分子栄養学セラピストの私が初回のセッションで一番大事にしていること
食事・栄養に関するカウンセリングやセラピーでは、何かを食べた方がよい、何かを控えた方が良いというような食事に関する指導がメインだと思われるかもしれません。
当然必要に応じてそのような提案はしていきますが、そういった肉体に作用する栄養をいじるよりも重要なことがあります。
それは、
食べた栄養を消耗させる考え癖の修正です。
私は初回のセッションでは、ほぼ全ての時間をここに費やします。
当然、たったの一回で修正が完了することはありません。
初回では、その方が生まれてきて今日までの間にどのようなことがあって、どのような思考の癖から人生を選び取ってきたのかを一緒に解明していきます。
ひとまず現状を確認した上で、これから進む方向を合わせていくのです。
そうすることで涙が止まらない人もいますし、感嘆の声を上げ続ける人もいます。
苦笑いする人や、大笑いする人もいます。
セラピーが終わる頃には、皆さん自分の過去を肯定し(それどころか称賛し)これからの新しいバージョンの人生にワクワクされています。
そうなって初めて、食事の具体的なアプローチを提案し始めます。
初回のセッションで、食事の提案はほんの数分で終わります。
セラピストになりたての頃は、とにかく私を選んでくださったクライアント様に早く元気になって頂きたいと思い、初回から計画的にどんどん食事の修正やサプリメントの提案をしていました。
それでも一定の成果はあるのですが、その方が抱えている根本的な苦痛に大きな変化は起こせない印象でした。
自然に今のやり方に変化して行くと共に、セラピー中に転職をしたり色々なことにチャレンジする人が増えてきて、その方の人生がダイナミックに変化している手応えを感じるようになりました。
初回にこの認識の共有をすることが、その後の栄養セラピーの成果に大きな違いをもたらします。
私も初回のセラピーは本当にエネルギーを使いますが、クライアント様から倍以上のエネルギーとなって返ってきます。