるのかと感心する。とるに足らない存在だと思っていた蜂が、ある日突然人間の王を殺したなら、これほどに愉快なことがあるだろうかと返す。

EPISODE.5桃源郷

紅蓮が杯に昔漬けておいたという蜂蜜酒をなみなみと注ぐ。一口飲んでみると、蜂蜜の味がすると思ったのにと少し残念そうな指揮官。自分も最初はそうだったと笑う紅蓮。何事もそううまくはいかない、そのせいで今回は迷惑をかけたと、改めて今回の騒動について謝罪する紅蓮。おかげでいい経験が出来た、大丈夫だと返すと、それならよかったと言って、やるべきことが全て片付いたので、心ゆくまで飲み明かすことにする。3時間後、酔っぱらった紅蓮に、聞きたいことがあると、話しかける。紅蓮が言ってみるがいいと返すと、指揮官はアークに戻るつもりはないかと聞く。紅蓮はないときっぱり答える。自分は地上が気に入っており、地上は楽園そのものだから、二度とそんなことを聞かないようにと告げる。

紅蓮が遊びに来てくれて楽しかったと指揮官が言うと、紅蓮は自分も同じだが、互いに自分に合う場所があると返す。湿っぽい話はここまでにしようと紅蓮が言うので、再び酒を飲み明かす。二時間後、指揮官が地上に来てすぐの思い出などを語り、談笑する。さらに二時間後、ひどく酔っ払った紅蓮が指揮官に地上に住むつもりはないかと尋ね、紅蓮が責任を取ってくれるならと返す。さらにしばらくして、紅蓮の口笛の音が聞こえてくる。紅蓮が目が覚めたかと問い、指揮官は覚めたのかどうかも分からないと返す。不慣れな場所で体を酷使したうえ、酒も飲んだので疲れるのも無理はないので、もっと寝てもいいと返す。指揮官が紅蓮の横に座ると、紅蓮は酒が入った男女があまり近くにいすぎると、思わぬ事故の原因となりうるから、少し離れて座るように告げる。指揮官はかえってもっと近づく。紅蓮は酔いが醒めるまで肩を貸すと言う。

紅蓮は地下に行っても、地上がどんな場所だったか、地上を完全に人間に返してあげるために、地上をさまよう存在がいることを忘れないでくれと言い残す。指揮官は寝落ちてしまう。紅蓮はここでの時間が指揮官の記憶の中にしっかりと刻まれ、遠い未来の指揮官にいい影響を与えることを願うと呟く。鳥の鳴き声で指揮官が目覚める。やけに大きいラピの声が聞こえ、目を醒ます。合流を完了し、指揮官の健康とメンタルチェックをするラピ。紅蓮はと聞くと、アニスとネオンは、何のことかと嘯く。指揮官が酒臭いことに文句を言うアニス。ネオンが近くに箱があることに気付く。中には肉や果物、野菜にお酒が入っていた。売れば一体いくらになるのかというアニスに、指揮官は地上からのプレゼントだから売ってはダメだと伝える。ラピがチェックを完了し、指揮官の体重が少し増えたことを指摘する。食べてばかりだったってことかと笑うネオン。ラピが指揮官に動けそうかと聞き、問題ないと答えると、ラピは戻りましょうと返す。

感想

人間がアークに逃げ込んだことで、人間がいなくなった地上の美しさが語られた個別エピソード。人間がこの地球に与える良い影響は何かという内容の紅蓮の問いに、どう答えるのが正解なのでしょうか、そもそも正解なんてあるのでしょうか。正直言って、地球の美しい自然を保つためには人間というのはいない方が良いと考えるのが合理的に思えます。そう考えると、人間と人間の作った建物だけ狙うラプチャーの行動原理は、まさしく地球の自然を守るためという何者かの意思によるものなのではないかと考えられます。いずれ来たる地球の破滅を阻止するために、人間を滅ぼすことを目的とした存在がラプチャーなのではないでしょうか。そんな美しい自然が気に入っている紅蓮が、それでも人間のために地上を取り戻そうとするのは、きっと姉との呪いにも似た約束あってのことなのでしょう。だからこそ紅蓮がその約束を守ってよかったと、少しでも思える、そんな存在でいられるように心がけたいですね。

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