夫婦円満で一番大事なことは〇〇の栄養療法
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夫に「死んでほしい」と思っていた
私は自分の心身の不調から、分子栄養学にたどりつきました。
私の不調の一因は、酒浸りで稼がない夫でした。
結婚した時にはすでに「住所不定無職」だった彼に、「典型的な看護師とヒモだろう」と結婚を反対する人の方が多かったです。
それでも結婚を選んだのは自分なので、この状況は分かりきったいたこと。
誰も責めることができず、ただただ生活を支えるために働き続けました。
夫の酒の飲み方はどんどんおかしくなっていき、休日は前の夜から一日中飲みっぱなしでサントリーの角瓶が1日で空いてしまう状態に。
まともな会話ができる時間は全くなく、トイレと勘違いして室内で放尿。
風呂場で立ち上がれなくなって生まれたての馬みたいになっている姿を見たときは、情けなくて涙が溢れて来ました。
そんな状態が10年以上続き、いつしか私は夫に対して、
「もう尊敬できるところが見つけられない。」
「目の前から消えてほしい。」
「どっか外で死んでくれないかな。」
そう思うようになっていきました。
分子栄養学に出会う
その後紆余曲折あり、分子栄養学に出会って食事を修正し、サプリメントを摂り入れることで夫は断酒に成功し、私も慢性疲労から脱出できました。
お互いの回復に応じて緊張した夫婦関係がほぐれ、やがて結婚当時のような感情を取り戻すことができました。
この夫婦関係の修復の過程で(今思うと)重要だったと思うのは、
『自分の栄養療法』に集中すること
だったと思います。
私の場合、自分の栄養療法と夫の栄養療法が同時進行だったのですが、後で振り返った時に、まずは自分に集中していればもっと上手く行ったな(自分も夫も楽だったな)と強く思っています。
当時は夫の断酒なくして自分の平穏は無いと思っていたので、同時進行以外の選択肢がなかったように思いますが、この視野狭窄ぶりこそが私のケアを優先した方が良い証拠であったと今はわかります。
自分自身が癒されていないのに、人の心配はまだ早いのです。
栄養療法を始めたからといって数ヶ月で断酒に向かった訳ではありませんから、怒りや悲しみに揺れ動く自分のままで、軽蔑していた夫の心配までする訳なので感情がぐちゃぐちゃになります。
まずは自分を癒すということに集中するということは、「自分を最も愛せる、許せる。」という何をするにも最も大事な部分を整えることに他なりません。
自分が癒されない以上、世界の見え方は変わらないですから、夫もすぐには変わらないわけです。
自分も許せないような人間が人を許せるわけがないので、夫が徐々に回復し断酒に至り、会社に就職してしっかりやり始めても、私は過去を持ち出してずっと怒っていました。
これは夫にとってはたまったものではありません。
いくらやってもやっても、妻は過去を持ち出して「あなたは私を傷つけた、私はあなたを信用していない。」と言ってくるのですから。
しつこい。
このしつこさ(過去のトラウマを克服できない感じ)こそが、慢性疲労から癒えていない状態ではよくあることなのです。
私が心身共に癒されるには2年かかりました。
自分が癒されれば世界が変わる
まずは自分のケアをある程度進めてから、夫のケアに入っていたら、アルコール依存を寛解させた夫をいつまでも責めることをせずに済みました。
言われる夫も苦しいですが、何より過去の夫の行動や言動を思い出しては、今のことのように腹が立ったり悲しくなったりする訳なので、自分自身も相当苦しかったのを覚えています。
こんな妻ならもう一度アルコールに手が伸びても仕方ないかもしれません。
幸い夫はそのようにはならず、今年で8年目?9年目?です。(癒えてしまえばこんなこともどうでもよくなるんですよね笑)
私たちの夫婦関係が本当に戻ったのは、私が癒えてからでした。
過去を思い出すことがなくなり、思い出しても感情が波立つことがなくなりました。
自分が癒されてみると、夫がアルコール依存症になったことに自分が無関係ではなかったことが理解できるようになりました。
無関係ではないどころか、主な原因でした。
私が「自分が稼がないと生活が成り立たない。」と思い込み、夫を信じないまま、「あなたがちゃんと働かないから私が休めないんだ。」と言い続けていました。
私は被害者意識がとても強かったのです。
この被害者意識が、自分をいつまでも被害者でいるように仕立て上げていたのです。
こんな絡み方をされれば、誰でも自信も失うでしょう。
もちろん夫の元々の繊細さもあったと思いますが、結婚相手が悪すぎました。
私が癒されたら、夫がどんどん持っていた能力を発揮し始めました。
今では精神的にも経済的にも十分に私を支えてくれています。
夫婦関係に悩みがあるなら、まずは自分のケアを優先しましょう
夫は提案を素直に受け入れるタイプだったので、栄養療法をするのも簡単でした。でも世の中はそうではないケースもあるでしょう。
家族が食生活の変更を嫌がるケースはよくあります。
本人がやる気がないものはなんであれ実行は難しいですし、否定的な気持ちでは効果も期待できません。
ましてやサプリメントを使用するとなると、「なんの鼠講だ?」「怪しい、騙されてないか?」などと危険視されることも。
人は良い変化も怖いものなので、「何か変化しそう」という予感があればあるほど強い拒否に結びつくこともあります。
もし夫に直して欲しいところがあるとしても、他人を変えることはできないという事実に例外はありませんから、ますは自分が変わることです。
『自分が変わると世界が変わる』という言葉はこれまでも聞いたことがありますよね。
これは本当です。
特に「変わる」のが妻や母であることで、家族ごと良い変化が加速するケースが多いです。
初めは否定的だった家族がお母さんであるクライアント様の変化を見て、同じ食事をするようになったり、「なに飲んでいるの?」と聞いてきたりするようになっていくという話は珍しくありません。
他の家族誰が変化してもいずれ良い影響は広がっていきますが、母や妻の変化が最も早期に家族を巻き込みやすいのです。
それは食事を作る役割であることが多いということもあるでしょうが、家庭内で最も影響力が強い立場だからなのです。
それは発言権があるとか、経済力があるということとは全く違います。
存在の影響力といったら良いかもしれません。
奥さん、お母さん、今苦しければ苦しいほど「自分の栄養」を最優先しましょう。
家族がいなくても、お昼ご飯を作ってください。
旦那様やお子さんに栄養をと思って朝食と夕食を作るように、自分のために昼食を作りましょう。
「お昼ご飯くらい手を抜かせて欲しい。」
どうか自分にそんな言葉聞をかせないでください。
自分のために食事を作れる気力と体力を取り戻していきましょう。
それが夫婦円満の第一歩です。