2019年4月4日 今朝の一枚
ボストン・マラソンに取材に行くことが決まって
あれこれネットで調べていたのですが、
市民ランナーのレポートやリザルト記事ばかりで
「これだ!」という情報や記事にはなかなか出会えない。
どうしたものか?と考えて、こりゃ「映画」だ。
「ボストンまるごとを知る映画が必要だ」
という結論にたどりついたのでした。
ただの箱根駅伝好きの市民ランナーが
世界陸上やダイヤモンドリーグまで脚を伸ばすきっかけとなったのは
スティーブ・プリフォンテーンとビル・バウワーマンを描いた
「ラスト・リミッツ」という映画。
NIKEという企業に興味をもったのも、
ああ、これがオレゴンプロジェクトにつながっていくのね?
遠藤日向がトレーニングしているバウワーマントラッククラブって
そういうことか。と映画ひとつですべてが「腑に落ちる」のです。
ボストン・マラソンは爆破事件もありましたから、
それらを描いた映画が二本あります。
パトリオット・デイとボストンストロングの2本。
これを見た上でスポーツライター生島淳さんに相談しました。
「はじめてボストン・マラソンを取材する
ぼくが観るべき映画はなんですか?」
生島さんは答えました。
「それはもう、西本さん。『二番目のキス』一択です。
ボストンにもぼくや、マニアさんや西本さんがいるのです」
と勧められてみたのですが、これが良かった。良すぎた。
ボストン・レッドソックスが好きすぎる独身男性を描いたコメディ映画。
マラソンなんかは一切描かれていないけど、「ボストン」が詰まってる。
パトリオット・ゲーム、ボストンストロングもいい映画ですよ。
でも、この『二番目のキス』。コメディなのに、オイオイ泣いた。
スポーツファンとは何か?家庭と観戦の両立。
そして競技やチームを愛し続けること。
生島さんはMLBシーズンが始まる前はかならずこの映画を観るのだそうです。野球やサッカーも陸上関係なく、「シーズンがはじまる」。
このたまらぬ喜びは世界中のファンが共有できる感情なんですよね。
さて、今朝の一枚はロンドンダイヤモンドリーグでのMariya Lasitskene(マリア・ラシツケネ)走り高跳び選手です。海外での跳躍種目のピットはスーパーモデルの控室のようなオーラがでてまして(棒高跳びも!)心の底から「美しい!」と思ってシャッターを切ります。ラシツケネ選手はシューズ、ピアス、ネイル、ナイキのスオッシュラインまでゴールドがポイントに。ゴールドなのに、ギラギラ感が出ないのはセンスだよなあー。それでは今日もよい一日を。