【解答解説】第３８回管理栄養士国家試験（問10）

問題

がん対策基本法に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
（1）がん検診を実施する根拠法である。
（2）がん登録を実施する根拠法である。
（3）がんによる死亡率を把握する根拠法である。
（4）がん患者の雇用継続を目指している。
（5）国は都道府県別にがん対策推進計画を策定する。

解答

（4）

解説

（1）×
　がん検診を実施する根拠法は「健康増進法」です。
　がん対策基本法では、医療保険者ががん検診に関する普及啓発を行うこと、国民ががん検診を受けるよう努めることを責務として規定していますが、根拠法とはなりません。

（2）×
　がん登録を実施する根拠法は「がん登録等の推進に関する法律」です。

（3）×
　がんによる死亡率は、戸籍法に基づく人口動態調査により調査されています。がんによる死亡率は男性は肺、女性は大腸が最も高い部位となっています。（年齢調整死亡率では男性は肺、女性は乳房が最も高い。）

（4）⚪︎
　がん対策基本法では、事業主にがん患者の雇用継続に配慮するよう努めることを責務として規定しています。

（5）×
　都道府県は、がん対策基本法に基づき、がん対策推進計画を策定することを義務付けられています。