【旅行記】上海に行ってきたよ!①
はじめに
念願の中国に行ってきました~!!いや~楽しかった!!
超大好きなSF小説『三体』の国である中国には前々から行きたいと思ってたんですが、お金や友人や中国語力などのモロモロの条件が揃い行くことができました。三泊四日の旅行の満喫ぶりを忘れないうちに文章化します。
中国に渡航するにあたって気を付けるべきことや絶対必須のアプリなんかがあるのでこれから中国に行こうって人は要チェック!
気を付けるべきこと
中国に行くにあたって絶対絶対気を付けなきゃいけないことが二つあります。それはズバリ、『支払い』と『通信』です。この二つは旅行に行く前にしっかりと調べておかないと大変なことになってしまいます。と言っても、重要な分たくさん情報もあると思うのであっさり目に解説します。
支払いは全部電子だぞ!
まず『支払い』について。いま中国は超超超電子決済が普及してます。なんとびっくりすることに僕は旅行中一度も現金を使いませんでした(ぎょえ~)。上海の空港に降り立ってからまた飛行機に乗って帰るまでただの一度もです。クレジットカードも出していません。ホテルに着いた後は財布も部屋に置きっぱなしでした。じゃあ何でお金を払っていたのかというと『支付宝(Alipay)』という決済アプリです。これが本当にどこでも使えるのです。コンビニ、デパート、屋台、本当にどこでも使えますし多分中国の人は全員使っています。今回の旅行では遭遇しなかったけど、なんと物乞いもこの支付宝のQRコードをもってお金をせびるのだとか。ワオ、近未来!
支付宝を使うにはただアプリをインストールするだけでは駄目です。しっかりクレジットカードの紐づけ、それと電話番号認証を済ませておきましょう。この電話番号認証が日本でないとSMSが受け取れなかったりするのでしっかり日本にいるうちに済ませるのが吉です。
eSIMで差を付けろ
次に『通信』について。どんなに便利なアプリを入れていても通信ができなければ無用の長物ですよね。SIMを買いましょう。僕はチャイナユニコムというところで電話番号付きのeSIMを買いました。eSIMは、契約したらメールでQRコードが送られて来てそれを読み込んで使えるようになる便利なSIMです。6GBで2980円だったかな?三泊四日の旅行だったので、動画とかを見なければこのギガ量で大丈夫だと思います。通信容量もだいじだけど、個人的には『中国の電話番号』付きというのが結構だいじ。通話可能時間はたったの30分しかないのですがこれに救われる可能性もあったと思います。というのも、今回の旅行中友人のクレジットカードが不正利用疑惑で止まってしまったことがあったのです。電子決済しかない中国においてクレカが止まるということは決済できないということになってしまいます。その時は何とか中国の電話番号付きのSIMを持っていたので何とかなりましたが、これがもし一人旅で、中国の電話番号もなかったら…と思うとぞっとします。こういった用途の他にも中国の電話番号でしか認証できないアプリがあったりしてそれを使うのにも必要になってきます。例えば高徳地図。これは中国版Googleマップみたいなもので、電話番号認証すると店や観光名所なんかをお気に入り登録できるようになります。何がどこにあって~と見るのに本当に便利!あと中国版UberEatsなんかも電話番号が必要なのだとか…?
中国版Googleマップという話ついでに言っておくと、中国ではネット規制があるのでなじみ深い大抵のアプリは基本使えません。Google、Twitter、Facebook、LINE、Youtubeなどなど。まあ全滅と思ってください。ただ、SIMによってはVPNという仮想のプライベート通信でネット規制をかいくぐってこれらのアプリを使うことができます。チャイナユニコムのSIMもその一つのようでこのおかげで中国にいる間もGMailやBlueSky、ポケポケなんかを使うことができましたー。実はこの機能がなければ卒業が危うくなっていたという大事件(!?)があるのですがそれは後述。
その他
その他これ知っとかないとまずいな~ということをいくつか挙げると、一つ目英語通じません。英語は国際言語だからどこでも通じる、簡単な単語くらいなら誰でも話すことができる、などというのは大きな間違いです。もし中国語を話す、聞くということに自信がないならおとなしく翻訳アプリをいれていきましょう。有道翻訳というのを使ってみましたがなかなか良かったです。500円の課金で話している言葉をリアルタイムで翻訳できる機能があるのですがそれがめちゃくちゃ便利~!
二つ目、写真撮る場所には気を付ける。写真を撮っちゃいけない場所というのが存在します。特に軍事機密に相当するものについては中国は繊細な国です。空港や地下鉄などの警備設備、飛行機内からの写真(日本がおおらか過ぎるだけで『地図』は中国以外でも基本的に軍事機密です)などは写真を控えた方がいいでしょう。スパイ対策法というものが存在するので、最悪の場合、公安に拘束されたりカメラや携帯の没収もあり得ます。
三つ目、交通ルールについて。現地で見ればわかることですが中国は右側通行です。あと赤信号の時右折可能なので意外なタイミングで車が来ることがあります。譲り合いの意識が薄いうえに電動バイクは本当に無音で迫ってくるので気を付けないと轢かれます。
振り返り:1日目
成田から上海へ
9:45NRT-12:15PVNの飛行機だったのでだいたい6:30くらいに成田空港につきました。慣れてる人は二時間前くらいでもいいらしいけど国際線が初めてということもあって余裕をもって3時間前到着。空港の両替所で100元(2200円分くらい)を手に入れて空港内をフラフラしてました。7時半くらいになると同行者を発見!このとき、お、旅行始まったって感じがしましたね。朝ごはんを探してみんなでフラフラしてたのですが、最終的に保安検査場の中でラーメンを食べました。1300円くらいだったので高すぎて泣いてました。朝ごはんは外で食べた方がいいですね…。
そのまま何事もなく飛行機へ。機内食食べてPSPで遊んでたら気が付いたら上海に着いてました。上海近い!上海の人口は2400万人と非常に多く、東京の倍弱くらいの超大都市です。です…が、飛行機の窓から見えた景色に驚きました。え?荒野じゃん…。茶色い大地がはるか遠くまで広がる虚無の土地が広がっておりました。浦東国際空港は上海市街地の虹橋国際空港に比べて新しくできた空港で上海市街地から遠く離れた東側沿岸部に位置しています。ここらへんはまだまだ開発が進んでいない場所のようですね。上海の半島全体が大都市として開発しつくされているのかと思っていたので意外でした。そして入国へ。
外国人は入国するために入国カードを書いて入国審査を受けなければなりません。ふむ事前情報通り…!外国人用の指紋を取る機械があるのでパスポートと合わせてピッ。入国審査所(ちょっと混んでた)でもう一回パスポートと指紋をピッ。入国完了!ここが、中国…!いまいち実感が湧かなかったのですが、トイレにあったウォーターサーバーの水がぬるいことに一番異国を感じました。中国の人は冷たい水を飲みたがらないらしい。
電車で市街地へ
リニアモーターカーに乗って龍陽路駅まで行きます。空港内の看板に”磁浮”と書いてあるので分かりやすい。料金は50元だったけど有人受付で航空券見せればもう少し安く買えたっぽいです。300kmで移動しながら街並みを見ていましたがやはり異国ですね。うまく説明できないけど建物が日本とは少し違います。シムシティみたいに同じ建物が10個も20個もドドドドって並んでいるところがあったり、こころなしか日本より高い建物が密に並んでいる気がしました。多分建物の遮蔽率に関する法律が日本と違うんだと思います。窓の外、遠くに上海の高層ビル群が見えてきたときは、そうそうこれだよこれ上海だよ!とテンションが上がりました。
龍陽路駅でリニアを降りて上海地鉄に乗り換え。地鉄の乗り方は事前に調べておいたのでそこまで迷わず乗ることができました。ざっくり言うとAlipayで上海地鉄専用のQRコードを出して改札に読み込ませるといった感じです。一応現金が使える券売機も存在しますが基本使いません(同行者は人民元硬貨を手に入れるために一度使ってましたが)。そしてこれを聞くとびっくりするかもしれない、なんと地下鉄に乗るたびに手荷物検査があります!空港の保安検査場みたいに手荷物をX線で調べるのです。なんという厳重警戒…!液体とか持ってるとたまにホニャホニャ言われることがあります。座席はプラスチック製で硬いので長時間乗るとお尻が痛くなります。車内飲食禁止だったのですが僕はうっかりお茶とか飲んでました。うっかりうっかり。
ホテル着
ホテルは人民広場駅で降りてすぐの場所でした。金門大酒店というところで上海の歴史ある四つ星ホテルだそう。でも上海は意外にも物価が東京より安く安い部屋で8000円程度。いいホテルでこのくらいの値段です。多分5000円程度でも普通の部屋に泊まれると思います。南京虫が猛威を振るっていていいホテルでもごくまれにいることがあるという情報がありましたがもちろんそんなことはなく、きれいなお部屋でした。中国にはコンセントの種類が日本で主流のAタイプの他に八の字に並んだOタイプというのがあるそうですがこのホテルはAタイプでした。
全員で7人の旅行で一人は二日目から参加ということで初日は6人、2+2+2に部屋を分けたのですが、ホテルに到着早々問題が発生!後輩のI君がコンセントにたこ足を指したところ爆発して火を噴いたそうな。えっ!?大丈夫か!?部屋の中はちょっと焦げ臭いにおいがしていましたが火事にならなくて良かった~。歴史あるホテルなので火事とか起こしたらシャレにならない…。
ホテルのホームページ↓
南京路探索
荷物を下ろした一行は南京路の探索に出発!南京路は上海の非常に大きな通りで様々な商業施設が立ち並ぶ一大観光スポットです。歩行者天国になっていて道幅も広いので昔の秋葉原のような雰囲気だと思います。昔の秋葉原行ったことないけど。場所としてはホテルと外灘の間に位置してます。
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後輩のK君が行きたいと言っていた百ホニャZX(?)という建物を目指してワシワシと歩を進める一行。お腹がすきすぎて途中見つけたケンタッキーでバレルを買ってみんなで分けたりしました。この時は中国語で注文するのすらどうすればいいか分からず同行者の中で一人だけ中国語が話せる先輩に注文を任せてました。みんなで食べながらチキンの味は日本と同じなの?という話をしてたのですが、後輩のI君曰く全然違う!とのこと。言われてみると少し辛いような?サクサク寄りなような?普段食べないので僕はいまいちピンときませんでしたがおいしかったです。
1.5kmくらい歩いてK君の行きたがってたオタクビルに到着!ビルにデカデカと貼られたニディガのポスターに圧倒されました。日本で数か月前に流行ってた(らしい。よく知らない…)ニディガが今中国で流行っているのだそう。それを裏付けるように来る途中にもめちゃくちゃでかい串を持ったニディガコスプレのおねいさんを見かけたりしました。K君はテンション爆上がりしてました。よかったネ!このオタクビルはK君の希望場所ではあるものの実は僕も探しているものがありました。それは『非人哉』のマンガ本!『非人哉』は中国旅行前のちょっとしたリスニング練習としてずっと見ていた中国発のアニメです。主人公は九尾のキツネで中国故事に由来する神仏妖怪がモチーフになったキャラクターたちと現代で生活します。これがめちゃくちゃ面白い!アニメーションが分かりやすくてちょっと何言ってるのか分からないところがあっても話の流れが分かるところが中国語初心者とってベスト!キャラクターもカワイイ!僕は月で月餅を作ってる玉兎のボス、小玉ちゃんが好きです。ということで非人哉のマンガ本があればお土産に持って帰りたい!ということで、僕と僕に非人哉を教えてくれた先輩とでこのオタクビルをくまなく探したのですが…、ない…。全然ない…!ないよォーー!そもそもこのビル日本のグッズが多分8割がたを占めていたのです。おお、日本のオタク文化人気なのね…。オタクビル探索も終盤に差し掛かった頃になってようやく見つけたグッズもちょっとした缶バッジだけというシケっぷり。僕は本、先輩はフィギュアを探していたようですが残念ながら見つけられませんでした。それもそのはず非人哉は2017年のアニメです。もしかして、オワコン…??
デパ地下
南京路で大丸百貨店を発見しました。食べられるものを探して入ってみることに。中は日本の百貨店ということもあって何となく見慣れた雰囲気でした。でもカーブしたエスカレーターや噴水があって装飾はかなり豪華。地下二階のレストラン街に行くと蘭州牛肉面のお店や火鍋、ドライフルーツ、あまり惹かれない中国っぽいお惣菜のお店(?)などなどがありました。この時の僕は初の海外で気圧され気味かつ、早朝に家を出てずっと歩きっぱなしだったということもあってだいぶヘロヘロ気味だったので見慣れたお店を探していた気がします。もしかしたら他のメンバーもそうだったのかもしれません。フロアをくるくる回って結局蘭州牛肉面のお店にしました。壁が無くて開放的な雰囲気で入りやすかった。店員さんと何とか会話すると席にあるQRコードで注文と会計ができる様子。ふーん、便利じゃん。ほどなくして着丼。いただきます。うん美味しい!でも神保町で同じの食べたことあるなあ。中国についてから初のまともなご飯ということもあってか体に染みわたりました。後輩君たちは牛肉面に追加で羊肉の串も頼んでいました。他の人が食べてるの見ると頼めばよかったなぁと思いました。
中国の食事マナーとして、ラーメンを音を立ててズルズル啜るのはよくないという前知識があったのでラーメンはなるべく静かにプチプチ嚙み切って食べてました。食べづらいが致し方なし。僕のスタイルは郷に入っては郷に従えです。
食べ終わると一つ問題が発生。食べ終わったどんぶりどうしたらいいんだろう。パッと見返却口っぽいのは無いけど果たして…?先輩に「店員さんに聞いてみな」なんて言われましたが、ああ無理…。我可以去…(???)、お皿ってなんていうんだろう?お皿を机に置いて…(???)。なんて考えているうちに他のお客さんが机に放置して席を立っていることに気が付いて僕もそうすることにしました。ああ、不甲斐ない。これでも一応2年くらいは中国語をやっているのにこんなことも中国語で言えないとは…。というかまだ中国人と会話してない…。そのあとは暇つぶしと反省タイムを兼ねて同じフロアのスーパーで一人放浪してました。
上海書城
デパートを出ると3人3人に分かれて行動することに。僕、先輩、同期の三人は上海書城という本屋に非人哉のマンガを探しに、後輩君たちは一足早く外灘のビル群を見に行くことにしました。さっき行ったオタクビルはざっと見た感じ本がほとんど売っていなかったので本に特化した店に行かなくてはと思った次第です。10分ほど歩くと書城に到着。6、7階くらいはある大きめのビルですがどうやら全部本屋っぽい!自然とテンションも高まりました。しかし、階をのぼりながらフロアを探索していったのですが次第に暗雲が立ち込めます。オシャレだ、この本屋。しかもかなり贅沢な空間の使い方をしている…。見れば見るほどオタクマンガは無さそうなのです。いくつもの本屋を見てきたから分かりますがこれは無い本屋。その後結局上まで登りましたがありませんでした。児童書コーナーがやや雰囲気としてはかすっていましたがそれでも結局見つからず退店。先輩が日本にいる後輩のためにお土産を一冊買っていました。
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『非人哉』のマンガを発見
書城で敗北を喫した我々は更なる本屋を探して再び南京路へ。非人哉のマンガ入手は今回の旅行の必須ミッションなのでここで引き下がるわけには行きません。それに書城の他に一つ目星をつけていた本屋がありました。それは西西弗書店。地図アプリで少し写真を見た感じ『ある』本屋っぽかったのです。あと南京路探索時にビルの壁にオタクポスターが貼られていたので期待できそうでした。期待できそうですが、果たして…?
ビルの中のどこにあるのか分からなくてしばらく徘徊してましたが何とか西西弗書店を発見しました!早速入ってみることに。ビルの一角にある書店なので書城に比べるとだいぶ小さいですが、やはり『ある』雰囲気。広く浅く大衆向けになんでも置いてそうな感じでした。店内に入ると即センサーに反応あり!マンガが置いてある!そして…非人哉のサンプル本だー!これは絶対ある!早速店員さんにフワフワした中国語で聞いてみました。なんとか伝わったのかマンガコーナーの奥へ案内されました。あ、あるー!!目的のブツを発見し涙を流す一行。…で、でも全部そろってるわけじゃないなぁ。やはりすでに下火なのか…。軽く話し合い一巻だけでいい僕はそこで非人哉の一巻をゲット、先輩は途切れ途切れに買ってもということで見送ることに。そんなこんなで上海旅行の必須ミッション一つ達成しました。
本屋の中をぶらぶらしてるとお絵描きパッドに中国人の書道を発見しました。発財。意味は『お金持ちになる』だそうです。
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SFコーナーもありました。もちろん僕の大好きな『三体』もありました。これが見たくて中国にきたんですよね。中国旅行、完。せっかくだからなんか買うか、ということで三体、ではなく最近日本語版を読んだ同じ作者の『時間移民』を買うことにしました。中国語版三体は既に持っているので(ドヤ)。
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夜ごはん
その後はホテルに本を置いて外灘組も含め全員集合しました。そして南京路の中国系百貨店でご飯を食べようとして失敗する、後輩と60cmぐらいある羊肉の串を買って食べる、ファミマに行こうとしてセブンにたどり着いてご飯を買うなどしました。中国のコンビニは結構安いです。ひと昔ふた昔くらい前の日本のコンビニの値段って感じです。ホテルの値段を調べたときにも思いましたが物価が安いですね。日々物価高と戦っている身としては嬉しい限りです。
②に続く