ミーティング#003~現状を共有する~【4EKIKITA WORKS】
こんにちは!この記事を見つけてくださりありがとうございます。
前記事に引き続き、糸魚川駅北エリアで活動する団体へのインタビューと、それに対しての意見・質問交換などを行った、ミーティング#003の模様をお伝えします。
ミーティング#003に関する記事はこちらから。
今回はEKIKITA WORKSです。
【インタビュー】ー大火の記憶を色褪せさせないー
―――お二人の自己紹介をお願いします。
木島嵩善です。
住んでいるところは(会場の)キターレの近くで、糸魚川大火で被災しました。
その時に、子育て世代の若い人が頑張らなきゃいけないのでは、今まで一緒に活動したことが無いから集まってまちのために何かしようと始めました。
大火の記憶や教訓を後世に伝え、本町の活気になる活動をしようというEKIKITA WORKSを立ち上げました。
青木資甫子です。
家族で営むお店が大町にあります。小さい頃から慣れ親しんだまちが被災して、木島さんと同じ気持ちで活動しています。よろしくお願いします。
――――EKIKITA WORKSはどのようなメンバーなんですか?
今は15名ほどで活動しています。駅北エリアに住んでいる人や育った人、または仕事で地域に関わりがある人たちで構成されています。
――――ミライトはどのような取り組みですか?
大火の後、防災の拠点として素敵な公園がたくさんできたのに、市民のみなさんにあまり知られていませんでした。まずは公園を親しみやすく感じてもらうために、公園で行おうと考えました。
また、大火の記憶を風化させないこと。そして、まちのあかりから、子どもたちに希望をもっていてほしいという想いで行っています。
初めて開催したのは3年前でした。もちろん、イルミネーションを制作するのは初めてで試行錯誤しました。
大町潮風市民公園で行い、1日で来場者が500人を超えることもあり、市内だけでなく多くの方に来て頂くことができました。
大火の記憶を発信する良い場になったと思います。
―――――ミライト以外の活動もされているんですね?
夏は小学生向けに商店街をまわるイベントをしたり、復興住宅が完成したときにはワークショップをしたりしました。
―――――みなさんの手応えや感覚としてはいかがですか?
様々な繋がりによって来てくれるので、輪が広がっていくのが嬉しいです。
商店街をまわるイベントでは、子どもたちだけでなくお父さんお母さんも行ったことのない、知らなかったお店を知ることができたという声があったことが嬉しかったです。
夏休みの自由研究イベントとして、電気屋さんで電気の実験などもしたので、商店街のお店が親しみやすくなったのではないかと思います。
――――今年の活動は何をされていますか?
いろいろとやりたい気持ちはありますが、コロナ禍で人を集めるようなイベントができていないので、12月のミライトのみの計画です。
――――活動上の悩みや困りごとは?
15人のメンバーですが、それぞれ仕事や家庭があるので、時間を合わせて活動することが難しいです。
ミライトも、準備は2ヶ月前から始めるのですが、休日や仕事終わりの時間を使っており、人員不足が否めません。
また、大雪でイルミネーションが壊れてしまうなどするのですが、資金面の不安定もあります。
今まではメンバーからの会費や、大火の復興活動支援の市からの補助金、企業からの協賛を募っていましたが、他の方法も考えたいです。
あとは、イルミネーションはじめ備品の保管場所です。毎年増えていくし、大きなものもあるので、困っています。
――――参加者のみなさんに伝えたいことがあればお願いします。
大火を忘れて欲しくないし、もう二度と起きて欲しくない。活性化のきっかけとして明るくしていこうと活動しています。
12月のミライトはぜひ来てくださいね。
【意見交換】ーこれからもずっとー
ーミライトの今後の展望はありますか?
会場となる公園を徐々に広げていって、今年は商店街のみなさんにも話して、商店街全体でできたらいいなと思っています。
ー大火のことを地元の人ですら忘れてきてるので、語り継がないといけないと思います。毎年、何かしらこのように発信していくことが大切です。
ー備品の保管場所に困っているということでしたが、私の活動でも上刈の倉庫を貸してもらっています。想いに賛同してくれる、誰かから借りるのも手だと思います。
【マネージャーからの提案】ープロセスエコノミーは?ー
強みとしては、メンバーが当地域に住んでいるということから、当事者意識が高いということ、メディア掲載が多く、動画映えするということ、復興のシンボルとして分かりやすく、伝わりやすいことだと思います。
どう稼ぐかという点では、毎年クラウドファンディングをするのでは、寄付疲れしてしまうので、不安定な面も大きいですね。
コミュニティ型にしてファンを拡大するのも手かなと。
また、規模の拡大よりも濃度を上げる方が良いのでは?と思いました。
今、プロセスエコノミーという本がばか売れしています。完成作品(イルミネーション)は無料で見ることができますが、それまでの準備を公開し、それらは有料のコンテンツとする方法です。
また、クラウドファンディングの大手サイトであるキャンプファイヤーで「復興」というワードで検索すると、たくさんの事例が出てきました。
ライバルも多いと思いますので、糸魚川だけの独自性や、個性あるポイントなどが伝わると良いと思います。
クラウドファンディグ実施の時は、是非、ご協力します!応援しています!