【旧統一教会の声明に抗議】全国霊感商法対策弁護士連絡会が会見文字起こし①

2022年7月13日 04:46

お読みになる前に

ニコニコニュースの記者会見が会見主催からの要望により一時的に非公開になっております。上記の動画は公式のリンクで無いことをご容赦ください。
2022年7月12日に行われた全国霊感商法対策弁護士連絡会の記者会見の文字起こしです。司会進行中の事務的な会話やマイクトラブル、また不要なつなぎ言葉など一部を省略しております
また、この声明は世界平和統一家庭連合（旧統一教会）の田中富広会長の「安部首相銃撃事件にに関する報道を受けて」で行った記者会見に対する抗議声明という意味合いが非常に大きいものです。
下記動画をご覧になってからお読みいただきますと、一連の流れの把握が十全になると考えます

会見開始にあたり安倍晋三元首相への黙祷が行われる。
司会進行は連絡会の事務局長を務める川井康夫氏。
最初に全国霊感商法対策弁護士連絡会（以下連絡会と称する）の声明文が読み上げられる。

声明文(本日の会見の主旨)

山上被疑者が安倍晋三元首相を死に至らしめた今般の卑劣極まりない行為は、いかなる理由があろうとも決して許されないことです。当会は安倍元首相の冥福を心からお祈り申し上げます。
山上被疑者の母親が統一教会に多額の献金をし、家庭を崩壊させられたことへの恨みが今回の事件の動機であるという報道が事実であるとすればですが、同被疑者の母親の常軌を逸した統一教会への献金をはじめとした忠実すぎる活動のために、どんなに苦しんできたことでしょうか。当会としては、かねてからこのような実情について心から憂いてきたことであり、その意味で山上被疑者の苦悩や教会に対する憤りも理解できるところではあります。　家庭を崩壊させる統一教会の活動について、行政も、あるいは政権を担う当の政治家の方々も、この30年間以上、何も手を打ってきませんでした。今回の行為は決して許されることではありません。この点は重ねて強調したいと思いますが、ただ、こうした問題に対して、社会としてどう取り組むべきかが改めて今回問われているのだろうと考えます。
安倍元首相が統一教会やそのダミー組織の一つであるUPF（天宙平和連合）などのイベントにメッセージを発信することを繰り返し、特に昨年9月12日に行われました『神統一韓国のためのTHINK TANK 2022 希望前進大会』でビデオメッセージを主催者に送り、その中で、文鮮明教祖の後継の教祖である韓鶴子氏に対して「敬意を評します」と述べたこと。これは統一教会のために人生や家庭を崩壊、あるいは崩壊の危機に追い込まれた人々にとって大変な衝撃を与えるものでしたし、当会としても厳重な抗議をしてきたところでございます。　政治家の皆さんが政治的信念に基づいて意見を述べ、あるいは行動されることについて、当会としてはもちろん異議を挟むものではありません。しかし、その献金勧誘行為や信者獲得手法について繰り返し違法である旨の判決が下されている統一教会やそのダミー組織の活動について政治家の方々が支持するような行動は厳に慎んでいただきたいと、改めて切実にお願いしたいと思います。
統一教会の霊感商法の手口による金銭収奪行為や正体を隠してビデオセンターに誘い込んで信者にしていく行為が、信者となった者やその　家族の人生を狂わし、あるいは狂わしかねないものであることについて、今回をきっかけに少しでも皆さんに理解していただくようにお願いしたいと思います。
今回の事件は報道、SNSなどの投稿によって、傷つき苦しむ統一教会の現役信者、とくに2世の信者の方、あるいは3世の信者の方が存在することを念頭に置いていただきまして、取材、報道、投稿は非常にありがたいことではありますが、慎重にされることを望みたいと思います。

山口広弁護士のコメント

「今日の会見の設定を弁護団で決めた理由は、この声明に掲げておられます2と3と4につきます。もちろん、安倍先生の殺害という許されない行為、これは本当に断じて許されないと思います。しかしながら、ご理解いただきたいのは統一教会信者の親の理解を超えた献金行為や、あるいは統一教会の方針に従って合同結婚式に参加して、メシアが指名した、あるいは統一教会が選んだ異性との結婚、合同結婚式への参加を親から強いられて、拒否できずにしてしまったそういう異性の人たちの苦しみがどんなにつらいものかということ。特に親がなぜそのようなことをしたのかということについて、理解できないわけですよ家族は、その家族がどんなに苦しいのかということについてですね、ぜひご理解いただきたい。しかし許されないことです。許されないことですがそれはご理解いただきたい」

宗教2世とは、親が信仰している宗教を同様に信仰している、または信仰していた子を指す。従来、多くの宗教がそのような仕組みを持っていたが、近年の日本では、これが問題視されるようになってきている。
統一教会（現世界平和統一家庭連合）では永遠の愛によって結ばれた理想家庭を築くことを崇高な目的としており親が統一教会を信仰している場合、子供は統一教会を通した結婚を避けるには家庭から逃げ出すほか無いと考えられる

「私どもとしては安倍晋三先生にも、他の政治家に対しても、何回も統一教会の社会悪を考えたら、反社会的団体である統一教会にエールを送るようなそういう行為は止めていただきたい。どんなに被害者が悲しむのか、苦しむのか、絶望するのか。しかも、新しい被害者がそれによって生み出されかねないということについて、政治家として配慮いただきたいということを繰り返しお願いしてきた。しかし、残念ながら反共ということに共感を持つ議員の方々、あるいは統一教会のお金が最初は目的だったかもしれません。この2005年から2010年にかけて、警察が相次いで販売行為について、あるいは献金勧誘に絡む物品販売について検挙して13件、30人以上の統一教会信者が販売行為として摘発され逮捕拘留されました。東京の申請事件では、2人の社長とその部下の幹部2人が、懲役刑の判決を受けております。そういうことがあって資金的には統一教会にとっては厳しい事態になっておりますが、相変わらず伝道行為はやっている。今回の選挙でも、あるいはその前の選挙でも特定の自民党の候補者を組織推薦候補として応援をし、信者組織の動員をかけてやってきたことを私どもは事実として認識している」

「そういうことを考えると、昨日の田中統一教会会長のコメントはあまりにも事実に反すると言わざると言わざるを得ない。統一教会として反省していただいて、こういう家族の悲劇、苦痛について配慮していただきたい。私達が一番許せないのは、山上さんのお母さんが平成14年に奈良地裁で自己破産している。その自己破産は、明らかに過度な献金のためだ。それ以外、考えられない。それを昨日の記者会見では、あたかも他人事のように、その後の献金はないと。おそらく献金させている。借金させても献金させている。カードでの借金をしたために自己破産した信者はたくさんいる、それを白々しく、ああいう形で証言するのは、人前で述べるのは許されない。　そういう意味で、今後政治家の皆さんも、ああいう社会的団体とエールを交換することは本当に慎重に考えていいただきたい。しかしながら、繰り返しになるが、ああいう凶行は許されない。そこは強調しておきたい」

1998年当時統一教会の方で献金がどういった指示、あるいはどういった実態があったのかの参考資料となる動画が流れる

これは極々一部の資料であり連絡会は、統一教会が組織的に多額の献金を強要していた事実を、証拠として何点も何点も把握しているとのこと。

連絡会事務局長渡辺博氏のコメント

「今見ていただいたビデオは、内部の信者の方が統一教会の説教を隠し撮りして私に提供してくれたものです。現在でも同じような形で全ての財産は神様のもの、全て捧げなさいというのが、残念ながら統一教会の教えですから、その結果家庭崩壊になってしまうということです」

「一つだけ持ってきたんですが、単なる本ですがこれを投資協会はいくらで信者に買わせるかというと3000万円です。こんな普通の本が3000万円であり常識外れです。その上信者1人に1冊ではなく、信者1人に4冊も5冊も売りつける場合があります。5冊と言ったら1億5000万です。このような非常識なことがずっと統一教会で行われているということを指摘しておきたいと思います。中身開ければビニールで包装カバーがあるだけのもので、後で見てください。聖書ではなく、文鮮明の御言葉を印刷した本です。なぜ3000万円になるかというと、文鮮明さんの御署名があるからという理由が付け加えられています」

「もう一点、私の方で付け加えさせていただきたいのは今、山口広弁護士から2009年新世事件、新しい世の中、新世という会社が印鑑を売りつけたということで、東京の統一教会信者2名が懲役刑、11月10日に東京地裁でなりました。そのすぐ後に、統一教会の責任者が自分たちの機関紙の中でこういう違法な行為を今後行わないようにすると言わなかった。私達の反省として挙げたのは、政治家との繋がりが弱かったから、政治家との絆がですね、弱かったから警察の摘発を受けたんだと。今後は政治家と一生懸命繋がっていかなきゃいけないというのが彼らの反省でした。私どもがずっと先ほど説明してるように、国会議員の方々、に、統一教会の応援をするのではなく、やめてくださいよと呼びかけている理由もそこにあります。やはり統一教会の被害者にとっては、政治家との繋がりがあるから警察が、きちんとした操作をしてくれないというような思いがずっとあると思います。私どもにもあります。ぜひその点を、国会議員の先生方は、今回の事件を気にしていても考えていただきたいと。私の付け加えたい2点は以上です。」

特商法違反　２００９（平成２１）年２月―１１月
　２００９年２月１０日、渋谷区渋谷１丁目に本店登記のある霊感商法の会社有限会社「新生」（しんせい）の事務所や同社代表取締役Ｐ男の自宅などに強制捜査がなされた。更に６月２日渋谷教会等に、６月１１日に豪徳寺教会等に強制捜査がなされ、同日新生の社長Ｎ男(51)、営業部長Ｑ郎(40)の外実行犯の女性５人が逮捕された。７月１日、実行犯５人が各１００万円の罰金刑を課され、Ｐ男、Ｑ郎両名と「新生」が正式起訴された。いずれもことさら不安をあおって印鑑等を売りつけた特定商取引法違反。刑事裁判は同年９月１０日、１０月５日、１３日、２２日、２７日に公判があり、１１月１０日に判決が下された。「新生」は罰金８００万円、社長Ｐ男は懲役２年罰金３００万円、営業部長Ｑ郎は懲役１年６ヶ月罰金２００万円、二人は共に執行猶予４年。判決は物品販売は統一協会の組織活動の一環であると認定した。

https://www.stopreikan.com/keiji_jireisyu.html

配布資料の説明（配布資料の内容は分からないので一部割愛）

司会進行の川井康夫氏
「配付資料の説明が抜けていたので資料の説明させていただきます。一つ目は本日先ほど私が読み上げさせていただいた声明です。二つ目に声明とあるのはこれは平成30年に連絡会、政治家の方々が、統一教会に体制支援をすることはしないで欲しいと要望を出した、そういう声明になっています」

「その次、国会議員の先生方へと書かれたものと同様の趣旨のものですこの2枚は、全国会議員に議員会館に行って配布させていただきました。その次にある衆議院議員安倍晋三先生と書かれたもの、先ほど声明で触れさせていただいたビデオレターで出演したことに対しての公開抗議文です。議員会館の方に送付したものは受け取り拒否で山口の方の事務所に届いたものは届いたけれども、回答はなかったというのが客観的な事実でございます」

その次が、連絡会の方で集計している商品別被害集計用アンケート、これは直近のものになります。その次が過去5年の被害集計。その次が1987年から2021年昨年までの被害集計ですね。今の被害集計見ると、トータルで言うと1237億超の被害。これはあくまでも我々の方で把握できている被害ですから、これでさえも氷山の一角ということになり、それでもこれだけ莫大な金額の被害が生まれているということです」

「その次の全国弁連通信これも先ほど申し上げた昨年9月、江野を安倍元首相の、基調講演の抜粋が入ったものです。残りの二つは、臨時のこれまでの裁判例の判決概要をまとめたもの。もう一つがこ刑事手続きについてこれまでの経緯をまとめたものというふうになっております」

「今川井弁護士が説明したこの全国弁連通信の表紙がある冊子なんですが、6ページを見てください。6ページに天宙平和連合、この10月17日の日に集会を主催した方が、日曜礼拝、つまり統一教会の集会において、渋谷教会において松濤本部においてですね、こんな講演をしてますということが、ビデオとして流れましたので、それを反訳したものをお配りしましたので、この天宙平和連合の議長のそえじまさんがですね、安倍晋三さんのビデオメッセージを取り付けることになったのかということが自慢加減に語られています。つまり統一教会とは天宙平和連合は一体なんです。明らかに一体なんです」

上記の資料は見つけられませんでしたが全国弁連通信にアクセスできる方がいましたら情報提供していただければ幸いです

②に続く

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