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今日の新聞[2021.7.17]

世論を旧字体で書くと輿論だと思っていた。だが、世論は「せろん」と読み、輿論は「よろん」と読む。別の言葉だと知った。

朝日新聞の「耕論 世論ってなんだ?」(2021.7.17. p.13)で3人の識者が世論について語っている。そのひとり、歴史学者・與那覇潤さんが言葉の違いを詳しく語っていた。世論と書いて「せろん」と読む言葉は「大衆の情緒的な雰囲気を指す」言葉であり、輿論と書いて「よろん」と読む言葉は「理性的な討議を経て吟味される」言葉だと説く。

他の2人の識者は世論と世論の違いについて触れてはいないが、輿論の意味で世論について語っていた。3人の識者に共通する意見は政治家に必要なのは輿論を読み取り、受け止める力だという点だ。

私はひどく納得してしまった。そして新聞のこうしたコラムは輿論を醸成する場所に適しているように思った。

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