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【勝利の女神:NIKKE】エードの個別エピソードを読みました。
この記事の内容には、エードの個別エピソードのネタバレを含みます。
はじめに
個別エピソードの記事、12本目となりました。今回はエードです。個人的な意見なのですが、メイド服はやっぱりエードが来ているようなロング丈のスカートの物が好きです。こういったメイド服は「ヴィクトリアン」という物らしいです。完璧なメイドであり、堅物っぽいイメージのある彼女の個別エピソードはどういった展開になるのか、気になります。
エードについて
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いつも通り、まずはキャラ紹介から。エードはテトラが人類のQOLを向上させるために作った、メイド・フォー・ユー部隊のメンバー。落ち着きがあり、いつも誰かのために奉仕することを考えている完璧なメイド。
EPISODE.1専属メイド、エード
あるのどかな日の昼下がり、急ぎの用事を済ませたが気分が上がらない指揮官は、久しぶりにメイドカフェに行き、元気をもらうことにする。そうしてメイドカフェに来たが、掲示板に「本日より1週間お休み」という告知が貼られている。どういうことか考えていると、メイドカフェのドアが開く。外に誰かいると思ってココアが開けたようだ。ココアにカフェの中へ案内してもらう。中に入るとソーダとエードが挨拶をしてくる。それからココアにテキトーに座ってと言われ、指揮官が座る席を決めると、エードが座ろうとした椅子を後ろに引いてくれた。ココアが、料理は難しいが飲み物なら出せると言うので紅茶を頼む指揮官。エードは紅茶を淹れるためお辞儀をしてからキッチンへ向かう。待つ間にお休みの理由を尋ねる指揮官に、ココアは急にキッチンの水が出なくなりマイティツールズに工事を頼んだが、忙しくて1週間待たないといけなくなったため営業できないと事情を話してくれる。この機会に休暇をとるとココアが話したころ、紅茶を淹れたエードが戻ってくる。紅茶をカップに注いで提供したエードは熱いので気を付けてと注意すると、優雅に挨拶をして指揮官が座っている席の後方へ歩く。紅茶を口にして味わったところで、水が出ないのに紅茶が提供されていることに気づいた指揮官は、どうやって淹れたのか聞くと、念のために他の店から飲み水を買っておいたと説明される。料理を出すのは難しくてもお茶だけでも用意したかったと続けるエードに、指揮官は感心したあと、3人に1週間の予定を聞く。ココアは食べて寝てリフレッシュ、ソーダは散歩や買い物とそれぞれの休暇の予定を述べる。エードにも尋ねると、適度に休みながらカフェの食器を磨いて、今日の指揮官のように客が来た時のためにここで待機するという答えが返ってくる。それは休暇なのかと聞く指揮官に、自分にとってはご主人様を待つこの時間が休み時間なのだと答えるエード。カフェに入った瞬間からエードがメイドとして主人を世話するために、自分へ全神経を注いでいることを感じ取っていた指揮官は、エードが一個人としてゆっくり休めるように思案した後、今回の休暇は自分にまかせてほしいとエードに伝える。エードはその言葉の意図を少し考えた後、1週間専属メイドを所望かと聞いてくる。それは違うと答えようとしたが、ココアが言葉を遮る形で許可を出す。想定とは違う形だが、指揮官はエードを1週間連れ出すことに成功する。
EPISODE.2専属メイド、指揮官
翌朝、一週間の間だけ指揮官の専属メイドになったエードは指揮官室に訪れ、朝食を提供してくれる。それからベッドの布団を整え、洗濯物を回収してと、流れるように奉仕するエード。感心して見つめていた指揮官は本来の目的を思い出し、エードに何もしなくていいと伝える。それから、この一週間は自分がエードのメイドになると続ける指揮官に、困惑を隠せないエード。他の人ではなく自分自身を大切にしてほしいと言いながら、半ば強引に椅子に座らせ、朝食を食べるように促す。それから自分のことをご主人様ではなく名前で呼ぶように伝えるが、エードはあくまでも指揮官は自分のご主人様で自分はそのメイドだからそんなことは出来ないと答える。その言葉に少し沈黙し、気まずい空気が流れる。気まずさを解消するために、メイドカフェで普段受けている接客を真似してコーヒーを注ぎ、おいしくなる呪文を唱える指揮官。そんな指揮官を見てエードは声を出して笑ってしまう。
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それからエードは、自分の人生がメイドとしての生活にばかり注がれていることに対する指揮官の心配に、理解を示しつつも、自分はそれがとても幸せなのだという。しかし、主人としてふるまうのが命令であれば従うと言って、この一週間を指揮官の主人としてふるまうことに決める。何をしようか予定を指揮官に尋ねるエードに指揮官は、主人はメイドに予定を聞かずに自分のしたいことをすると、主人としてのふるまいを指摘する。普段との違いに戸惑い、メイドに対する言葉遣いなどを指摘されながらも、一緒に朝食を食べに行くこエードは決める。
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EPISODE.3好みを見つける方法
レストランに入店し、メイドとしてエードをエスコートする指揮官。レストランのスタッフもエードの方がメイドのような恰好なのに、と不思議そうな様子。椅子を引いてエードの席を用意した指揮官は、エードに何を注文するか聞く。エードは指揮官におすすめを尋ね、指揮官は好き嫌いの有無を確認する。特に苦手なものも特別好きなものもないというエードの答えに、すべて食べてみることで、エードの好みがわかると言って、すべてのメニューを注文することに。頼んだ食事をすべて食べて行くエード。オムライスを特に気に入り、少し早口で感想を述べる。指揮官はよりおいしくなるように呪文を唱えると言って、ケチャップをかけて呪文を唱える。指揮官の真心こもった呪文に嬉しそうなエードはおいしそうに食べ進める。
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食事を終え少し歩いた後、指揮官はエードを宿舎まで送る。誰かが見守ってくれる食事の時間も悪くないと、感想を述べ感謝を伝えるエードに、自分も楽しかったと伝える指揮官。自分のために明日を準備するのは初めてで、残りの1週間に期待してしまいそうだが、それでもいいかとエードが言うと、もちろんですと答える。それからエードは部屋に入る。自分がもてなした誰かが幸せそうにしているのは、想像以上に楽しかったと感じた指揮官は、エード同様に明日に期待しながら指揮官室に移動する。
EPISODE.4欲が生まれる過程
目覚ましの音で素早く目覚める指揮官。メイドとして順調に1日のスケジュールを始められるよう、身だしなみを整えて朝早くにエードの宿舎まで起こしに行く。ドアを数回ノックするが返事がなく、宿舎に入ってみると、エードはベッドの上でぐっすり眠っていた。そっとエードを起こすと、「ご主人様!?」と驚いた様子。まだ寝ぼけているようだという指揮官の言葉に、今は自分がご主人様だったことを思い出すエード。部屋まで来た理由を聞かれると、ご主人様にお仕えしなければならないからと返し、朝食に用意したオムライスをテーブルに置く。起きたばかりだから顔をまず顔を洗ってくるというエードを部屋の外で待つ。それから朝食を食べ始めるエード。レストランで食べたものとは少し違うがこれも美味しいと嬉しそうなエードに、心を込めて作ったと答える指揮官。食べ終わりにスケジュールを確認すると、ゆっくり散歩がしたい、素敵な茶器が売っている店があれば寄りたいと答えられる。指揮官はその言葉に従い、その日は1日中、エードの一歩後ろで見守りながら、アークを歩き回った。エードは一日中楽しそうに笑っていた。一日の終わり、昨日と同様に別れようとしたエードに、一日中歩き回ったから疲れているだろうと、足湯を提案する。少しためらいながらも、お願いしますというエードに、指揮官はタライにお湯を張ってエードの足を優しくマッサージする。真心こもった指揮官の奉仕に、メイドとして学ぶべき点がたくさんありそうだと言うエード。少しして指揮官がマッサージを終わろうとすると、少し名残惜しそうな様子を見せるエード。
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そして別れの挨拶を告げ、エードの部屋を出る指揮官。去り際に戸惑った表情で自分の肩をなでているエードの姿が見えた。
EPISODE.5メイドの欲
そんな一週間はあっという間に過ぎ、いつの間にか最後の夜になる。指揮官のおかげで、自分が好きな料理、何がしたかったのか、何を望んでいるのか、自分自身のことをきちんと理解することが出来たと感謝を述べるエード。
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12時になって自分たちが本来のご主人様とメイドに戻る前に、一度だけぎゅっとしたいと、ハグを求められる。指揮官はそれを受け入れ、ゆっくり両腕を広げる。エードはそっと指揮官に抱きつく。
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12時になり日付が変わる。二人は本来の関係に戻る。「もう話しても…」というエードに指揮官は、エードが自分に何かを頼んだのは初めてだから、もう少しだけこのままでいようと提案する。エードは自分がこんなわがままを言えるのだということを初めて知った、今も時間が止まってくれたらいいのにと思っていると、正直に話す。そして今日のことは忘れてほしい、そうしなければ欲望を隠し切れなくなると伝えて指揮官を押し、ハグをやめる。
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それから、またお会いしましょうとゆっくり頭を下げ、儚い欲を残しつつも優雅な足取りで指揮官室を出て行った。
翌日、工事が終わり、普段通りの営業に戻ったメイドカフェ。入店した指揮官をメイド・フォー・ユーの三人が出迎える。エードに席へ案内され注文を聞かれると、「真心のこもったふわふわオムライス」を注文する。エードはかしこまりましたと言ってキッチンへ向かう。ソーダはそんなメニューあったかと不思議そうにし、ココアはオムライスをそう言っただけじゃないかという。納得したソーダは、エードとの一週間はどうだったかと話題を変えてくる。楽しかったと答える指揮官に二人は、次は自分たちも専属メイドになってあげると提案し、指揮官も楽しみにしてると返す。エードが料理を持ってくる。料理を提供したエードは指揮官に週末の予定を確認し、ティーフェスティバルに一緒に行こうと誘って来る。エードが自分から何かに誘うのを初めて見たと、驚いた様子のココアとソーダをよそに、指揮官はその誘いを受ける。軽く挨拶をしてエードは指揮官の後ろを通り過ぎる。その時エードは指揮官の肩に軽く手で触れる。指揮官はその行為に、隠し切れない望みを指先に込めて意思表示をしたのだと感じ取る。
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真心のこもったオムライスは、とろけそうなほど甘かった。
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感想
常にメイドとして誰かに使えるために生きているエードに、一週間の休暇という限られた時間を自分のために過ごせるように行動した指揮官。戸惑いながらも指揮官の言葉に従って主人として振舞うことで、徐々に自分の欲や望みを理解していくエード。普段は常に誰かのためにだけ行動しているエードが一週間の最後には、ぎゅっとしたいと、わがままを言ってくる。私はこういう、誰かのために常に献身的に生きている女性が、心を許せる相手の前でだけ、自分の欲望を見せるしぐさがたまらなく愛おしく感じてしまいます。ハグするところだけでも既にエードにメロメロなのに、最後にみんながいるところで、しかし他の誰にも分らない、二人の間でだけ伝わるような形での意思表示には、言葉を失ってしまいました。このエピソードを読んで私は、そこはかとない愛(エロス)を感じ、とても満たされました。個別エピソードの中で、明らかに一線を越えている描写のあるニケは何人かいますが、個人的には、今まで読んだことのあるどのニケの個別エピソードよりもえっちだったと思います。