夏ターム①人口減少社会(現状・課題・対策)(2024-夏-①)
8月に入りました。
今月は土曜日が5回あります。「夏ターム」として、夏に学んでおきたいテーマ5つを見ていきたいと考えています。
例年夏期講習では、試験問題を当てにいっていまして(笑)、夏の時点で大事なところから授業回数に合わせてピックアップして講義をするように決めていました。今年はヤマをはる気はないのですが、それでも5つやっておきたい切り口をあげてみました。
①人口減少社会
②人手不足
③物価高騰
④情報社会
⑤日本の財政・社会保障
第2タームでは、新聞記事をもとにしたドリルの続きをします。より具体的な内容に入っていく予定です。夏の①~⑤はとてもオーソドックスなテーマとなりました。理由はいくつかあります。
今日本が直面している課題はたくさんあって、その根源には今回あげた人口減少、高齢化、情報化などこれまでとは違う「変化」があります。
例えば②の人手不足。「2024年問題」は「物流」「建設」「医師」の長時間労働是正の話なのですが、これは社会の多くの場面に影響していて「深い」問題です。「働き方改革」で最後まで残ったカテゴリーです。最後になった理由もよくわかる難しい課題を、私たちは解決する必要があります。
通常はグローバル化、為替レートの変化など、外国との関係についても大事なテーマです。ただ、今年2024年はあまりにも為替レートの変動が大きいのも事実で、各国の大統領選挙などトップも変わり、変わり目の年で変化が大きすぎる。もちろん大枠はおさえておきたいのですが、出題する側からは「出しにくい」年でもあります。こういう時は国内問題に目が行く傾向があり、①~⑤は国内で完結する話を選びました。③物価高騰で、円安やエネルギー価格の問題など、要素として入れていくとよいでしょう。
今回は各テーマに対して、
<現状><課題><対策>の3つで考えていく作業をしてみます。
対策は、国だけがすることではありません。民間(企業や個人)が取り組むことももちろんあります。国は民間の活動がスムーズになるよう、力を注ぐものであり、民間ができるなら政府は最小限の関わりになるのが通常です。少子化高齢化の社会では、どうしても公の役割が大きくなりがちです。すると財政も膨らむ。「今まで通り」ではうまくいかない、人口減少社会に合った形にしていくことが大事であることをおさえましょう。
今日のテーマ:①人口減少社会
インスタで課題をあげています。
<現状>
・2008年の1億2808万人をピークに、日本の人口は減少している。
・出生数は予想を大きく上回るペースで、減少している。2023年は72万人。
・(番外)世界の人口をけん引するのはアフリカ。
・「少母化」が進む。
・コロナを境に急速に減少。
<課題>
・社会保障制度と財政への負荷が大きくなる
・地域社会に与える影響 市町村の消滅の危機
・働き手の減少 「これまでと同じサービス」は維持できない
・イノベーションにより課題を解決する動き(資本蓄積と技術進歩)
<対策>
・国の少子化対策
・企業の人手不足解決策
働く女性、働く高齢者、日本で働く外国人を増やす。そして生産性向上。
・人手不足に対する国の後押し
時事を見る目は色々あります。仮に入口を決めて入っていくと、他のテーマの内容に到達することが多いです。ですので、すべてのテーマではなく、「気になるテーマから入る」のは理解する上で合理的です。得意な切り口があれば、特に困ったテーマの時、どうにか料理できそうです。
私は「何でも人口減少」でまとめられないか、「何でも情報化」で関連付けできないか、を考えてまとめています。
引き続き、記事等も追ってみてください👩
以下リンクです。(飛べないものもあるかもしれません。その時は改めて、URLを検索かけてみてください。
外国人の在留資格に関する記事 ↓
介護人材の不足、高齢者の増加に関する記事 ↓
人手不足を加速させている原因の一つ?「年収の壁」↓