見出し画像

本日のドリル:生産年齢人口とは(2024-1-⑤)

こんにちは。前回は少子化高齢化のキーワードを扱いました。今日は人口減少問題の関連用語です。人口が減るとどのような影響が出るでしょうか。「社会をどのように維持していくか」を考える時、今までと同じことをするならば、人が減ると困ることが生じます。人口減少を前提にして、これまでのやり方の、どの部分は変えていけるでしょうか。

日々、人手不足のニュースを目にします。「バスの運転手が足りないから、本数が減っている」「外国人観光客が増えたにも関わらず、ホテル従業員が足りないのでフルに予約を受けられない」「無人コンビニ」など。そして住民が減った結果「病院が閉院する」「都心だけれど店がなくなり、買い物『難民』となる」といった、ニーズの減少も生じています。

人口が減ると、社会を支える人も減り、同じようにニーズ(消費)も減るということです。合計特殊出生率は、人口数を維持する水準である2.07をかなり前から下回っていて、現在日本が目指す「希望出生率」も1.8という、人口減少を前提とした水準です。私たちは、人口が減るとどのような社会になるか、何を変えて準備しなければならないかを考えていく必要があるのです。

これは企業も同じです。人口減少だからこそ必要な商品やサービスが増えれば、私たちは人口減少社会を明るく迎えられるかもしれません。単なるネガティブな気持ちではなく、新しい価値を考えるためにも、学びを進めていきたいです。

日経新聞サイトに飛びます。今日のドリル記事です。

早速、知っている・知らない、を分類してみましょう。例えばこんな感じです。

<知っている>
生産年齢人口の人が社会保障を支えている。
この年齢層の人は、労働の中核的な担い手である。
これからますます減少する。
生産活動を維持するにはAIやロボットの活用が必要。

<知らない>  ※( )は心の声👂
生産年齢人口は、15歳~64歳である。(←18~60歳だと思っていた)
戦後のベビーブームは2つある。
生産年齢人口は社会の約6割である。(←意外と多いんじゃない?)
生産活動を維持するには、女性や高齢者の社会進出を促す必要がある。(←今もやっているのでは?)
日本企業の採用はまだ新卒が中心となっている。(←その割には就活厳しいと思う)

短い記事ですが、いろいろな要素が含まれていました。

「女性や高齢者の社会進出を促す必要がある」について。65歳以上の高齢者はこの指標では「経済活動人口」には含まれません。定年の60歳を超えても仕事をしている方は多くいらっしゃいますが、少なくとも65歳までは年齢で一律で区切るのではない、人材の活用を進めていくことが求められます。企業の動きもそうなりつつあります。女性については、税制面、男性の働き方の面でも、社会進出が当たり前な世の中になるための改善はまだまだできそうです。まだ余地があると思われます。

足りない分をAIやロボットで、というのは同時並行で進めていくのですが、今までの当たり前をただ置き換えるのではない、発想が必要となります。しなくてもいいことは減らしていくのも、その1つです。

例えば、宅配便の「再配達」を減らすと、その分人手は他に割くことができます。再配達についても「ロボットを導入しても今までと同じことを継続しよう」とはなっていません。事前に配達日時や受取場所を指定するシステムを作り、消費者が利用することで、双方にとってプラスになる、このような例もあります。

これまで当たり前にしていた「無料」のサービスも見直すことになります。コストはきちんと負担して、それをしている人々の給料に反映させていくことが大事です。過度な負担を従業員に課していると、その仕事をしたい人がいなくなってしまいます。消費者は、対価を負担することも大事です。誰かの「好意」によって安く成り立っていたものは、見直して、料金を上げるか、サービスをなくすかのいずれかになっていきます。

これまでの当たり前が、そうでなくなる社会に向かっていることを、人手不足を考える時には頭に浮かべていきましょう。

年齢で考えるなら、生産活動人口にいる「女性」の活用、これがある意味人手不足を少しでも解消する、取り組みやすい方法です。これまで女性ということでしにくかったことがあるならば、改善していくのです。力が必要な仕事は、ロボットがサポートする。これは男性にとってもプラスになるはずです。

女性が担ってきたこと広い意味での「家事」(名もなき家事、という言葉もあります。誰かがしなければならないこと。昼間に役所や銀行に行くとか)についても、女性がしていくのが「当たり前」ではない社会になります。それを補う新たなサービスが出てくる、新しい価値がつくられていく、そのような未来を考えていきたいです。

記事の中には数字が出てきます。よく「数字は覚えなければいけないですか」と聞かれます。小論文では、重要な数字を2~3個入れるのはアリです。

生まれる人の数が100万人を下回っている(70万人台)ことを、「2023年の出生数は約75万人で、過去最低である。8年連続で減少している」のような感じです。75万と書くか、80万人を下回るとするか、大事なのは誤った数でないことです。覚えられるように、数字を丸くする(約〇人、のように)のも1つの方法です。

=経済時事ドリルはInstagram、X・Twitter、noteでそれぞれ更新しています。複数使うことでテーマを繰り返し目にすることができます。活用していただけると嬉しいです👩

Instagramで「本日のドリル」を確認 ↓

Xで告知や日経新聞記事のシェアをしています。よかったらフォローしてください😊


いいなと思ったら応援しよう!

経済時事ドリル《For  気になるニュース・面接・小論文の下地づくり》 2024年4月スタート
よろしければサポートをお願いいたします!いただいたサポートはクリエーターとしての活動費に使わせていただきます。ご支援に感謝いたします。