カウンセリング初期にこの涙を流す人は必ず回復する!
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私は女性の慢性疲労やメンタル障害を多く担当させて頂いています。
ストレスが原因で心身に不調を抱えることになる場合、その不調の原因は何年(時には何十年)も前から始まっています。
大抵の場合物事への自分の反応がストレスの原因となっているので、それは場所を変え、形を変え継続します。
例えていうなら、パワハラが原因で転職しても、またその転職先でパワハラに遭うというようなものです。
本人からすると、常に相手に原因がある(運が悪い)と思うところですが、世界の見え方が変わるとそうでないことがわかってきます。
流石にカウンセリングの初期段階からそこに辿り着くなんてことはありませんが、『初期でここに到達した人はその後の回復が早い』というケースがあります。
それは、
『今まで私はこの体を大事にしてこなかったのに、体は黙って頑張ってくれていた。』
『自分の知らないところで、体がこんなにもたくさんのことをやってくれていたなんて知らなかった!』
『自分の体への感謝の気持ちが込み上げて泣けてきた。』
というような感情にたどり着いた方々です。
実際この感情にたどりついた人は皆さん泣きます。
ああ、(この方の)体が喜んでいるなと感じ、私も感動の涙が込み上げます。
鼻水も出ます。
この気付きに私が誘導しているわけではありません。
クライアント様がこの涙を流す時に、私がどんなカウンセリングをしているかと言いますと、
その方の不調に対して、可能性がある要因を、一切の感情は抜きに生化学的に解説した後
なんです。(カウンセリングですらなかった)
不思議なことに、ここに相手の基本的な知識は全く関係がありません。
医師から接客業からIT系から主婦から、学生から、どんな立場の人でも、科学的な説明でこのゾーンに入ることができます。
ただ、この「説明」ができるのは、一定以上のエネルギーがある方に限ります。
強い慢性疲労がある方にこんな講義めいたことをしても、全く無意味でありただの負担です。
私が科学的な根拠を説明する場合は、相手に引き出されていると言った方が近い気がします。
北海道弁で言えば「しゃべらさる」感じです。
なぜカウンセリングの初期段階でこのゾーンに入った人は回復が早いかと言いますと、
本当の意味で休めるようになるからです。
「早く良くなりたい!」という意気込みで栄養カウンセリングをやっていると、自分の体に鞭を打っている状態が継続してしまうので、回復が遠ざかります。
自分を愛するって本当に大事ですね。
ところでこの現象ですが、
最近カウンセリングの基本を学ぶようになって、ノンバーバルなコミュニケーションの方が力が強いと知って、だからか!と腑に落ちました。
わたしがクライアント様に生化学的な事実を解説するのは、「再び体への信頼感を取り戻す目的」なのです。
だからそれが伝わっているだけ。
何も不思議なことではないということがわかりました。
なんにせよ、カウンセリング中の私の言葉は全部商品なんだと思いました。
大事にしよう。