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空想エヂマ会 第11回目は「シャルドネ」です。

白ワインの女王とも言われている「シャルドネ」をテーマにしました。
世界中で広く栽培され、もっともメジャーな品種なのですが、日本での原料用白ワイン用ぶどう品種の生産量では、甲州、ナイアガラ、デラウェアに次ぐ第4位の生産量です。
主要産地としては、1位が長野県で391t、2位が山形県で197t、3位は山梨県で105tです。
(国税庁課税部酒税課 国内製造ワインの概況製造ワインの概況[平成30年度調査分]より)
日本でも北海道から九州まで広い地域で栽培され、リリースしているワイナリーも数多くあり、各地方には特徴のある「シャルドネ」も多く見られます。
樽香がはっきりしていたり、酸が高く辛口だったり、クリーミーでリッチな飲み口であったり。軽快で清涼感があったりと、いろんなスタイルのある「シャルドネ」ですが、選ぶ本数は6本なので、今回は、北海道の「シャルドネ」に限定して選びました。
ここ10年で栽培面積が増え、注目されつつある北海道の「シャルドネ」の現状を見てみたいと思います。

今回のタイトルは『北海道のシャルドネの現状』です。

今回のワインリスト
【山崎ワイナリー】シャルドネ 樽発酵 2013
【北海道ワイン】シャルドネ 樽発酵 2013
【宮本ヴィンヤード】ヴィーニュ・シャンタント シャルドネ2017
【奥尻ワイナリー】シャルドネ 2017
【さっぽろ藤野ワイナリー】シャルドネ2016
【農楽蔵】ノラ・ブラン 2016

シャルドネとは?

フランスのブルゴーニュ地方を原産とする白ワイン用ブドウ品種で、ブルゴーニュの名醸ワインからテーブルワイン、シャンパーニュ等の幅広いスタイルのワインが作られています。
ブドウは小粒で果皮は薄く、ブドウ自体の風味がニュートラルで強い個性はありませんが、地域や生産者によって、いろいろな味と香りのスタイルがあります。
シャルドネ種はピノ種とグアイス・ブラン種(クロアチア原産と思われる絶滅種)との自然交配で生まれたと考えられています。
世界中で栽培されていますが、主な生産国はアメリカ合衆国、フランス、オーストラリア、イタリアです。
日本でも全国的に栽培されていますが、主な産地は長野県で、全国の約3分の1が生産されています。

日本の「シャルドネ」の2013年のビンテージ飲み比べ

北海道を代表する【北海道ワイン】と【山崎ワイナリー】の2013ビンテージの樽香の違いなどを感じながらの飲み比べ

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【山崎ワイナリー】シャルドネ 樽発酵 2013
三笠市の自社畑のブドウを樽発酵、樽熟成したシャルドネ。
【北海道ワイン】シャルドネ 樽発酵 2013
鶴沼ヴィンヤードのブドウを使用して、小樽で醸造。樽熟成したシャルドネ。

北海道各地の「シャルドネ」の飲み比べ

三笠市、奥尻島の2017ビンテージの飲み比べ

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【宮本ヴィンヤード】ヴィーニュ・シャンタント シャルドネ2017
シャルドネ92%。オーセロワ8%。新樽率60%で樽発酵がメイン。

【奥尻ワイナリー】シャルドネ 2017
奥尻島の自社畑のブドウを使い樽を使⽤せず『アンウッデッド』に仕上げています。

札幌、函館の2016ビンテージの飲み比べ

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【さっぽろ藤野ワイナリー】藤野シャルドネ 2016
札幌市南区藤野の自社農園で栽培されたシャルドネを使用。樽熟成10ヶ月で、生産本数273本。

【農楽蔵】ノラ・ブラン 2016
北斗市自家農園産シのぶどうを使い、樽発酵、樽熟成。無濾過で亜硫酸は無添加。

6名だし「シャルドネ」なら集まりそう。
今回は変化球は少なく、直級勝負のようなセレクトになってしまったなぁ。
北海道の「シャルドネ」は酸が強いので、最近のリリースではなく、少し置いたワインをメインにしました。
将来的には「シャルドネ」を使ったスパークリングワインが、これから北海道では増えていくのだろうなぁ。

今回のワインリスト
【山崎ワイナリー】
【北海道ワイン】
【宮本ヴィンヤード】
【奥尻ワイナリー】
【さっぽろ藤野ワイナリー】
【農楽蔵】

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