【解答解説】第38回管理栄養士国家試験(問5)
問題
前向きコホート研究の集計結果を表に示した。要因Aの暴露による疾病Bの罹患の相対危険と寄与危険割合の組合せとして最も適当なのはどれか。1つ選べ。(表省略)
(相対危険) (寄与危険割合)
(1) 0.50 ・・・ 500
(2) 0.50 ・・・ 50
(3) 0.50 ・・・ 0.33
(4) 2.0 ・・・ 0.33
(5) 2.0 ・・・ 0.50
解答
(5)
解説
先に疫学用語についてまとめます。
相対危険
要因暴露と疾病との関連の強さを評価する指標
(暴露を受けている群の罹患率)/(暴露を受けていない群の罹患率)
寄与危険度
暴露因子の除去によりどれだけ罹患を予防できるか
(暴露群の発生割合)ー(非暴露群の発生割合)
寄与危険割合
真の暴露によって罹患した者の割合
(寄与危険度)/(暴露群の発生割合)
問題文より
相対危険=100/50=2.0
相対危険割合=(10,000/100ー10,000/50)/(10,000/100)=0.5
となり、正解は(5)です。
ちなみにオッズ比とは、ある現象が起こった人と起こらなかった人の比のことです。
{(暴露群の罹患あり)/(暴露群の罹患なし)}/{(非暴露群の罹患あり)/(非暴露群の罹患なし)}で求められます。
用語と求め方を整理しておくと良いです。