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知財アナリスト講座を振り返って(コンテンツ講座編)

こんにちは、EKです。
今回は、前回の特許講座編の続編として、知財アナリストのコンテンツ講座を受講した感想をご紹介します。

こちら、私の推しの講座となってますので、特許講座を受けた方は是非ご覧ください!

前回の記事はこちら↓


知財アナリスト、正式名称「AIPE認定 知的財産アナリスト」は、特許講座とコンテンツ・ビジネスプロフェッショナル講座(以下、コンテンツ講座)の2つに分かれていることは前回の記事でご紹介しましたが、今回はコンテンツ講座についてです。

製造業の方や特許をメインに活動している方は「コンテンツはちょっと遠いしな~」と感じられる方が多いかもしれません。
ただ私としては、そのような方こそ受けて頂きたい講座だと思っています。

コンテンツ講座って名前が損してる?

以下のコンテンツ講座のコンセプト図を見ても分かる通り、あくまでも知的財産としてのコンテンツを対象とはしていますが、内容はファイナンス、リーガル、マーケティングなど事業提案に重要な要素が詰まっていることが分かります。

協会HPより

特許講座修了のアナリストの方にコンテンツ講座の印象を聞いたところ、「特許講座の著作権版だと思った」、「コンテンツ業界の話だと思った」などコンテンツという言葉が先行していて講座内容までたどり着いていないのがもったいないと感じています。

ここから、コンテンツ講座を受講して特に良かった点を3つご紹介します。

コンテンツ講座を受けて良かった点

①特許講座を補完

私は、特許講座で足りない部分を補ってくれるのがコンテンツ講座だと思っています。

特許講座では知財情報を起点にしたビジネスの仮説検証を中心に、コンテンツ講座ではコンテンツを起点にしたビジネスプランの組み方とマーケティング・リーガル視点での届け方を中心に学ぶことができます。

特許講座では、情報解析による仮説検証は学べるものの、それを実際にどうビジネスプランに結びつけるのか、商品・サービスをどう届けるのかという点が不足しているため、コンテンツ講座ではそこを補完することができるんですね。

逆に、コンテンツ講座では発想だけに頼らず、客観的な情報解析を元にビジネスプランを組み立てることが重要と説明されますが、方法論まではカバーされていないため、それを特許講座で補完することができるという相互補完関係になっていると私は捉えています(以下の比較表)。

特許講座とコンテンツ講座の比較

知財関連の方だと特許講座から受けることが多いと思いますが、ビジネスプランをどう組むか、どうやってターゲットを決め、商品・サービスを届けていくか、という事業企画上で重要な観点がコンテンツ講座に含まれているため、特許講座を修了された方は受講を強くおすすめします。

実際、シニア知財アナリスト(特許)の認定試験を受ける際もコンテンツ講座の知識やフレームをフル活用しました。

②講座、グループワークが面白い

私は俗に言うコンテンツ業界(音楽、新聞などのメディア関連)の人間ではないので、異業界のビジネスモデルやコンテンツビジネスに関する講義は非常に興味深いものでした。

また、「コンテンツ」を「共感を生み、人の心を動かしやすいもの」という広義に捉えることは非常に勉強になりました。

製造業においても、モノを売って終わりではなく、サービスを通した体験価値を提供することが必要(コトへのシフト)という文脈の中で、「コンテンツ」をもっと活用できるんじゃないかという気づきが得られ、まさに『知的財産』の捉え方が一気に広がるきっかけになりました

また、ビジネスプロフェッショナルという名が付いているだけあり、マーケティングの基本(STP、4Pなど)についても学べたのも大きいです。
以前の自己紹介記事でも書きましたが、特許講座を受けてから特に「ビジネス面」の強化が必要だと感じていたので…。

EKのキャリア全体像

特許講座でも最終日にグループワークがありますが、コンテンツ講座にも用意されています。
実際の企業を例に各種マーケティング/戦略フレームワークを活用しながらリアルタイムにビジネスプランを考えていくのはとても創造性が刺激されました。

また、創造性豊かにアイデアを出しつつも、フレームワークを使って論理的に組み立てつつ、リーガル/ファイナンスの観点で実行性を議論する点は、特許講座にはないダイナミックさがあるんじゃないかと思っています。

③異業界との交流が図れる

やはり同期との交流は特許講座と共通の良いところですね。

ただ、コンテンツ講座の場合はコンテンツ業界の方も一定数受講されるので、特許講座よりも異業種交流感が強いです。
私の受講期は半分が特許講座修了生でしたが、それでもコンテンツ業界の方との交流はいつも新鮮で新しい知見を得られるので、毎回楽しみにしています。

また、先にも書いたとおり、モノづくりの世界が変化してきていて、業界間の境目が薄れていっているのを感じます。
これは逆の視点からも言えることなので、もっと特許講座修了者とコンテンツ講座修了者の交流が進むといいですね。

最後に

ここまで読んで頂きありがとうございました!
私も知財かつモノづくり業界の人間なので「コンテンツ講座って役に立つのかな?」と半信半疑で受講しましたが、予想以上に面白く、勉強になる講座でした(何度も推します)。
受講を迷っている方やそもそも関係ないと思っていた方の参考になれば幸いです。

Twitter(@EK103)もやっていますので、是非感想やコメントなどお寄せ頂けると嬉しいです。

ではまた!

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