子供のアトピーの難しさ
長文です
【子供のアトピーの難しさ】
①
『子供のうちに、早いうちに治したくて』
相談を受けたご両親からはよく聞く言葉。
親としての気持ちは当たり前でしょうしもし自分がアトピーで散々苦しんでるのならそれは尚更の事。
私からすると大人のアトピーと子供のアトピー、どちらが大変かと言うと子供の方が大変です。
代謝も良く薬の多用も少ない、生きてる年数が少なければ【余計な蓄積】も少ないのでその部分では非常に治りやすい。
しかし、重複になるが大変なのは子供なんです。
理由としては3つあります。
まず1つは親が耐えれないから。
特に母親
女性はわが子が病気になったり弱く生まれると自分の責任として心を傷める傾向にあります。
自分がアトピーであれば自分の責任と思ってしまう。
だからこそどうにかしてあげたいと思い…なのですが子供が苦しんでると見てられない。見たくない。
父親は家にいる時間が少ないけど母親は父親ほどじゃないから。
私の観てきた経験の事でいうと、新薬を使わないアトピーの体質改善の過程において不快な症状である痒み、肌荒れ、滲出液の発生は軽減はできても0は不可能だと思ってます。
形は別で例をあげると食中毒菌の毒素が発生してるのに嘔吐や下痢無しで体調が良くなるかと言えば無理というのと同じです。
アトピーの改善はこれよりもはるかに大変なレベルでもあって。
スキンケアの1つをとっても傷もあるから沁みて泣いてしまうから充分にできないとか指導通りにできないんです。
治す為とは言え自分の行動で我が子が泣き叫び嫌がる姿を見てると虐待してるのじゃないかという気持ちさえも出てくる事も。
そしてやったつもりでも不充分であり雑菌にやられ感染症…なども起こったりも。
何より自分ではないから、自分よりも優先したい子供だからこそ待てない。
時間に耐えきれず自分以上に、早急に結果を求めてしまう。
黙って勝手な事、指導以外の事、余計な事をやってしまう。
結果的に遠回りしてしまうという事も多い。
アトピーの改善はまず【方法】という方向性は絶対です。
どれだけお金をかけようが方法が違ってたら出口に辿り着く事はない。
色々やってきた。
病院も鍼灸も漢方もサプリもスピリチュアルも海外での治療も…と言っても自分に必要としている事をやらなければ絶対に良くなる事はない。
ただただ時間はすぎるだけ。
でもその方法が合ってたとしても今度は時間が必要になる。
生まれ持った体質である免疫異常を緩和、改善というのは簡単でない。
単に炎症を抑えるわけではないのだから。
三歩進んで二歩下がる、の繰り返しのアトピーだから。
方法の正解に辿り着いてもかかる時間にとにかく親が耐え切れない。
小さいわが子なら本当に辛くて心が壊れてしまいそうな毎日。
色々と分かっていても辛いものは辛いんですよね。
そして2つ目の理由。
それは子供という状況の厄介さ
内因性の強いアトピーであれば食事はとても重要。
自分が全てケアできてるうちは良いけど幼稚園や保育園で望ましくない、今の普通の食事やお菓子が炎症の元を作り足を引っ張る。
そして生まれてくる、周りと同じ物が食べれない子供の不満。
小学生になり友達同士で遊ぶ状況になったら今まで食べれなかった反動もありお菓子の爆食い、友達の家に行って出されたら異常に食べてしまう事も。
中学生では多感な時期にもなってきて外見を気にする。部活もある。
だからこそリバウンドの症状など論外となってしまう。
受験もあるから勉強に集中できない状況にはなりたくない、させたくない…となる。
高校でも基本は同じ。
恋愛の部分がより強く加算されてさらに受験勉強も大変になるから…とさらに先延ばしになる。
大学はさらに難しい。
実家であっても家に帰ってくる事は激減、一人暮らしでまともに食事ができるというのも少ない。
生活リズムもめちゃくちゃになりやすくお酒の世界も加算される。
そしてそれからの社会人。
休もうにも簡単に休めなくなる。
でも自分の意識も変わったり、アトピーとかと向き合う事も増え収入などもあるのである程度は変わる事があるかと。
と言うよりは以前より悪化した状態が多いので必然的にアトピーと向き合わざるを得ない状態になる。
※
私の経験上多かったのが社会人になってからの悪化⇒薬を使い騙し騙しやってて、どうにもならなくなって相談(30歳前後)が多かったです。
しかし今は早くなってきてる傾向があるし多いです。
20歳前後とかで、と。
治りにくいのは子供より大人だけどこういう状況のため仕方ないと言えば仕方ない、難しいという事なんです。
最後に3つ目。
これは家庭次第の部分なんですが父親と母親で治療方針の違い。
父親がAの治療が良いと思ってても母親はBの治療を…となる時。
②
自分の事なら例え揉めても最悪無視で済みますが子供だとそうはいかない。
お互いの子供だから無関係とはできなくなる。
特に男はすぐ結果を求めやすいので薬を使いたがる傾向が多いです。
でも女性は現実主義が多いので病院でも長期間良くならない、+αでの悪化があると疑問が生まれて何か他の方法はないか?と探す…という形になったりして。
そこに夫が同調したら方向性は同じになるけど治ってない現実を見てもそれでも病院に…はよくあります。
もちろんこれが男女逆のパターンも。
そして時間のロス
今まで観てきた中では、大まかですがこういう事によって子供のアトピーは大変という私の結論。
これを読んだら同調する方もそうでない方も居るとは思います。
そして落ち込む方も
でも1つ断言できる事はアトピーは直接死なないという事。
『心は死んでしまう』
と反論があるでしょうがそれは皮膚が改善した時に心は回復します。
とにかく死ななければやり直しは利くんです。
癌ほど治療の選択が命の選択になるという事では無いので
時間は取り戻せないけどその道が自分にとって間違いだったという事は確信になる。
また治療の方向性の選択肢は少なくなり答えに近付くという事にもなります。
そもそも遅く来る人、色々やり切って
『もう他にない!』という方の方が真剣にやってますよ。
まだ選択肢がいっぱいあるからこそ余裕があり隙もある、他にブレる事も多いのでそういう意味では遅く相談に来る事も悪い事ではないです。
子供のアトピーの改善は大変であり難しい
でも遅くやるからこその良い事、一本道で行ける事があるので悩んでるお父さんお母さんも悲観しないでくださいね。
アトピーは必ず改善します