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2024年10月11日今日の一枚
タイトルを書こうとして気づいた。ここ数回分のタイトルの日付がずれていた。特に指摘もなかったので、タイトルは記号みたいなもので誰も気づかないのだろう。
兼ねてより、距離・気候・時期といい、「本来のポテンシャル以下の評価」とTrackTownJPNなどでも指摘してきた10000m記録会。八王子ロングディスタンスが本気を出してきた。
【八王子LD2024】
— EKIDEN NEWS (@EKIDEN_News) October 10, 2024
10000m・5000mともに日本記録更新狙い。
11月23日 上柚木公園陸上競技場
5000m 10000mに招待選手のみのS組。
10000mS組には田澤廉 鈴木芽吹 篠原倖太朗
塩尻和也 葛西潤 小林歩 田村友佑らがエントリー。
入場料1000円(小学生以下無料)https://t.co/njS7SOhhCh pic.twitter.com/skDil0gSaP
場所や開催時期などは例年通りではあるのだけど、5000mと10000mの2種目開催。そして日本記録更新を狙うと公言するS組を新たに設けることになった。S組のSとはSpeedなのかSpecialなのかSuperiorなのかSuperなのか。よくわからないけど、5000m13分08秒44(2015大迫傑)10000m27分09秒80(2023塩尻和也)の記録更新を目指すというものだ。
これまで日本人選手には手の届かないところまでレベルがあがった参加標準記録を突破しなくても、地域選手権やラベルの高いレースを選びポイントをうまく稼いでいけば、オリンピックや世界陸上に出場はできた。が、それは良くも悪くも「出場できた」というレベルであって、全く勝負そのものには参加させてもらえない。日本人選手のレース展開はテレビ中継にはあまり映らないが、現地で見てると、それなりに辛いものがある。周回数が多い10000mとかは特に。フィニッシュ時は「よくぞ途中でやめずに最後まで走りきった」と思うもん。
オリンピックや世界陸上を見ていて思うのは「まずは標準記録を切ること。勝敗や入賞を語るのは、それからだ。」ということ。今回の八王子ロングディスタンスは国内で標準記録を狙う環境を作るという明確な意図がある。「国内で」というのがポイントで、5000m12分台、10000m26分台のレースに参加するには国外のレベルの高いレースに出なければならなかったが、そのタイミングに合わせるには、年始の駅伝や日本選手権などがあり、日本人選手のピーキングにはなかなか合わせづらいものがあった。さらに欧米のレースに出ようとすると時差調整の必要があり、滞在期間もそれなりの長さが必要になってくる。選手とコーチの移動・滞在費を考えると、円安のこの時期、よほど潤沢な予算があるチーム以外、難しい。だからこそ、国内で。というのが大事になってくる。
近年、日本人選手の10000mの好記録は12月初旬前後に集中している。気温上昇の影響でこれまで好記録が出ていた5月のGGN(延岡)や7月のホクレン(北海道)の記録が伸びなくなってきていた。新年の駅伝・日本選手権のスケジュール。そして気候を加味すると、日本人が記録を狙えるのはここしかない。のだ。
加えて海外での標準突破狙いレースだと集団に入っても欧米選手とのストライドやリズムがあわず流れに乗りづらい。それを考えると日本人選手だけで集団を組み、それをケニア・エチオピア選手がひくという図式だと記録更新の確率がグンとあがってくる。まずは5000mの12分台。そのあとに10000mの26分台が見えてくる。
「作られたタイム」かもしれないが、まずはこれを繰り返し開催していくことで、世界標準に近づいていく。だからこそ、今回、日本記録がたとえでなくとも、ぜひとも継続してもらいたい。たとえ、東京世界陸上にはまにあわなくとも、継続していけば、LAのオリンピックには間に合うはずだからだ。
今日の一枚はパリオリンピック男子5000m決勝ラスト250mあたりか。
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ラスト300mに入ったとき、ヤコブはスクリーンを見上げ後ろの選手を確認したあと、ラスト250mからスパートに入った。エチオピア勢がしっかりマークしているにも関わらず。5000m決勝に日本人選手が出る旅はこれからはじまる。2028年に間に合うといいな。
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— EKIDEN NEWS (@EKIDEN_News) October 1, 2024
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