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ぼくたちは旅をつづけていこうね、と4歳息子がいった。

「きょうはずっとおやすみだったね。
 ぼくたちは旅をつづけていこうね。
 ずっとここで暮らしていくんだよね」

昨夜、雪景色の湯川温泉街を慎重に走り抜ける車の中で、4歳の息子が言った。唐突に。
どこから出てきた言葉なんだろう。
彼は、毎日が旅のように感じているのかな。
うんそうだね、本当に、そんなふうに暮らしていきたいものだ。

「今日はここで寝ようか」「うん」

今朝は子どもがピーターパンを見たいと言い出し、ディズニーチャンネルを契約してないのでハウス食品の世界名作劇場(懐)のピーターパンを見せていた。

ティンカーベルがウエンディたちに魔法の粉をかけると、子供達は飛べるはず・・・が、飛べない。なんで?となって

そこでピーターパンが
「わかった!楽しいことを考えていないからだよ!」


いいこと言うな〜!ピーターパン!

楽しいことを考えてたら空だって飛べるんだ。素敵。

同じ場所に住んでても、旅しているんだ、日々。

吹雪の合間の晴れ。一瞬雪原が金色に染まった瞬間は撮れず(涙)

今年はお客さんもスタッフも友人も、たくさんの人がネビラキカフェを訪れてくれた。一期一会の出会い&スクランブル飲み会がしょっちゅうあって、そのせいか、年初から比べると、ずいぶん遠くにきたような気がする。

個人的に大きかったのは、移住当初から構想のあった「本のある居場所づくり」を一歩進められたこと。
本が大好きな地域起こし協力隊インターンの森木さんが町に来てくれて、良い刺激をたくさんもらった。彼女と話すうち、なんで自分は子どもの頃に本が好きだったのか考えた。

きっと、退屈してたんだと思う。
だから田んぼを渡る風を眺めたり、川のきらめきをぼんやり見たりして、そして本を読んで、空を飛んでどこかへトリップしていたんだろう。思い返せばあの退屈すらも、いまの私を導くギフトだったんだな。

大学生のときに出会った神楽もギフトだ。
尊敬していた先生が亡くなった直後、毎朝出勤前に1時間くらい家で踊っていた。いつか舞の形は変わってしまうかもしれないけど、いまのうちにできる限り体に刻んでおこうと。そうしたら舞を教わっていた時間がどれだけ豊かなものだったかに気づいた…そして岩手に来たいまは、地縁血縁はなくても、舞をつないできた先人たちとのつながりをも感じられるものになった。すごい素敵な贈り物。

やっぱり神楽がやりたいな。
声を大にして言おう。

神楽がやりたい。


来年は神楽と歌(わ、突然出てきた)を頑張りたいです。

旅はつづく・・・。

ei


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