【統一教会の問題性】全国霊感商法対策弁護士連絡会が会見 文字起こし②【宗教2世が語る統一教会】
上記動画23:00頃より再開
お読みになる前に
ニコニコニュースの記者会見が会見主催からの要望により一時的に非公開になっております。上記の動画は公式のリンクで無いことをご容赦ください。
2022年7月12日に行われた全国霊感商法対策弁護士連絡会の記者会見の文字起こしです。司会進行中の事務的な会話やマイクトラブル、また不要なつなぎ言葉など一部を省略しております
また、この声明は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の田中富広会長の「安部首相銃撃事件にに関する報道を受けて」で行った記者会見に対する抗議声明という意味合いが非常に大きいものです。
下記動画をご覧になってからお読みいただきますと、一連の流れの把握が十全になると考えます
紀藤正樹弁護士によるコメント
「私は2002年10月25日に殺害された当時衆議院議員だった石井紘基さんの事件で、その日刺された直後にご遺族からご連絡をいただき、病院に駆けつけました。安倍首相と同じ失血死であり、目の前で石井紘基さんは手がつけられない状態で亡くなりましたが、その体験を踏まえるとご遺族がどれほど今つらいのかというのは、正直言ってつくづく思います。1人の政治家を失うというのは、その政治家に関係している人たち全員の利害に関わることです。ご遺族だけではなく、自民党の政治家の皆さん、それから安倍元首相を支援してた人たち、そういう人たちの全人生を奪うことになります。石井紘基さんが亡くなっただけでも私は相当な喪失感でした。ご家族ともずっと以前からお付き合いしており、政治家が1人亡くなるとこんなに大変なんだということを思いました。その後当然選挙もあるわけですよね。当然今度は補欠選挙という問題もあって、そういうことにずっと関わっていく中で、1人の政治家を自分の意見と違うとか、あるいは怨恨とかですね、そういうことで人の命を殺めることがどれほど罪作りなのか、とても重いものだと思います」
「ですから、発言も非常に気をつけたいと思っていますし、安倍首相のご遺族が今いかほどのものかと思うんですよね。自民党の政治家の人たちも、当然悲しみの中に憤りを持ち出し、それは十分わかります。しかしこの事件の背景に何があったか、つまりそのエネルギーを向けてほしいのはむしろ巨悪なんですよ。石井紘基さんは犯人が20時間後に出頭し捕まったんですが、いまだにその犯人の動機とかよく分かってません。カバンの中の私物というのがいまだに手帳も含めて見当たりません。ですので、一体何のために殺害したのか未だに判明しておらず、背後に何らかの組織があったのかもしれません。そういう事件が度々起こるんですよね。今回の事件も単純に個人の怨恨が引き金になったことの背後には統一教会の、かなり過酷な献金ノルマみたいなものがあって、そして家族が崩壊したと、それが怨恨に繋がった可能性もありますよね。そうすると、やはりこの憤りの対象は個々の信者とかに向けられるものではなく、統一教会、巨悪に向かうべきものだと私は思います。誤解なきようにお話を差し上げますが、私はずっと統一教会の問題に関わってきましたが、本当に彼らは反省と言いながら、相変わらず同じことを続けるんですね。それから反省と言いながら、過去の罪は清算しないんですよ。後からも報告があると思いますが、霊感商法とか違法な献金と言われるものはいまだに続いてるんですね。彼らは何やってるかというと、お金を少し返して、他は請求しませんという念書まで取るようなことをしてるんですよね。それをコンプライアンスと言うのならば過去の問題を全て清算し、被害を回復し、罪作りなことをやった事実を、全てつまびらかに明らかにして、そして出直すということならともかく、それをやらない」
「そして今回の事件の遠因を作り出したという意味では非常に問題点は大きく、政治家の皆様もぜひ今回の事件をきっかけに、統一教会に目を向けていただき、日本に巨悪を残してはいけないんだと、やはり巨悪は、きちっとその罪を清算してもらわないといけないということも含めて、統一教会の問題にもっと目を向けてもらいたいなというふうに思いますので、ぜひその点をですね、自民党の政治家もその他の政治家の皆さまも与野党問わずですね、今回の問題というのは他人事ではありませんので、統一教会の問題性に目を向けていただきたいと思っております。私からは以上です 」
郷路征記弁護士(リモートでの出演)によるコメント
「私達は山上容疑者のお母さんが脱会してきた場合、そのお母さんの依頼を受けてお母さんを被害者として、加害者である統一協会に対して損害賠償請求訴訟を提起し、統一教会から献金として取られたお金を回収して、それをお母さんにお渡ししてそれをもとにできうれば、失われた傷ついた家族の絆を回復していただきたい。失われた人生のいくらかでも取り戻しいただきたい。そういった気持ちで仕事をさせていただいています。私達がやっている仕事の限りでは、統一教会は100%の悪であり、山上容疑者のお母さんも、それに派生して山上容疑者自身もその限りでは、統一協会との関係に限定すれば、100%の被害者です。被害者救済に我々の力が誠に小さいがために、他の社会的諸勢力が、そのことに目を向けてくれないがために、政治家の中には却って現実的な力を有している強大な教団に与することによって利益を得ようというようにしているような人がいるがために、救済の手が被害者を助けることができなかった。そのある種の結果、暴発した感情、その結果、なのかなというふうに考えています。その点では、とても我々自身は手一杯必死になってやってるつもりではありますけれども、やはり残念だという、我々の努力の不足を自覚しないわけにはいかないという点があります。 以上です」
顔も声も一切出さない、本日の会見のみ、その後の取材等もなしという前提で統一教会2世信者の方(以下Aさんと称する)の話を聞く機会が設けられた
Aさんの体験談
「本日はこのような形でついたてを立ててお話をさせていただきますことをお許しください。私自身一般の会社員として生活している人間であり、また子供の母親でもある関係上身元がばれてしまいますと、いわれなき誹謗中傷を受けてしまう可能性も考えられますので、今回はこのような形でお話をさせていただきたいと思います、ご了承ください。私は先ほど、2世というご紹介をしていただきましたが、正確には信仰2世であります。母親が、まず、統一教会にいわゆる導かれるという言い方をするのですが、導かれて、母親が統一教会に通うようになってからですね、全てが家のこと全てが統一教会の教えに変わってまいりました。そして私達三姉妹であったんですけれども、私達子供にも教会の教えを強要するようになっていきました。特に私は夫婦関係の良くなかった父と母の家庭環境で育ちましたので、いつも父に流されている母を、娘として同じ同性の女性としてとてもかわいそうだなあと思って育ちました。そんな母が導かれた、いわゆる統一教会の教えを、受け入れることが親孝行になるんだと勘違いをしてしまいました」
「そして母の言われる通り、統一教会のいわゆる名前は伏せられていましたけれど、ビデオセンターというところに通って、そこから洗脳が始まっていきました。そして私は21歳のとき、95年です。36万双の合同結婚式を受けることになりました。その時、協会から言われたことは、『まず、どんな国の人であっても断ってはいけない。そして、どんなに学歴がなくても断ってはいけない。障害があったり、何か経済的に難しい事情がある相手だとしても、断ってはいけません。全てを神に預けて、断っては決していけません』ということを誓わされました。私がその当時は文鮮明のマッチングで、36万双の合同結婚式を受けることになったのですが、相手は韓国人でした。私よりも2歳年下です。その当時私は21歳でしたので、相手は19歳でした。その人は、家もなく職もなく、親もない。そして学歴は、中学中退という人でした。住むところがなかったので、教会に転がる転がり込んできた男性でした。そのような男性が私のいわゆる主体者永遠の伴侶としてマッチングされたわけです。その時、私はその人を断れなかったのは、祝福を受ける前に神に誓わされたからです。学歴がなかろうが、どんななどんな状況の人であろうが、断ってはいけないと言われていたからです。」
「そして3年後、家もない職もない彼は日本に渡ってきて、私と一緒に生活をするようになりました。で、その彼は、気に入らないことがあると、私のことを殴る人でした。私はそのことがとてもつらくて、協会のアベル、いわゆる協会長であるとか、上の者に相談をしました。すると、『それは彼にサタンが憑りついているからだ』と言われました。『あなたの信仰が足りないからだ』とも言われました。あなたがいわゆる蕩減条件といいまして、水行だとか、なんていうんですかね、条件を立てることでサタンが退くと言われているので、まず蕩減条件を立てなさいというように言われ、彼が悪いとは一言も言われることはありませんでした。そして、1年後、統一教会、その当時の統一教会は避妊をしてはいけないと言われていいたので、自然と子供ができました。しかし彼の暴力は収まることはなく、子供ができたとしても、経済的な部分や、身体的暴力、言葉による暴力が、日々続いていきました。子供が生まれたことによって、統一教会では離婚してはいけないと言われていましたけれど、この暴力がいつか娘に向かうのではないかという恐れを抱くようになりました。私はこのことを、母に相談をしたのですが、母は『絶対に離婚しては駄目だ。それは祝福家庭、いわゆる合同結婚式を受けた家庭が壊れることは、サタンが一番喜ぶことだからだ』と言ったんですね。私は正直、彼と離婚がしたかったのですが、母からも協会からも止められていたので、離婚することができずにいました。ただ、彼が私と結婚した本当の理由を知って、私は彼との離婚を決意しました。それは彼が日本での永住権欲しさに、統一教会を利用したということでした。そして、私はそんな彼と結婚生活を送ることが耐えられない、耐えられなくなり、離婚を申し出ました。やはり、協会からも母親からも反対されましたが、最終的には母親の前で暴力を含む振るう彼を母が目の当たりにして、やっとイエスと言ってくれたという状況でした」
「彼とは離婚はできたんですが、母はとっても悲しみました。なぜかというと、統一教会では夫婦でなければ天国に行けないと言って言われていたからなんですね。私がこの祝福結婚を壊してしまったことによって、『娘は天国に行けないんだ』と、とてもとても悲しんでいました。またそんな母を見るたびに、私もとても罪悪感が生まれましたし、私は天国に行けないんだなという思いを抱くようになりました。そんな時に、韓国の教会の人から、再祝福を受けないかと言われました。統一教会では、この結婚が壊れたときに被害者と加害者に別れることになります。私はこの結婚が壊れてしまったのは、いわゆる夫からのDV暴力によって壊れてしまった家庭であるので、私は被害者として認定されて再祝福が認められるということでした。そして私は韓国の教会に繋がっていくことになりました。その韓国の教会から再祝福いわゆる再婚を申請したときに、日本ではですね、140万円の献金を要求されていたんです。でも韓国側の協会長は何と言ったかというと、140万ウォンですと言いました。140万ウォンというのは、日本円で約14万円です。韓国。韓国人が合同結婚式を受けるには14万円でいいんです。でも、日本人が祝福を受けるときは140万円という大金を払わなければいけないのです。これがいわゆる教祖が言う韓国のうら若き乙女を従軍慰安婦として蹂躙した過去が日本人にはあるから、韓国の乞食と結婚させられさせられても感謝しなければならないという根本的なそういう教え、反日的な教えがあるからなんですね。だから日本人はそう、大金を払わされて当たり前。大金を払わされて、感謝しろという言い方をよくしていました。そして私は再祝福を受けることになるんですが、私には娘がいます。その娘を連れて再祝福を受けたんですが、その相手も韓国人でした。その当時は教祖がマッチングしたのではなくて、協会長がマッチングするようなことに変わっていたんですけど、その相手も学歴、職業、年齢、全て嘘をついて申請をしてきた人でした。その人によって私は日本のしんぱんカードっていうんですか、カードを全部使われてしまい、結局夫によって、自己破産をさせられるということになってしまいました。10年間、韓国で暮らしてきたんですが、教祖の死を境に私の中で洗脳が解けて、2013年に、日本に子供を連れて帰ってきた、そういう状況です」
Aさんが安倍晋三銃撃事件に思うこと
「今この事件に対して私の思うことを述べさせていただきます。まず、誤解のないように聞いていただきたいのですが、犯人のしたことに関しては何も何一つ擁護することもないですし、正しいと思ってもいませんが、ただ、人生を統一教会によって破綻させられた身としては、理解できてしまうという苦しい心情があります。やったことに関しては、私は反対をして反対というか、間違っていると思いますが、それだけ統一教会は人生を破壊します。今今日統一教会に関わってきた人たち、また2世と呼ばれる人たちがどんなに苦しい思いでいるかということも私はよく理解できます。この思いがですね、正しい方向に報道されて、今まで放置されてきたこの問題が少しでも解決に向かう方向に進んでいってくれればいいなというふうに思っています」
次回はAさんへの質疑応答を中心にまとめる
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