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鹿屋体育大 駅伝について詳しく紹介 Part1

今回は去年の島原駅伝王者で、近年メキメキと力をつけている鹿屋体育大について紹介していきます!
長年第一工大と日本文理大の2強体制だった九州地区において鹿児島大とともにそれを崩した勢いがあるチームでもあります。

◉大学の特徴

鹿屋体育大は鹿児島県の大隅半島の中心地でもある鹿屋市にあり、体育大学としては日本で唯一の国立大学でもあります。
国立大学ということもあり、鹿児島県のみならず全国から学生が集まってくることも大きな特徴です。
以下、略称である鹿屋体大と呼びます。

◉鹿屋体大の陸上部の特徴と変遷

初出場から全盛期

男子陸上部は1991年から学生駅伝に出場しており、特に2000年の出雲・全日本では共に12位の活躍がありました。
その年は、永田宏一郎という選手が在学していました。全日本の旧1区では区間2位だった第一工大の留学生ラシド・ブラディッド選手を1分30秒も引き離して区間賞を獲得するという伝説の選手です。
今でも全日本旧1区の区間記録保持者でもあり、在学中に出した5000m 13:30.12、10000m 27:53.19、ハーフ1:01.19は日本学生トップクラスの水準となっています。
現在は鹿児島商業高校陸上部の監督を務められており、今でも5000mを14分30秒程度で走るとのことです。すごすぎる...!


2005年頃?? 廃部へ

しかし、永田宏一郎選手が卒業してからおよそ4年後、鹿屋体大は男子陸上部長距離の強化から撤退してしまいました。理由はよくわかりませんが、女子選手の強化が進んで行ったのでそれによるものなのでしょうか?
ただ、それでも小林青選手(現マツダ)など有望な中距離選手は結構在籍していました。


女子駅で撤退による男子駅伝復帰、そして全国へ...!

しかし、そうした状況は2020年に一変します。男子長距離選手が複数人入ってきたのです。
2021年には女子駅伝撤退と引き換えに男子駅伝を強化することを宣言し、再び強化を再開しました。入ってくる選手のレベルの5000mの平均ベストは15分27秒と決して高くはありませんでしたが、毎年自己ベストを更新する選手も多く、年々存在感を増していきました

2023年度は久しぶりに全日本予選に出場。全日本の1枠を狙ってきましたが、最終組で棄権者が出たこともあり、5位に終わりました。

しかし、それでも鹿屋体大は12月の島原駅伝圧勝を掲げ、練習を重ねていきました。
その後、11月の日体大記録会で選手の多くが自己ベストを出し、チームの5000m平均が14分30秒と九州地区の大学ではトップになりました。(高校時代から約1分も更新!)

そして2023年の島原駅伝では4連覇中の第一工大を抑え、見事優勝🥇
同時に2024年の出雲駅伝出場の権利を手にしました。

2023年度の島原駅伝の成績

1位 鹿屋体育大 3:04.56
2位 鹿児島大  3:05.39
3位 第一工科大 3:06.00
4位 日本文理大 3:06.22
5位 長崎国際大 3:07.14


◉2024年度の試練

2023年度の島原優勝で今年の出雲駅伝出場を手にした鹿屋体大ですが、出走選手7人中5人が4年生ということもあり、2024年度は大幅な戦力ダウンが見込まれます(5人の4年生のうち、2選手は2024年度も部に残ります)。残りの2選手も3年生であり、下級生を中心に底上げをしていく必要があります。

以前は第一工大と日本文理大による争いだったのな、鹿屋体大、鹿児島大、長崎国際の台頭により、上記の5校による熾烈な争いが繰り広げられています。さらに、2023年度から強化を始めた志學館大も有力選手が多数入ってきており、今年の全日本予選、島原共に鹿屋体大が優勝することは容易ではありません。

しかし、育成力が高いチームで新入生含めた下級生の底上げが進めば、全日本の1枠を勝ち取る可能性は十分にあります。頑張れ!鹿屋体大!

次回は3月に卒業する4年生の紹介をできたらと思います!

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