見出し画像

【勝利の女神:NIIKKE】クエンシーの個別エピソードを読みました。

この記事の内容には、クエンシーの個別エピソードのネタバレを含みます。


はじめに

個別エピソードの記事、23本目となりました。今回はクエンシー。順番で行くと本来は、最近実装された、ギロチン:ウィンタースレイヤーになるのですが、読んでみたところ、今開催されているイベント「ICE DRAGON SAGA」のハードの後日談まで読んでからの方が楽しめそうな予感がしたので、いったん後回しにすることにしました。
それと、記事の内容とは全く関係ないのですが、ニケの公式Xで告知されたクリスマスSP放送に関して、アニスと、もう一人のキャラがシルエットのみ公開されました。このシルエットのキャラが誰なのか、色々予想されていますね。私はこれドロシーだったら嬉しいなと思っています。トナカイをイメージしたっぽい角があるので、ドロシーに縁のある、シカから連想してその恰好をしていたりなんて。あと、画像真ん中に、エクシアやディーゼルの宝物が映っているので、新たに宝物が追加されるニケの発表もあることが予想されますが、よくよく画像を見ると、何かぬいぐるみのようなものが見え、ノスタルジア衣装で持っている、ピナのぬいぐるみが宝物として実装されたりとか、妄想しちゃいます。

ぬいぐるみっぽい何か

まあ可能性は低いでしょうが。ドロシーが好きなので、そうだったらいいなという妄想でした。
では個別エピソードに戻ろうと思います。

クエンシーについて

クエンシーのプロフィール

いつも通りまずはキャラ紹介から。クエンシーは、凶悪犯罪者を収容する監獄、更生館に収容されているニケたちの部隊、リアルカインドネスに所属している。同部隊のギルティ同様、ミシリスの実験による特殊な能力を持っており、その能力は脱獄。どこに閉じ込められても必ず脱出することが出来る。人当たりが良く、政治力もあるため更生館のムードメーカーとしてリーダーシップを発揮している。

EPISODE.1脱獄の神

マナに更生の対象である、クエンシーの説明をされる。更生館に入った経緯を尋ねると、最初は大した犯罪をしたわけではなかったが、度重なる脱獄によって刑が重くなったらしい。四方がふさがったところからでも抜け出すため、脱獄の神とも呼ばれ、昔いた更生教官たちが匙を投げたそうだ。他の凶悪犯とは少し違うが、甘く見ていいわけではないと指揮官に注意をするマナ。指揮官が責任をもって構成させると答えると、今度こそクエンシーの更生面談が実現してほしいと言う。そして更生面談が始まる。部屋の扉を開け、クエンシーの名前を呼ぶ。返事がなく怖いほど静かなため、まさかまた脱出したのではと呟くと、もしかして新しい更生教官かという声が背後から聞こえる。驚いて振り返ると、いきなり振り返ったせいで自分の方が驚いたというクエンシー。どこから出てきたかと問うと、最初から指揮官の後ろにずっといたと言うクエンシー。気配が全くしなかったと返すと、指揮官はちょっと鈍いみたいだと言ってくる。それから自己紹介をし、名前を聞いてくるクエンシー。指揮官が名乗ると、今までの教官の中で一番いい名前だと言ってくる。それからクエンシーは、自分は面談を受けるほど悪いことをしたのかと聞いてくる。脱獄の常習犯だと聞いたと指揮官が答えると、クエンシーは自分が脱獄するように見えるかと聞いてくる。指揮官が無言でいると、返事がないということは、そう見えるということかと言うクエンシー。それからクエンシーは、ここには脱出できるような場所や道具はない、手も拘束されていて動かせない、脱獄しているのにここに戻ってくるのは頭のおかしいことだと、自分が脱獄していないことを語る。

面談を始める前から先入観丸出しでがっかりだと言うクエンシーに、なら何故更生館にいるのかと尋ねる。クエンシーはとんでもないことをしでかしたからだと言って、それが何か当ててみるように言ってくる。暴行や殺人かと聞くと、それが指揮官の考えるとんでもないことなのかと笑うクエンシー。それから正解は泥棒だと続け、いつの間にか盗んでいた指揮官の財布を見せびらかす。指揮官に財布を返し、誤解は解けたからこの話はやめにして他の話をしようと、話題を切り替え、アークはどんな感じかと聞いてくるクエンシー。アークが気になるのかと聞くと、閉じ込めれていて長いことアークに行ってないから気になると答える。面談の結果次第でアークで生活できると返すと、そんなことは知っているが、前の教官は面談すらできなかったと言うクエンシー。それはクエンシーが面談に来なかったからだと言うと、外でどんな話を聞かされたのかと心外そうな反応をする。今度また疑ったら黙ってないと、怒ったように言うクエンシーに謝罪をすると、冗談半分で言ったのにすぐに謝られると調子が狂うと言う。クエンシーが更生できるように力を貸すと約束すると、クエンシーは自分が更生したら一緒にマイルドコロッケを食べに行こうと言う。マイルドコロッケを食べた経験や、新登場の味についての情報を話すクエンシーに、指揮官がマイルドコロッケを食べたことがあるのか、なぜアークのことを知っているのかと不思議そうに聞くと、更生館でもアークの情報は入手できるし、特別食で更生館でも食べられる、更生館のことを低く評価しすぎだと返す。

喋ってたら面談時間が過ぎていたので、次の面談で会えたら会おうと言うクエンシー。久々に話が合う教官に会えて楽しかった、今日の面談はどうだったかというクエンシー。一緒にマイルドコロッケを食べに行けそうだと答え、次の面談で会うことを約束する。部屋を出て扉を閉める。もしかすると楽に更生できるかもしれないと、好感触の指揮官。

EPISODE.2嘘つき

マナにマイルドコロッケの話や、アークの情報に関する話を確認する。マナはアークに憧れるようになるため、アークを連想するものは全て統制の対象だと説明する。

このような質問をする理由は何故かと聞くマナに、気になっただけだと誤魔化し、面談に向かう。部屋に入り、話は聞いた、自分に行ったことは全部嘘だったのかと問いかける指揮官。部屋には指揮官の声だけが響き、静寂が漂っている。クエンシーに出てくるように促し、辺りを見回すが、姿が見えない。脱獄した可能性を考慮し、ルートを探すことにする。手がかりが一切なく、諦めてマナに連絡をしようかと思ったとき、ブラインドを上げると、人一人通れそうな狭い通路を見つける。中に入って進んでみることにする。進んだ先で、何者かと取引をしているクエンシーを見つける。

声をかけると、どうしてここにと言われたので、それはこっちのセリフだと返す。取引の相手が誰だったか聞くと、昔更生館で面倒を見てあげた人だと説明される。このルートをどうやって見つけたのかと聞いてくるクエンシーに、どうやって穴をあけたのか、監視カメラからどう逃れたのかと聞くと、質問ばっかりだと指摘される。質問には全部答えなきゃいけないのかと聞かれるので、クエンシーの教官だから知っておくべきだと返す。こんなに質問ばかりする教官はいらないと呟き、教えたら何かくれのかと取引を提案される。ただで教えたらつまらないというクエンシーに、更生館に戻って話そうと言うが、まだ取引が残っていると拒否される。何の取引か聞いても教えてくれないので、一緒に行くという指揮官。クエンシーが何故かと聞くと、一人にしておけないとと返す。その言葉カッコいいと感心し、取引の邪魔はしないようにと条件づけて、一緒に行くという提案を呑むクエンシー。次の目的地へ向かおうとしたとき、クエンシーは指揮官に靴ひもがほどけていると指摘する。その指摘に目を外した隙にクエンシーに逃げられる。次の面談にはちゃんと行くと言い残し、去っていくクエンシーを見失ってしまった。

EPISODE.3甘ければ飲み込み、苦ければ吐き出す

更生館、どこかに行こうとしているクエンシー。どこに行くんだと声をかけると、面談の日じゃないのにどうしたのかと驚くクエンシー。クエンシーが脱獄するんじゃないかと思って来たと答えると、外出と言ってくれないかと返すクエンシー。世間ではそれを脱獄って呼ぶんだと返す。なら自分は毎日脱獄しているみたいじゃないかと心外そうに言うクエンシーに、違うのかと返す。それからクエンシーは、脱獄のことをどうして誰にも言わなかったのかと聞いてくる。脱獄がバレて怒られるかと思ったのに、誰も知らなかったのが意外だったようだ。クエンシーを更生させたいんだと返すと、思ったよりも誠実かもと見直してくる。クエンシーのことが気になるから、クエンシーが何をしているのか知りたいと言うと、自分の正体を見せてあげる、もう把握されてるのかもしれないけど、と言って出発する。その時、クエンシーは以前と同じ手口を使おうとするが、指揮官は靴紐がないタイプの靴を履いている。想像以上に複雑で緻密な脱獄ルート。クエンシーについてルートを通り、古びた室内に入る。そこには数人の在監者が集まっていた。在監者たちと会話するクエンシー。

何をする場所かと聞くと、アジトだと答えれらる。貨幣にボトルキャップを利用して、アークみたいに生活が出来る場所らしい。囚人の一人がクエンシーは更生館の大投資家だと話す。

クエンシーがビジネスを続けていると、囚人のうちの一人がクエンシーの設定した価格に不満を露にする。クエンシーがそれならあなたには売らないと言うと、逆上する囚人。

その場を諫めようと、指揮官が発言するが、こちらにも起こってくる囚人。クエンシーがびっくりして息が上手くできないと言うと、他の囚人たちがクエンシーに味方して、その囚人を追い出そうとする。クエンシーは何だか疲れたから先に休ませてと言ってその場を去る。

更生館に戻り、指揮官がクエンシーを心配して話しかけると、クエンシーは本当に腹立つ、毎日飲んだくれてる時点でアウトだとイラついた様子。どうやら傷ついたような反応は厄介者を追い払うための演技だったらしい。それからクエンシーは、脱獄しか能がないためアークでちゃんとやっていける自信がない、更生館にいる方が楽だと話す。無理に更生させようと頑張らなくてもいいと言われるが、それは出来ないと返し、アークになじめるように責任を取ると返す。クエンシーはそれなら頑張ってみれば、気が変わるかもしれない、期待していると答える。

EPISODE.4くっつき虫

また取引に向かおうとするクエンシー。自分も一緒に行くと指揮官が話しかけると、びっくりした様子のクエンシー。あとでバレたら指揮官が面倒なことになるかもと言われるが、自分で責任を取ると答える。ついてこれるものならついてこいと、挑発的なクエンシー。付いて行ったが、途中で逃がしてしまう。翌日も同様に、クエンシーについていこうとする指揮官。ルートをどうやって作ったのか聞くと、スプーンで掘ったと説明される。感心しながら付いていく。途中で電球が切れ、今回もやはり逃がしてしまう。さらに翌日、部屋に行くとクエンシーはすでにいない。逃走ルートらしき道を見つけ、そのルートに入る指揮官。数十分進んでみるがクエンシーどころかかすかな光すら見えない。また電球が切れ、道を忘れる前に帰ろうとしたとき、ルートが崩壊して道がふさがってしまう。誰かが来るまで待つことにする。何時間も経ち、空腹やのどの渇きがひどくなる。意識が遠のいた時、クエンシーの声が聞こえ、場所を知らせるために声を上げる。クエンシーに見つけられ、少し話したところで意識が切れる。

目を覚ましたのは病院。マナが病院に搬送された経緯を説明し、発見が遅れなくてよかったと伝える。クエンシーの居場所を問うと、クエンシーは指揮官を危険な目に合わせた罪で、当分は窓も内部厚い壁に囲まれた狭い独房で過ごす予定、更生資格を剝奪され、更生面談も終了だと説明するマナ。クエンシーに会わせて欲しいと言うと、クエンシーは指揮官を危険な目に合わせたから駄目だと言う。自分にも非がある、最後の挨拶だけでもさせて欲しいと何とか説得し、最後に挨拶する許可を得る。

EPISODE.5更生の意味

独房の扉を開け、クエンシーに話しかける指揮官。驚いたクエンシーにいないだろうと思ってたと言うと、誰かのせいで警備が厳重になっちゃったと軽口をたたくクエンシー。指揮官の体調を心配し、自分のルートに入ってきたことを叱るクエンシー。指揮官は悪かったと謝る。

わかったならいいと言ったあと、更生の資格も剥奪されたのにどうしてまた来たのかと聞いてくる。最後の挨拶に来たという指揮官に、その言葉は何かと聞くクエンシー。もう一度更生面談をしないか、土下座でもして説得するという指揮官。そこまでして更生にこだわる理由を聞くクエンシーに、一緒にマイルドコロッケを食べたい、アークでもクエンシーに会いたいと言う指揮官。それなら今でも可能だと返すクエンシー。ここは窮屈じゃないか、アークに行けばもっと自由になれると説得を試みるが、結局クエンシーの気持ちを変えることは出来なかった。

ドアがノックされ、時間になったことをマナに告げられる。更生させてやれなくてすまないと謝る。クエンシーは謝る必要ないと返す。別れの挨拶をして部屋を出る。浮かない顔をしている指揮官に、マナはちゃんと話が出来たかと聞いてくる。クエンシーが気がかりだと答えると、指揮官は最善を尽くした、それだけでも十分と励ましてくれる。複雑な気持ちのまま指揮官室に戻る。机の前の椅子まで歩いたところ、机の上にボトルキャップと不格好な形の文字が書かれたメモを見つける。そこには「教官様の部屋素敵!また遊びに来るね 独房は退屈すぎるの 今度マイルドコロッケ食べようね~」と書かれている。クエンシーの言う通り、更生の必要はないと判断する。

感想

全然更生してないでおなじみリアルカインドネスの、本当に更生していないクエンシー。その脱獄という能力のため、更生館に居ながらのびのびと自由に生活しているクエンシー。そのクエンシーが、更生館から出たがらない理由として語った、アークで孤立するんじゃないかという悩みは、心からの物なんじゃないかと思います。それゆえボトルキャップを貨幣として扱い、脱獄して物をいくらでも調達できるというイニシアチブの活きる更生館での生活を選ぶ。その選択の理由はきっと自分の居場所が欲しいという物なのでしょう。自分の居場所が欲しいという悩みは、最近でも、キロやギロチンでそういった悩みがありました。そう考えると、ニケたちは程度の違いはあれど、誰もが自分の居場所が欲しいと思うものなのでしょう。と言うより、ニケに限らず、現実世界の私たち人間も、同様に自分の居場所という物は必要なものなんだと思います。そういう意味で、居場所に悩むニケたちという描写が度々見られるのは、ニケが人間と同じように考え、同じような悩み持つ存在であること、しかし人間とは立場が異なる存在であるため、当たり前に居場所を持てるわけではないということを強調する意図があるのではないでしょうか。

いいなと思ったら応援しよう!