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人の動きが出ると一気に物事が進む(関係人口の基本)

リソースが少ない地方の人の集め方

西和賀町は岩手県内で最も人口減少率や高齢化率が高く(51%超え!)、近所を見渡しても人がいないというのが現実です。夫婦2人で切り盛りできるサイズ+αでお店を設計しましたが、順調に客足も伸び、食洗機を導入したり、厨房を拡張したりお店の規模も少しずつスケールアップしています。

設備にお金をかけたり、導線の効率化を図るなど、できる限りのことはやりますが、やはりいちばん必要なのは人です。

おてつたびから広がる地域の可能性

カフェの可能性も広げるため、今年はおてつたびというサービスも活用しました。

5月の連休と5月は週末ごとにおてつたびで人を募集してみるというかなりチャレンジなことをしてみましたが、募集を開始してすぐに応募が殺到するなど、勢いに驚くと同時に、今まで頼める人が限られている中だったので、申し込んでくれた方にお断りボタンを押すのが申し訳なくなるくらい、おてつたびというサービスに感動しました。

来シーズンも募集するかもしれませんのでフォローお願いします!

実際来てくださった方々は皆様素晴らしい方々ばかりで、学生だけでなく社会人の方も来てくださったりとバリエーションが豊かだったためか、カフェで働くアルバイトの方とも交流が生まれたりとおてつだい以上に地域にいい効果をもたらしたと思います。

カフェで働く高校生のアルバイトの方はちょうど進路で悩んでいましたが、こうやって全国を旅しながら色んな生き方を経験するのもありなんじゃないかという気持ちになったようです。

こちらが受け入れ慣れしていなくて、わざわざ遠くから来てくださるので過度なおもてなしをしたりと、疲れも出ましたが旅人にもカフェを手伝ってもらえる体制づくりは一気に進んだと思います。

おてつたびで来てくれた方の一人が素敵なエッセイを書いてくれた

住み込みバイトの募集をしてみる!

西和賀町は春(4月末〜5月)と秋(10月〜11月初旬)が一番の行楽シーズンで町外からのゲストが多い季節です。秋にもおてつたびの受け入れをしたかったのですが、体力的に難しいと判断し、でもやはり人が必要ということで自身のFacebookで住み込みバイト募集の投稿をしました。

そしたらなんと妻の高校からの友人(mioさん)が中学生の息子さんを連れて来てくれることに!

来るまでの経緯と滞在中の様子

風の人と土の人の交流の大切さ

滞在中、mioさんのやっているPLASの活動のお話を近所の方々に話してもらう機会をカフェで作りました。

PLASアフリカ(ウガンダ、ケニア)のエイズ孤児の支援で現地の団体と連携しながら、就労支援や自立に向けたサポートをしています。

これまでの支援とは、物資を送ったり設備を整備したりで終わっていたことが実はきちんと使われていなかったり恩恵を一部の人だけが受けたりと、大切なのはその後のサポートだったりします。

外部の団体が頑張るだけでなく、現地の団体と伴奏しながらそこに暮らす人々の幸せを考えていくというのは非常に共感しました。聞いていて思ったのはこれって日本の都市と地方の関係性にそっくりじゃないかということです。

今の都市と地方の関係性は、優秀な人材を都市に送り込んできたから、地方は代わりにお金をもらうという関係でした。しかし、大切なのはお金をもらったあとにきちんと未来に投資して自立をしていくことだと思うのですが、果たして地方はそれができているでしょうか?

PLASの活動のお話から、自分たちの地域のあり方について深く考えたのでした。

DAKADAKANightとは仲間とやっている駅前だびょんの活動でやりたいことの一つ。風の人(町外の人)に土の人(地元の人)へ自身の活動等を話してもらう場。西和賀のようなところは人の流動性が低いのでどうしても同じ人とばかり関わることに。今回のようにたまに訪れる旅人に刺激を与えてもらうイベントを今後開催したいと考えている。

関係人口と言われますが、難しいことは何もなくて、自分の持つ友人知人を地域に呼び込み、そこから地域との関係性を再構築していくことが関係人口の基本だと思います。そもそも友人がいないとか少ないとか、自分の町に連れてきても案内できないとか、もしかしてそういう自信の無さが課題だとすると、その辺の在り方から考えなければならないのではないでしょうか。人の動きが出てくるとイベントが起こったり、未知なることが増えます。普段考えているこうなったらいいのにということを風の人に話し交わることで、物事は一気に進むととても大切な気づきが得られました。

zen

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