本「どうしたらいいのかわからない君のための人生の歩き方図鑑」

学校のなやみ
不登校・フリースクール・引きこもり・学級崩壊…

家庭のなやみ
離婚・再婚・ステップファミリー・DV・虐待・貧困・ひとり親家庭…

体のなやみ
若年妊娠・LGBT・性…

心のなやみ
発達障害・パニック障害・摂食障害・リスカ・O D…

非行犯罪のなやみ
万引き・援助交際・違法ドラッグ・暴力…


本書にそって、子どもたちが抱えるなやみ、状況を挙げました。
未成年の子どもたちに寄り添うたーーーくさんのお仕事がありますが、この本読むとそういう仕事の幅の広さを改めて感じます。

それだけたーーーくさんのお仕事があるんだけど、何が難しいって?

それぞれが独立した問題じゃないってこと。
2つ3つ、時にはもっとたくさんの問題を一人の子どもが抱える。
ってことは…
それぞれに関わる大人たちが連携する必要があるってこと。

相談先
自治体(児相、子ども家庭支援センター、保健所、警察、精神保健福祉センター)電話相談・LINE相談・NPO・児童養護施設・病院・子ども食堂・スクールカウンセラー…

本書にそって、相談先を列挙しました。
子どもへの教育も難しいけど、大人が大人に教え導くこと・手を取り合うことはもっともっと難しかったりするんですよねぇ。。

なんでだろうね?
意地?縄張り?価値観に捉われすぎてる?

困った子どもがいたら、そーいうの全部取っ払ってタッグ組みたいよねー!!!




この本というか、相談先を紹介する時にちょっと物申したいことがいくつかあるんです。

その1     希望はある!

手を差し伸べたい大人は意外とたくさんいる。

まず、子どもたちにこれをわかってほしいなぁ。

でも
手を差し伸べてほしい子どもには届かない。

という現実。

その2     相談先を知ることの難しさ

どんな相談先があるのか知ることってけっこうハードル高いんだよね。


その3     相談先それぞれの強みと弱みを知ること

例えば不登校支援。
学校もNPOも児相もコレやってますね。

団体が違ければ、いる人も違う。カラーも違う。
不登校支援っていう大目標は同じでも、それぞれの団体が到達したいゴールも違ってくるかもしれない。
学校は「登校する」がゴールかもしれない。
NPOは「抱いている生きにくさを減らす」がゴールかもしれない。
ゴールが違うからアプローチも変わってくる。そしてそれぞれの団体で資金も違えば、関われる人数も違う。

学校は自分がどんな子どもなのか先生が熟知してくれているというメリットある一方で不登校の根源が蔓延っているというデメリットがある。
NPOは困りごとに柔軟に対応してくれるけど、アクセスが悪い、のようにそれぞれ良し悪しがあるんです。

自分にどんな支援が必要か、子どもがそれを把握するのは難しい(というかそれが分かれば問題は表出しないか笑)。

だからこそ、関わった大人がどこにつなげるか、それを的確にしていきたい。


その4     相談先でできないこともあることを知ること

児相に相談したらこういう解決ができた。
スクールカウンセラーが介入して事態が好転した。
本書では具体例がたくさん載っていた。
もちろんそういう好事例もたくさんあると思う。

でも気をつけなければいけない。

大人に相談した=どうにかしてくれる、と確信する子どもも一定数いる。大人でもできないことがあるし、できることでもすぐにできない場合もある。そういうオトナの事情は子どもには伝わりにくい。



いつも通り思ったことをつらつらと書きました。

広く浅く、子どもにまつわる問題について解説している本だなと感じました!

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