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第一工科大 駅伝について詳しく紹介Part1


今回からは九州地区で駅伝を強化している大学を個別にピックアップしていきます。関東地区の駅伝強豪大学に注目が集まるなか、この投稿が1人でも地方の大学にも関心を持ってもらえたらなと思います。
まずは、2000年代から九州地区の強豪校として結果を残し続けている第一工科大から!この大学を語らずして九州地区の駅伝について語れません!

◉大学の特徴


第一工科大は鹿児島県霧島市にある私立大学で、学部は工学部のみの単科大学です。また、全国の中でも数少ない航空工学科があります。
2021年に第一工業大から名称を変更して現在に至ります。以下、略称である第一工大と呼びます。


◉第一工大の陸上部の特徴と変遷

初出場から全盛期

陸上部は1995年から出雲・全日本に出場しており、初出場から29年間でほぼ毎年出場し続けている九州地区屈指の強豪校です。黄緑色のユニフォームが特徴で、これは何年経っても全く変わっていません。
また、陸上部の最大の特徴はなんといっても留学生を長年起用し続けており、留学生人数が制限されるまで(おそらく2009年ごろ)は、2人もしくは3人起用しており、スカウトも比較的よかった2000年代は関東勢に割って入る活躍を見せていました。

成績の低迷...それでも九州地区の王者は保つ

しかし、2010年代に入ると留学生制限やスカウトの低迷などにより、徐々に成績は低迷していきます。かつては九州地区の枠は2枠もしくは3枠あったのですが、2014年以降は出雲・全日本共に1枠のみです。ただ、それでも九州地区では強さを見せつけており、年度によっては日本文理大に敗れて出場枠を逃すこともありましたが、No1の座はなんとか保ち続けていました。特に、島原駅伝は2019年から2022年まで4連覇を達成していました。

通算

出雲  初出場:1995年、出場回数:25回
    最高順位:3位(2008年)
全日本 初出場:1995年、出場回数:26回
    最高順位:7位(2008年)
島原  優勝回数:20回

2023年の異変

しかし、2023年度は大きな試練が待ち受けていました。5月28日の全日本予選は鹿児島大に敗れて2位と本戦出場を逃し、12月5日のの島原駅伝でも鹿屋体育大に敗れて3位と次年度の出雲出場を逃すなど、全国大会の出場をかけた大会で連続で敗退を喫しました。これは僕が調べた限り2000年以降初めてのことです。

昨年度

全日本予選 2位
出雲    18位
全日本本戦 出場なし
島原    3位


ライバル校の台頭

全日本予選で敗退、島原駅伝で3位となった第一工大ですが、決して選手のレベルが落ちたわけではありません。むしろ、2023年度の1、2年生は順調に育成が進んでおり、直近10年では最強チームになれる力を秘めています。
実は九州地区内でライバル校が増えており、そのライバル校に負けてしまったことが要因だと考えています。これまでは、第一工大、日本文理大が九州地区の2強と言われていました。
しかし、2020年度から鹿屋体育大(鹿児島県)と長崎国際大が、2023年度から志學館大(鹿児島県)が、陸上長距離の強化を開始、2020年度以降の国立鹿児島大の台頭により、競争が激化しています。さらに、2022年12月には長年指導者不在だった福岡大に村越忍監督が就任しています。

2023年の島原駅伝でも上位5校が2分20秒以内に入っています。また、2023年度から強化を開始した志學館大も全日本予選、島原に参入してくる可能性もあるため、さらに競争が激化すると思われます。

2023年度の島原駅伝の成績

1位 鹿屋体育大 3:04.56
2位 鹿児島大  3:05.39
3位 第一工科大 3:06.00
4位 日本文理大 3:06.22
5位 長崎国際大 3:07.14

◉2024年度の第一工大に期待!

第一工大にとっては、来年度が非常に大きなターニングポイントになると予想しています。ライバル校が台頭していくなか、全日本予選突破、島原駅伝優勝は簡単なことではないと思います。しかし、選手層はライバル校と比較しても厚く、またピーキング調整も個人的に得意なチームとも僕は感じています。今年は下級生を中心に底上げが進んでおり、来年全国大会返り咲きの可能性は十分にあります。頑張れ!第一工大!

次回は第一工科大の選手について話していけたらなと思います!

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