UpNoteとNotionの使い分け
結局のところ,Evernoteからの移行先にはUpNoteとNotionを使い分けることにしました。色々と使っているうちにお互いに一長一短があり,どちらかに集約させることが難しいな,という理由からです。Evernoteだったら両方できてたのに,という話ではありません。
UpNoteはフォントが指定でき,ただただテキストを入力するのに向いています。私はテキストエディタに一時的なメモをとるダメな癖があり,よく普通のテキストエディタにちょいちょいとメモをして必要なくなったら消す,ということをしていました。わざわざファイルとして保存しておく必要がないメモなのでぞんざいに扱うのですが,それでも「あれどこやったっけ?」→「あーテキストエディタにメモしていたか。消したよなー。」ということが何度もありました。ちなみに私が常用しているテキストエディタはシンプルなのに多機能・高性能なmi(元ミミカキエディット)です。
これをUpNoteに置き換えたところ,「メモしたものを別に消さなくてもよい」という発想になり,メモの紛失的なことがなくなった,という嬉しい相乗作用。複数のテキストファイルを一つのアプリで管理できる的な使い方ができるのが良いところです。あとはこれに関数電卓機能が付けば求めるものはないんですけどねぇ。
Windowsを使っていたころはめも電卓,Macに移行してからはPlainCalcという関数電卓アプリを使っています。多くのボタンがある「いわゆる関数電卓」ではなく,数式を入力する枠だけがあるタイプの関数電卓です。
初見ではとても関数電卓に見えませんが,数式で記述していくタイプなので,マウスも必要なくキーボードから手を離さなくてもよいというメリットがあります。より複雑な計算はOctaveに任せてしまえば良いと割り切れば,シンプルに越したことはありません。Windowsを使っていた頃には自作しようと試みたことがありますが,仕事が忙しい時期だったのもあって断念。この機能をUpNoteに実装してくれないかな。
一方でNotionはというと,初めはできることが多すぎて何が何やら分からなかったのですが,少しずつ使い方というか使い道が分かってきました。現在は「資料を分類して整理する」ことに使っています。まぁ初期状態を思い出してみれば,そもそもそんなツリー構造だったよな,と。せっかく情報の集約ができるので,ローカルファイルへリンクを張ることができたり,フォントを変えることができたりすれば言うことがなかったのですが,現状ではファイルはクラウド上にあるものしか対応していません。自分でフォルダ分けしているローカルのファイルを,別の目的でまとめ直したり,ファイルの内容についてちょっとコメントを加えたり,って結構需要はあると思うんですけどね。「file://」さえ使えれば・・・って感じでしたが,これはこれで。
ちなみにNotionは関数電卓的な使い方をすることができます。Excelみたいな感じ,といった方が良いかもしれません。ちょっと手順が面倒なので,単純計算で使う気にはなりませんが。
UpNoteもマウスDnDでノートブック間を移動できるようになると更に便利になると思います。ちなみにEvernoteを使っていた主目的であるWebクリップはどっちでも良いかな,という感じです。UpnoteはEvernoteよりも正確に記事だけを保存してくれますし,Notionは複数ページにまたがるページをまとめてクリップしてくれます。このあたりは使い分けですかね。