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フィールド競技は蹴落とさない。

世界陸上の取材をしてて何が良かったかというと
フィールドの外周であれば、
自由に移動することができるということ。
トラック競技とフィールド競技をいったりきたりしながら、
競技の行方を追うことができます。
おかげでフィールド競技をじっくり腰を据えて
みることができたのです。

ずっと観ていると、とくに走り高跳びや棒高跳びでは
ライバルであるはずの選手がいい跳躍をすると
みんなで祝福するということがわかってきました。
本当の敵はバーの高さやそれを乗り越える自分であって、
競り合っている競技者じゃない。

そして、素直にいいプレイに対しては手放しで褒め称える。
そういうムードがピットからも伝わってきて、
観客にも広まっていきます。
戦いの場でありながら、ピースフルな場でもあるんですね。
それを強く思ったのが、この瞬間。

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走り高跳びでカタールのバーシム選手が一発で2m35の跳躍を決めると
イタリアのタンベリ選手が自分のこと以上に飛び上がって喜び、
バーシム選手に抱きついたのです。
観客だけでなく、選手たちもバーシムの復活を喜んでいる。
世界陸上ドーハのハイライトシーンのひとつは男子走高跳でありました。

とはいえ、タンベリ選手も競技終了後は悔しがってましたよ。

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ひげ半分がトレードマーク。

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