これは同感?それとも・・・
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カウンセリングでは「同感」ではなく「共感」が大事です。
同感で話を聞いていると、ただのお友達同士の会話になってしまいます。
「わかるわかる〜!」
「それ私もあった〜!」
これが同感です。
先日のカウンセリングで、私はクライアント様よりも先に号泣してしまいました。
(カウンセリング中に感情が持っていかれる場合、多くが「同感」している状態です。)
そのクライアント様は、必死に淡々とこれまでのヒストリーを語っていました。
最初から今にも泣きそうな状態を必死に我慢していることは伝わっていました。
語られた内容は壮絶なものでしたが、カウンセラーをしているとそのような話を聞くことはよくあることで、聞かせてもらう内容で感情が入る入らないということは起こりません。
泣くのを我慢したり、泣きながらお話される方も多いので、その状態に左右されることもありません。
いつもクライアント様の「主観」のお話を、そのままに聞いています。
ところが今回はクライアント様から「苦しい」「悔しい」「泣きたい」というようなメッセージが、ぐいぐい伝わってきたのです。
表情や言動から伝わってきたというよりも、クライアント様の体から私の体に伝わってきた感覚のように感じました。
「人間はここまで我慢ができるものなのか。」という考えが浮かび、意図せず涙が流れ出してしまいました。
クライアント様もそんな私を見て、堰を切ったように泣き出しました。
そこから吐き出すように思いを話して下さいました。
PNTトレーナー養成講座では「クライアントの感情とダンスをするように傾聴する」と学びましたが、これはダンスというよりも徳光和夫。
カウンセラーとしては三流かもしれませんが、この徳光和夫カウンセリングで正しいか正しくないかで何十年も囚われていたクライアント様が解放されました。
私の想像を超えるお話でしたし、同感したという感覚ではないのです。
クラインと様の体が「助けて!」って言ってきた感じなんです。
言葉ではうまく表現できない。
そのままお伝えしました。
クライアント様は深く納得されていました。
カウンセラーになって6年目、初めて「マックでもなんでも食べたいもの食べて下さい。」とお伝えしました。
なんでも好きなもの食べましょうとお話することは何度かありましたが、わざわざジャンクフードを持ち出したのは初めてです。
それくらいこのクライアント様にとって「正しい食事」は毒になっていたのです。
何十年も縛られていた食事に対する「正しいか」「正しくないか」をぶっ壊すにはマックくらいのインパクトが必要でした。(ラーメン二郎くらいいってもよかったか)
まさか栄養カウンセラーのところにきて、「マックでもなんでも食べな」と言われるとは思わなかったと笑って終わりました。
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