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「あまこま箱根ロス」正直、売れてほしい。

身も蓋もないタイトルで書き始めたのには理由があります。
この数日、何か書こう書こうと思っていても、
世の中全体が自主規制モードに入っているからか
書いては消し、書いては消しで、なかなか筆が進まない。
ということで、あまりにも本音すぎるタイトルを書くことで
自らに発破をかけようと考えたのです。

「あまこま箱根ロス」はどういう本か?
というのは、目次と闇雲に長いまえがきを読んでもらうとして。

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売れてほしいと思ったのには理由があります。
お金が欲しい?それは確かに欲しい。
一番の理由は「来年も作りたいから」。
ここに尽きます。

ちなみに出版界では本を刷った時点で印税が発生します。
だから、発売後、ツイッターやSNSで鐘や太鼓を叩いても
こちらに入ってくる印税は変わらない。
(増刷されれば、話は別だけれども)
不要不急の外出は控える時期ですし、
「時期が悪かった、しょうがなかったね」と。
諦めもつくのですが、
EKIDEN NEWSのSNSでつながっている人たちには
やっぱり手にとってもらいたいのです。

昨年、特に海外のレースを転戦してみて、
わかったことがあります。
どうやら「駅伝ファン」と「陸上ファン」は
決して重ならないということ。

世界陸上ドーハで至近距離でツイートするよりも

箱根駅伝につながる上尾ハーフや
世田谷246ハーフの結果のほうが反応が大きい。
ページビューを収益にする媒体だったら
そりゃ、そっち偏重になるのは仕方ないけど、
なんだかこのままでいるのはもったいなさすぎると思うのです。

駅伝は面白い。
それはもう、間違いない。
でも駅伝だけにで終わらせずに
この本を入り口として、駅伝ファンたちを
もっと深い「陸上沼」にうずめたいのです。
そうやって「陸上沼」にハマった人が増えると
一年中、送り手も受け手も楽しい。
そうやって見る目が肥えた人が増えてくると
会場の雰囲気もかわってくる。そうすると陸上でも野球やサッカーのように応援や観戦文化が熟成されていくように思うのです。

たとえ、いまはSNSでの反応が悪くとも、
この本で報告できるというアテがあると
「遠いけど脚を伸ばしてみよう」
と、ぼくらの行動範囲も広がります。
(ふくしま駅伝とか、ベルギーのナイトオブアスレチックとかにも行きたいもん)

ちょうど入稿している真っ最中に
東京オリンピックが延期となりました。
おそらく夏くらいまで、この本に掲載されている
大会は中止、もしくは延期となるでしょう。
スケジュールそのものは役にたたないものとなりましたが、
箱根ロスならぬ、陸上ロス期間を
「近所でこんな大会やってる!」とか
「そこまで言うならホクレン、行ってみようかな」と
妄想を膨らませて埋めてもらえるきっかけとなればうれしいのです。

そしてもう一度、東京オリンピックもいれたスケジュールで
「あまりに細かすぎる箱根駅伝ロスの過ごし方!2021」
を作ってみたい。
誤植も直したいですし。みなさん、ぜひ。

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